【ひとり旅にもおすすめ】夜行バス&バス1日券でめぐる!初夏の京都・日帰りモデルコース
“ふらっとひとり旅”がお好きな方は、このコースを自由にアレンジして、自分との旅に出かけてみてください。夜行バスの詳細や市バス1日券の使い方、早朝の京都駅での過ごし方もぜひ参考にしてくださいね。
目次
初夏の京都・日帰りモデルコース
使用したコースと旅のポイントはご覧のとおりです。
京都駅→身支度→モーニング→清水寺→周辺散策→高台寺→ランチ→銀閣寺→京都駅
・京都散策は朝が狙い目!
・「バス1日券」を購入するのが吉!
・火、水曜日は避けるべし!(飲食店、ほぼ定休日です。涙)
今回は千葉中央バスの「千葉京都線」を使って、上野から京都を目指します。それでは出発しんこ~う!
ドキドキ!深夜の上野駅へ
お風呂に入り、寝る準備を整えたら上野駅へ向かいます。夜行バスが発車する「京成上野駅」へ行くには、地下2階の「不忍改札」から出るのが便利。
当たり前ですが、改札を出た先は真っ暗。深夜の上野駅は、なんだかドキドキしますね。交差点の横断歩道を渡ったら、
あっという間に京成上野駅に到着です。駅名が光っているので、すぐに見つけることができますよ。
高速バスのりばは駅の目の前。ベンチが用意されていますが、風の強い日や悪天候の日はすこし肌寒いかもしれません。そんなときは駅構内に入ったり、周辺の施設で待ったりするのがよいでしょう。
23:10 京成上野駅 出発
時間どおりにバスがやってきました!降りてきた乗務員さんに自分の名前を言って乗車します。車内はリクライニング付き3列シート。ゆとりがあります。また周囲を仕切れるカーテンも付いていました。
その他設備は写真のような感じ。読書灯、コンセント、フットレスト、レッグレストが付いているほか、バス中央にはお手洗いもあります。お手洗いに行く際に便利なスリッパも各シートに用意されていますよ。ただし、ブランケットは貸し出し休止中なので、寒がりさんは体にかけられるものを持って行くとよいでしょう。
6:40 京都駅八条口 到着
約7時間半の旅を経て、京都駅八条口に到着!これまでずっとカーテンの中だったので、いきなり京都にいる自分が何だか不思議でした。そして早朝の京都駅はとても静か。京都といえば“観光客や修学旅行生で大にぎわい”のイメージだったので、辺りを独り占めしたようでちょっぴり嬉しい気分です♩
6:50 八条口のネットカフェ「トップスカフェ」で身支度ばっちり
夜行バスで一番悩ましいのが朝の身支度問題。駅のトイレで済ませるにも他の人に迷惑がかかるし、髪の毛やらお化粧やらをばっちり済ませないと気分が上がらないですよね。そこで便利なのが「ネットカフェ」。ありがたいことに八条口には「トップスカフェ」という24時間営業のネットカフェがあります。
こちらでは、雑誌やマンガ、パソコン、ドリンクバーが利用できるほか
シャワールームやパウダーコーナーも完備。旅行の際、荷物になりがちなヘアアイロンは、ストレートもカールも用意されているのが嬉しいですよね。私もばっちり使わせていただきました♩
◎トップスカフェの基本情報
営業時間 | 24時間 |
住所 | 京都市南区東九条上殿田町53-1 第一土木ビル 2階 |
電話 | 075-681-9270 |
料金 | オープン席 入店時から30分/350円(以降15分/150円) シングル席 入店時から30分/390円(以降15分/170円) VIP席 入店時から30分/450円(以降15分/200円) シャワー 12分300円 ※要会員登録(身分証明書を提示してください) |
