【硫黄山・阿寒湖温泉街】釧路発・道東の大自然を満喫できる「ホワイトピリカ号」(後編)

硫黄山の噴煙
北海道のなかでも道東の冬は、大自然に囲まれた白銀の世界につつまれます。その世界の中は、野生動物たちとダイナミックな風景、おいしい食べ物にあふれています。

今回はそんな道東を代表するまち「釧路」を発着する、冬季限定の日帰りバスツアーを楽しんできました。

見どころが盛りだくさんなので、前編・後編の構成になっています。『後編』となるこの記事では、硫黄山・楽しいランチタイム・阿寒湖温泉街をまわって釧路駅に戻るまでをお伝えします。

 

▼旅の概要はコチラ!(2025年1月時点)

目的地:北海道・道東(釧路市~鶴見台~摩周湖~屈斜路湖砂湯~硫黄山~道の駅摩周温泉~阿寒湖温泉街~釧路市)
出発 :8時30分 釧路駅前バスターミナル
日程 :日帰り
人数 :1人
かかった料金:10,000円(そのうちバス料金:7,000円・昼食込み)
釧路駅前を出発し、屈斜路湖・砂湯までの『前編』はこちらをどうぞ!

 

今回乗車したのは阿寒バスの『ホワイトピリカ号』

ホワイトピリカ号

今回の旅は、阿寒バスの「ホワイトピリカ号」に乗って道東の見どころを周遊!7,000円で道東の大自然を満喫できるので、とってもお得です!

寒さも醍醐味のひとつである、冬の北海道旅をアシストしてくれる観光バス。暖房をとてもよく効かせてくれているので、インナーの重ね着はおすすめしません。アウターで調整できる服装選びがおすすめですよ。

では旅の後編をスタートします!

 

地球の鼓動が聞こえる!体感できる!「硫黄山(アトサヌプリ)」

硫黄山

後編のスタートはこちらから。白鳥の舞う雄大な屈斜路湖を見たあと、ホワイトピリカ号は12時25分に「硫黄山」に到着しました。

明治の初期から昭和30年代までは硫黄の採掘をする鉱山として、当時未開の地であった道東に繁栄をもたらしたという歴史があります。

バスを降りてすぐ、硫黄の独特の匂いが立ち込め、ゴォーっという音を立てながら上がる噴煙を見ることができます。

硫黄山2

駐車場から歩いて、噴気孔までの道。地熱で雪も溶けてしまっています。

硫黄山噴気

噴気孔の目前まで歩いていけてしまうワイルドさ。「弟子屈なび」では「日本一近づける、噴気孔鑑賞」と紹介されています。

活火山の大地の震えや音を、ほんとうに眼の前で感じることができるのです。

硫黄山噴気2

景色を撮影しようとしていると、いきなり風向きが変わり、硫黄の匂いと強い蒸気に包まれてしまいました!!苦手な方はご注意くださいね。

 

-寒さが苦手な方も安心!レストハウス「硫黄山MOKMOKベース」

硫黄山MOKMOKベース

ここでは30分の見学時間がありました。平年よりは暖かいこの日も、外気温は0度。『ずっと外では寒すぎる…』というときは、レストハウス「硫黄山MOKMOKベース」がおすすめです。

硫黄山MOKMOKベース2

建物の中からは、硫黄山の大パノラマが広がり、座ってゆっくりと眺めることができます。

硫黄山MOKMOKカフェ

こちらでぜひ食べたいのが、温泉の源泉の熱で作られた名物「川湯温泉蒸し玉子」。

道産の特選卵だけを用いて、繁忙期には1日1,500個も売れるという人気商品。これまで硫黄山を訪れた、20万人以上の人が食べているそうです。

硫黄山蒸したまご

蒸し上がりすぐのものは、柔らかすぎず、硬すぎず。絶妙な蒸し上がりで、昼食前のお腹をちょうど軽く満たしてくれました。

硫黄山温泉POP

このツアーは見どころが満載で、温泉に入浴する時間まではありません。『せっかく温泉地に来たんだし…』という方には、温泉気分を味わえるお土産をおすすめします。

入浴剤「硫黄山の湯」

私が購入したのは入浴剤「川湯名物 硫黄山の湯」です。後日自宅で使用しましたが、肌のツルツル成分がしっかりしていて、家族全員喜んでくれましたよ。

◎「硫黄山MOKMOKベース」の基本情報

営業時間 8時30分から17時00分
定休日 不定休
Googleマップ https://maps.app.goo.gl/3FgKH3FYESbRQZzd6
電話 (0154)83-3511
公式サイト https://mashuko-iozan.jp/iozan-rest-house

