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標高2,450m、立山黒部アルペンルートの観光拠点「室堂」。
「行ってみたいけど、電車やケーブルカーの乗り換えが大変そう……。」
「荷物を持って何度も乗り換えたくない。」
「日帰りで室堂ハイクを楽しみたい!」
そんな方におすすめなのが、富山地方鉄道が運行する夏山バス「室堂線」です。なんと、富山駅前から室堂まで乗り換えなし!
今回は実際に室堂線に乗車して分かった、料金・予約方法・のりば・車内設備・乗り心地・乗車中の様子まで詳しくレポートします!
【2026年度の「室堂線」運行情報】
7月18日〜8月23日(毎日)
8月29日〜10月12日(土日祝のみ)

夏山バス「室堂線」は、富山地方鉄道が季節限定で運行する富山駅前〜室堂間の直通バスです。
富山駅前を6:30に出発し、弥陀ヶ原、天狗平を経由して室堂へ。所要時間は約2時間30分です。室堂に約5時間も滞在できるため、日帰りでも十二分に楽しんで帰ってくることができます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 路線名 | 夏山バス「室堂線」 |
| 運行会社 | 富山地方鉄道株式会社 |
| 区間 | 富山駅前〜室堂 |
| 主な停車地 | 弥陀ヶ原・天狗平 |
| 往路 | 富山駅前 6:30 → 室堂 9:00 |
| 復路 | 室堂 14:30 → 富山駅前 17:00 |
| 所要時間 | 約2時間30分 |
| 大人料金 | 片道6,000円/往復10,000円 |
| 小人料金 (6〜12歳) | 片道3,000円/往復5,000円 |
| 予約 | 予約制 ※当日空席があれば乗車可 |
| 座席 | 4列シート |
| 荷物 | 床下トランク・車内荷物棚あり |
| 車内トイレ | なし |
| おすすめな人 | 乗り換えを減らしたい人/荷物が多い人/朝から室堂を楽しみたい人 |
2026年度は、7月18日〜8月23日は毎日、8月29日〜10月12日は土日祝に運行。
「往復割引」は往路利用日から5日以内であれば適用されます!
※2026年9月時点の情報です。
※運行日・時刻・料金は変更される可能性があります。最新情報は富山地方鉄道公式サイトをご確認ください。
\富山駅から室堂へ直行!/
富山駅周辺から室堂へ向かう場合、主な選択肢は「室堂線」か、電車・ケーブルカー・立山高原バスを乗り継ぐ「通常ルート」です。
| 移動手段 | 料金目安 | 所要時間 | 乗り換え | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|---|---|
| 夏山バス 「室堂線」 | 片道6,000円/ 往復10,000円 | 約2時間30分 | なし | 富山駅から直行・ 荷物移動がラク | 運行日が限定 |
| 通常 ルート | 片道約5,510円/ 往復約11,020円 | 接続により 約2時間30分〜 | 2回 | 運行本数・時間の選択肢が多い | 立山駅・美女平で乗り換え |
| 車 | ― | ― | ― | 立山駅までは自由に移動できる | 室堂まで一般車では行けない |
通常ルートの運賃例は、片道5,510円が目安です。
片道料金だけ見ると通常ルートの方がやや安い一方、室堂線は往復10,000円と割引が大きいのがポイント。なにより、電車→ケーブルカー→高原バスと荷物を持って乗り換えなくていいのが魅力です。
乗り換えの少なさを最優先するなら室堂線、出発時間の自由度を優先するなら通常ルートと考えると選びやすいでしょう。
室堂線の往復割引は、往路利用日から5日以内まで対象になります。
室堂線は、乗車日の1カ月前から予約可能です。予約は、
・発車オーライネット
・富山地鉄乗車券センターへの電話
・富山地鉄乗車券センター窓口
で受け付けています。WEBで空席を確認しながら手続きできる発車オーライネットが便利です。
また、当日に空席があれば予約なしでも乗車できますが、その場合は片道利用・車内での現金払いのみとなります。確実に乗りたい場合は、事前に席を確保しておきましょう。
発車オーライネットで予約した場合は購入期限に注意!
予約から7日後の23:59まで、また乗車日まで7日を切っている場合は即時決済が必要です。期限までに決済されないと自動キャンセルとなります。
今回筆者は発車オーライネットから事前予約しました。
乗車時は係員の方に予約した名前を伝え、その場で座席番号を案内してもらいました。
念のため、予約内容をスマートフォンですぐ確認できるようにしておくと安心です!

室堂線は、富山駅前(南口)バスターミナル2番のりばから出発します。

富山駅に着いたら南口を出て、左折します。

駅前にバスターミナルが広がっているので、左方向に進みます。

室堂線が出発するのは2番のりばです。

ここで注意したいポイント。6:00すぎには別のバスが到着しています。「6:30発だから、このバスかな?」と早合点せず、行き先をよく確認しましょう。
室堂行きのバスが到着したのは6:15ごろ。不安な場合は係の方に聞くと安心です。
出発ギリギリではなく、6:15ごろまでには2番のりばに到着しておくと、気持ちに余裕を持って乗車できます。
今回乗車したのは、2席+2席の4列シート車両でした。
| 設備 | 今回乗車した車両 |
|---|---|
| 座席 | 4列シート |
| リクライニング | ○ |
| 座席背面テーブル | ○ |
| ドリンクホルダー | ○ |
| 車内荷物棚 | ○ |
| 床下トランク | ○ |
| 窓側カーテン | ○ |
| USBポート | × |
| コンセント | × |
| Wi-Fi | × |
| トイレ | × |
※車両によって設備が異なります。今回乗車した車両の情報です。