関連サイト |
トップスカフェの詳細はこちら |
7:30 「OGAWA COFFEE 京都駅店」でしあわせモーニング
さて、そろそろお腹が空いてきました。京都には関東では見かけないカフェや喫茶店がたくさんあるので、利用しない手はありません!駅周辺や駅地下街にあるカフェは、朝7時から営業し出すところが多いのでぜひチェックしてくださいね。私は前々から狙っていた「OGAWA COFFEE 京都駅店」に一直線。
この時間ならモーニングセットもあるので迷ったのですが、私はあえて「季節のカイザー~海老と菜の花のタルタル~」(※)と「カフェラテ」をいただきました。(限定に弱い)
※2022年5月時点の情報です。
見てください、このボリューム感。辛子の効いたタルタルソースとぷりぷりの海老が美味しすぎて、朝からしあわせな気持ちになりました。こだわりのコーヒーを使ったカフェラテも美味しくてあっという間に完飲。京都に来たらまたぜひ立ち寄りたい、お気に入りのお店になりました。
◎OGAWA COFFEE 京都駅店の基本情報
営業時間 | 7:00〜21:00(ラストオーダー 20:30) |
住所 | 京都市下京区東塩小路町 地下鉄京都駅コンコース 中央1改札口北側コトチカ京都内 |
電話 | 075-352-0808 |
関連サイト |
OGAWA COFFEE(小川珈琲)の詳細はこちら |
8:00 「バス1日券」を購入
お腹を満たしたところで、観光開始!今日は市内を走る路線バスを活用するので、バスのりばのある烏丸口へ向かいます。のりばの前には大きな案内板が設置されているので、これを見てどのバスに乗るか決めましょう。
とその前に、ぜひ購入してほしいのが「バス1日券」。市内を走る「京都市バス・京都バス・西日本JRバス」が700円で“1日乗り放題”になるというお得な乗車券です。通常1区間あたり220円の乗車賃がかかるので、4回以上バスに乗るならお得という計算になります♩
乗車券は外に設置されている券売機か、バスのりば右手側の「バスチケットセンター」で購入できます。初めて利用する方はバスチケットセンターで購入し、使い方の説明を受けておくと安心ですね。
【ちなみに】
京都の市バスは「後ろのドアから入り、運賃は後払い」が基本です。また降車1回目はカード挿入口にカードを通して日付を印字、降車2回目からは乗務員さんに日付の面をはっきり見せればOKです!
8:15 まずは京都の名所「清水寺」へ
最初の目的地は誰もが知る名所「清水寺」。音羽山の中腹に建つこの寺院には、“大慈大悲”をあらわす観音さまがいらっしゃいます。
「五条坂」でバスを降りたら、風情ある坂を上っていきましょう。平日朝は人が少なく、落ち着いた雰囲気が味えます。
「仁王門」までくると、修学旅行生の姿がちらほら。懐かしさに浸りつつ、過去の思い出に付け足しをしながら、散策の時間を楽しみます。
奥へ進んでいき「本堂」に到着。こちらは「清水の舞台」としても有名な場所ですよね。京都の街を見下ろせる景観は、思わず声が漏れてしまうほど見事。新緑の美しさも相まって、しばらくぼーっと眺めてしまいました。
ちなみにこの舞台を支えているのは、すべて木造の柱です。樹齢400年余のケヤキを使い、大きいもので長さ約12m、周囲約2mもあるのだとか。坂を下っていくと舞台の真下を見学することもできます。格子状に組まれた骨組みは実に見事なので、絶対にお見逃しなく!
参拝後は御朱印もいただきました。力強く、しかし繊細な御朱印に感動です!