 

ランチタイムは、全国二位に輝いた「豚丼弁当」

道の駅摩周温泉

バスは13時20分、先発していた1号車と入れ替わるかたちで昼食会場の「道の駅 摩周温泉」に到着しました。

豚丼弁当「ポッポ亭」

ここでいただくのは豚丼弁当。もちろんただの豚丼弁当ではなく、町内のJR摩周駅前にある有名店「ぽっぽ亭」の豚丼です。

過去、全国駅弁甲子園で第二位に選ばれたことのある「摩周の豚丼弁当」がツアー料金に含まれていて、ここで食べられるとは思っていませんでした。とってもお得感を感じられます!

※普段はここで「摩周の豚丼」を食べることはできません。ホワイトピリカ号の乗客だけの特別特典です。

 

-ここでの休憩は1時間。お買い物も足湯も楽しめます

摩周道の駅足湯

昼食時間を含めて休憩時間は1時間。ここは地場産品を多く取り扱う道の駅ですので、食後のスイーツを購入される方も多く居られました。

私も少し時間ができましたので、無料の足湯を楽しみました。気持ちいいのですが、寒くてなかなか足を上げることができません(笑)

◎「道の駅摩周温泉」の基本情報

開館時間 11月~4月 9時から17時、5月~10月 8時から18時
定休日 なし
Googleマップ https://maps.app.goo.gl/xgB2DwGrGudWF7AH6
電話 (0154)82-2500
公式サイト https://masyuko.or.jp/michinoeki/

 

車窓から雄阿寒

バスはここから道内屈指の山岳路である国道241号線「阿寒横断道路」を、車窓から雄阿寒岳を望みながら走っていきます。

 

旅の最後の景勝地「阿寒湖畔」と「阿寒湖温泉街」

阿寒湖 看板

15時10分、日暮れが近くなるころにバスは「阿寒湖畔」バス停のある阿寒湖温泉街に到着しました。

 

-ホワイトピリカ号は、「阿寒湖畔」「たんちょう釧路空港」での途中下車もできます

阿寒湖温泉街 看板

今回乗車しているホワイトピリカ号は、この「阿寒湖畔」や途中の「たんちょう釧路空港」で下車することも可能です。

このまま阿寒湖温泉で宿泊される方も数組おられるようで、最寄りのホテルに近いところで下車されていきました。

 

-冬のアクティビティ「あいすランド阿寒」は湖が凍結する1月中旬から

阿寒湖 ワカサギテント

冬の阿寒湖では、全面凍結する1月中旬頃から「あいすランド阿寒」が開設されます。全面凍結した阿寒湖の上で、スノーモービルやバナナボート、わかさぎ釣りなどが楽しめる冬限定のレジャーランドです。

残念ながら私の訪れた日は早すぎたようでオープンしていませんでしたが、1月17日の朝からオープンとなりました。湖の氷が溶け出す、3月下旬まで開設されています。

◎「あいすランド阿寒」の基本情報

営業時間 1月中旬から3月下旬
定休日 開設期間中は無休(天候による閉鎖日あり)
Googleマップ https://maps.app.goo.gl/fUznJ6efgoNuqZft7
電話 (0154)67-2057
公式サイト https://www.koudai-akan.com/iceland.html

 

-フリータイムは1時間。阿寒湖温泉街を散策中に見つけた、おいしいスイーツのお店「Pan de Pan」

阿寒 パンデパン

バスに乗り尽くしでしたので、ウォーキングを兼ねて阿寒湖温泉街を散策することにしました。素敵な雰囲気のお店「Pan de Pan」を見つけたので、お店の中に。

阿寒 パンデパン2

季節限定の「さつまいもシュー」と「モンブランシュー」をコーヒーとともに店内でいただきました。はちみつ入りのキャラメルが香るさつまいもシューとラム酒の香りが漂うマロンペーストのモンブランシュー。とってもおいしくいただきました。

今日の2種類のシューでも大満足ですが、このお店の大人気「雄阿寒(おあかん)シュー」「雌阿寒(めあかん)シュー」が売り切れていたのが何とも惜しいです。これは気になっちゃいますね。

◎「Pan de Pan」の基本情報

営業時間 9:00から16:00
定休日 毎週水・木曜日
Googleマップ https://maps.app.goo.gl/1RcQbFpBQvYTJ94t8
電話 (0154)67-4188
公式サイト https://tsurugasp.com/akan-pandepan/

 

-阿寒湖温泉のおみやげといえば「まりもようかん」

まりもようかん

ほかに阿寒湖温泉に来たならぜひ買って帰りたいのが「まりもようかん」です。阿寒湖温泉街で創業し67年。阿寒湖で育つ、特別天然記念物のまりもに似せた形のようかんです。付属のようじでようかんをプチンっと突いて、被膜のゴムを取って食べます。

北海まりも製菓

「まりもようかん」は街のコンビニや温泉ホテルの売店、釧路管内のお土産店でも販売されています。

◎「北海まりも製菓」の基本情報

営業時間 10:00から17:00
定休日 不定休
Googleマップ https://maps.app.goo.gl/sZW4JMi13iTRcQKy6
電話 (0154)67-2927
公式サイト https://hokkai-marimoseika.jimdofree.com/

 

阿寒湖温泉街

バスに戻る頃には日が暮れだし、温泉街のアイヌ民芸店も店明かりが灯されていました。

16時10分、バスは釧路市内に向けて出発です。

ホワイトピリカ号到着

空港に向かう途中で日暮れを迎え、17時20分の定刻どおりに「たんちょう釧路空港」に到着しました。ここでも何組かの乗客が降車していました。

18:30発ADO/ANAの羽田ゆき、19:40発JALの羽田ゆきへのアクセスも良好ですね。

バスはその後は釧路市内に向けて走行。265キロメートルの行程を終え、18時ちょうどに「釧路駅前バスターミナル」に戻ってきました。

 

見どころ満載の道東めぐり。余すことなく楽しめる「ホワイトピリカ号」は絶対お得!

夜のMOO

釧路駅到着後、「フィッシャーマンズ・ワーフMOO」までまわってもらえるので、そこで下車しました。バスを降りて数分、釧路を代表する観光地「幣舞橋(ぬさまいばし)」から釧路港を見た夜景です。

夜の幣舞橋

こちらは「幣舞橋」。バスを降りてからも、釧路・道東を堪能することができました。

 

北海道の大自然へのお出かけは、阿寒バスの「ホワイトピリカ号」でお得に楽しもう♩

これだけの見どころを効率的に観光できる「ホワイトピリカ号」。地元に住むようになった私も見どころ再発見。とても新鮮な気持ちになりました。昼食もついてこの値段なので、お値打ち感も満載です!ぜひ多くの方におすすめしたいと感じました。

定期観光バス「ホワイトピリカ」号(小児料金は別設定)
釧路市内から阿寒湖畔 6,000円
釧路市内から釧路空港 6,700円
釧路市内から釧路市内 7,000円

2025年1月時点の情報です。詳細は各社HPにてご確認ください

『前日は釧路駅前に泊まって、翌日はホワイトピリカ号で景勝地を巡って阿寒湖温泉街へ』『道東巡りをして、そのまま帰りの飛行機に』という道東観光にも最適ですね。特に冬道の運転に慣れていない方にとって、凍結路を運転しなくていいという安心感は大きいのではないでしょうか。

なお、バスの運行は3月末まで。毎年大人気のバスツアーなので、予約はすぐ埋まってしまいます。どうぞお早めに!

>>「ホワイトピリカ号」へのご乗車はこちらから

 

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※本記事に掲載されている情報は、記事作成時点の情報となります。最新の情報とは異なる場合がございますのでご了承ください。※バス車両撮影時には、十分に配慮して撮影を行っております。

ライター

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山崎 陽弘(やまざき あきひろ)

大阪から北海道・道東に移住し18年目。移住前は約1年半かけて日本一周の旅を経験し、全国をくまなく見て、歩いて、食べました(笑) 現役の男性看護師として地域医療・福祉にも尽力しながら、「観光のみなさんに喜んでもらえる北海道の魅力を、地元民目線」で発信しています。

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