◎清水寺の基本情報
営業時間 | 季節により拝観時間が異なります。 詳しくはこちらをご覧ください。 |
住所 | 京都市東山区清水1-294 |
電話 | 075-551-1234 |
拝観料 | 大人400円/小・中学生200円 |
関連サイト |
清水寺の詳細はこちら |
9:30 のんびり坂散歩
清水寺拝観後のお楽しみといえば、周辺の坂をお散歩すること。ただただ街並みを眺めるもよし、食べ歩きをするもよし、お買い物をするもよし。その日の気分によって足の赴くままに進んでいきましょう。
ちなみに京都は火・水定休のお店が多いようで、第一希望の食べ歩きはできませんでした。……が、代わりに可愛らしいお店をいくつも見つけました。なかでもお気に入りは「クラフトショップ 朝日陶庵」。現代的センスがあり、京都らしいエッセンスもある和食器や和小物が手頃な価格で販売されているのでぜひ覗いてみてください。
◎朝日陶庵の基本情報
営業時間 | 9:30~17:30 |
住所 | 京都府京都市東山区清水1丁目287-1 |
電話 | 075-551-1656 |
関連サイト |
朝日陶庵の詳細はこちら |
10:30 美しいお庭にうっとり「高台寺」
清水寺から三年坂と二年坂を進んだ先にあるのが「高台寺」です。高台寺は、豊臣秀吉の妻であった「北政所(ねね)」が、豊臣秀吉の死後に菩提を弔うために建てた寺院として知られています。
高台寺の魅力はさまざま。四季折々の美しさが楽しめる庭園や、多くの重要文化財、当時の趣を残した茶室など、足を止めて見入ってしまうものばかりです。要所要所に係の方がいらっしゃるのも魅力のひとつ。歴史に詳しくない私でも興味をもてる説明をたくさん聞かせていただきました。
広い境内には竹林の道もありました。いたるところで自然のパワーを感じることができ、とても気持ちがよかったです。
◎高台寺の基本情報
営業時間 | 9:00〜17:30 (17:00受付終了) |
住所 | 京都市東山区高台寺下河原町526 |
電話 | 075-561-9966 |
拝観料 | 大人600円/中高生250円 |
関連サイト |
高台寺の詳細はこちら |
12:00 「はしもと」のお蕎麦で心と体を潤す
続いて向かう先は「銀閣寺(東山慈照寺)」。「東山安井」からバスに乗り、乗り換えを経て「銀閣寺前」で下車します。バスを降りた先に見えたのは「はしもと」の暖簾(のれん)。たくさん歩いて疲れたので、ここでお昼を食べることにしました。
この日は暑かったこともあり、来る人来る人「ざるそば」を注文。私も真似してざるそばをいただきました。とても喉ごしがよく、天然水を飲んでいるかのような清涼感に感動。セットにした天ぷらはとうもろこしやパプリカといった珍しい野菜も盛られていて、これがまた美味でした。「もう一杯食べたい!」と思うほどあっという間に平らげてしまいました。
◎はしもとの基本情報
営業時間 | 11:00~17:00 |
住所 | 京都府京都市左京区浄土寺石橋町37 |
電話 | 075-771-0461 |
関連サイト |
はしもとの詳細はこちら |
13:00 「銀閣寺(東山慈照寺)」で何も考えない贅沢を味わう
(銀閣寺(東山慈照寺)は個人利用以外の写真掲載を認めないお寺です。現地で本物をじっくりお楽しみください…!)
はしもとの前の通りをまっすぐ進んでいくと「銀閣寺」があります。銀閣寺の正式名称は「東山慈照寺」。室町幕府八代将軍・足利義政によって造営されました。15歳にして将軍職を継いだ義政は、生涯をかけ自らの美意識のすべてを投影してこの銀閣寺を作りあげたのだそう。その事実も素晴らしいですが、現在まで何百年と美しさが保たれ続けてきたことにも感動します。
境内はどこを切り取っても絵になる美しさ。日頃の疲れや心配事などすっかり忘れてしまいます。ただただ何も考えず、目の前の景色だけに集中する。最高に贅沢なひとときを過ごすことができました。
◎銀閣寺(東山慈照寺)の基本情報
営業時間 | 夏(3月~11月) 8:30~17:00(下山17:20) 冬(12月~2月) 9:00~16:30(下山16:50) |
住所 | 京都府京都市左京区銀閣寺町2 |
電話 | 075-771-5725 |
拝観料 | 大人500円/小・中学生300円 |
関連サイト |
銀閣寺の詳細はこちら |
思い立ったら京都へ行こう
今回は夜行バス&バス1日券を使った「初夏の京都モデルコース」をご紹介しました。夜行バスは新幹線に比べ半額以下の料金で行けるほか、早朝に到着するため、人の少ない神社仏閣を悠遊とめぐることができます。また京都市内は市バスが非常に発達しているため、その日の気分で好きなエリアに行くことができます。
ぜひ2つのバスを活用して、自分だけの京都の楽しみ方を見つけてはいかがでしょうか?
※本記事に掲載されている情報は、記事作成時点の情報となります。最新の情報とは異なる場合がございますのでご了承ください。※バス車両撮影時には、十分に配慮して撮影を行っております。