車体下部に大型トランクがあります。大きなリュックサックや荷物はこちらに収納できます。

車内上部には荷物を置ける棚もありました。
防寒着や雨具などで荷物が増えやすい室堂旅。何度も乗り換えずに済むのも、直通バスの大きなメリットです。

座席は2席+2席の4列シート。リクライニングも利用できます。

前後の間隔はそこまで広くありませんが、実際に2時間以上乗っていても、個人的にはあまり窮屈さを感じませんでした。

前の座席の背面には、
も付いていました。
また今回、満席ではなかったため、空席への移動もOKとのことでした。
空席への移動可否は当日の状況によって異なります。必ず係の方に確認してください。
今回乗車した車両には、USBポート・コンセントなどの充電設備はありませんでした。
室堂到着後は写真や動画、地図確認などでスマートフォンを使う機会が増えるため、モバイルバッテリーを用意しておくと安心です。
なお筆者も室堂で充電が切れました……!!!
今回の車両には車内Wi-Fiはありませんでした。山間部に入ると、電波が一時的に途切れる場所もありました。
しかし標高が上がり、山を見下ろす位置まで来ると、なんと電波MAXに!1日中圏外を覚悟していたので、これにはびっくりして思わずスクショしてしまいました。笑
通信状況は携帯会社や場所、天候によって変わります!
予約情報や必要な地図などは、事前にスクリーンショットを保存しておくと安心です。

窓側にはカーテンも設置されていますが、前後の座席とつながっているタイプ。
自分の席だけ自由に閉めるのは難しい構造なので、日差しが気になる方は、帽子やサングラスの着用がおすすめです。
室堂線の車内にトイレはありません!これは公式にも明記されています。
約2時間30分の乗車となるため、必ず富山駅を出発する前に済ませておきましょう。
ここからは実際に室堂線に乗車した様子を時系列でお届けします!
6:05、意気揚々と2番のりばにやってきた筆者。すでにバスが来ていたので乗り込もうとしたら、違うバスでした。汗

室堂行きのバスが到着したのは6:15ごろ。係の方に氏名を伝え、案内された座席へ乗車します。
しっかり山装備をした方がほとんどで、不思議と車内に連帯感があります。なんだか嬉しい気持ち……!
6:30、バスは定刻通り富山駅前を出発。一度座ってしまえば、ここから室堂まで乗り換えはありません。

さらに道中では、車窓から見える場所や立山についてのガイド案内も!
行きのバスでは緊張して眠れないタイプの筆者。移動時間を我慢するのではなく、景色を眺めながら立山について知れるのがうれしいポイントでした。
早朝出発の便とあって、車内で軽食をとっている方がほとんどでした。
ただし、山へ近づくとカーブが多くなってきます。実際筆者のパンも、右に流れたり、左に流れたり……

というわけで、テーブルを広げて何か食べたり作業したりするなら、7:10ごろまでに済ませておくのがおすすめです。
実際の運転はかなり安全・丁寧ですが、乗り物酔いしやすい方は、酔い止めを用意しておくと安心です。

今回の便では、7:50〜8:00ごろに美女平で10分間の休憩がありました。
ほとんどの乗客がバスを降り、トイレを利用したり、空気を吸ったりしていました。

休憩中は、美女平の名前の由来にもなった「美女杉」を見ることもできます。事前に説明を受けていたので、写真を撮る方もたくさんおられました。
ここから室堂までは約50分。標高約1,000mから2,450mまで、約1,500m上がっていきます。本格的な山道になるので、休憩がある場合は下車してリフレッシュしておくのがおすすめです。
公式案内では往路は「途中休憩なし」とされています!
休憩が設けられる場合もありますが、当日の運行状況によって変わります。富山駅でトイレを済ませておくのが確実です。

美女平を過ぎてしばらくすると現れるのが、日本一の落差を誇る「称名滝」。運が良ければバス車内からハッキリ確認することができます。
目的地までずっと山道かと思っていた筆者ですが、標高が上がるにつれ、車窓の景色は変化して……

途中から急にあたりが開け、標高を忘れてしまうような光景が広がりました。
この辺りは「弥陀ヶ原(みだがはら)」と言い、火山噴火による埋め立てと氷河による侵食で、広大な平坦地となっているそうです。ちなみに目的地の室堂も、同じ理由で平原となっているそうですよ〜!

公式ダイヤでは9:00到着予定ですが、乗車した日は8:45ごろ室堂へ到着しました。
バスを降りれば、そこは標高約2,450m!室堂の景色が広がって……

……いるはずなのですが、この日はあいにくのお天気!!!!!!泣

実際に乗ってみて感じた一番のメリットはやはり、直通できること。事前予約で席を確保できるうえ、出発時刻さえ守れば、あとはそのまま乗っているだけです。
おっちょこちょいの筆者は乗り換えがあると、時刻確認や行き先確認、支払い等でそわそわバタバタしてしまうので、室堂線の便利さをヒシヒシと感じたのでした。
早着する場合もありますが、道路状況によっては逆に遅れることもあります。
観光スケジュールは、公式ダイヤの9:00到着を基準に組みましょう。
ここからは、実際に訪れて分かった室堂到着後に知っておきたいポイントをご紹介します。

「山へ行くなら水分を多めに持って行かなくては……!」と思っていた筆者。しかしその必要はありませんでした。
室堂では「立山玉殿の湧水(たてやまたまどののゆうすい)」が湧出しています。

空のペットボトルを持っていくか、バス内で飲み切ったボトルを使えば、よく冷えたおいしい天然水を汲むことができるのです!
だからこそ、飲料の持っていきすぎには注意!
実際、現地でも持参したミネラルウォーターを捨てて、湧水に入れ替えている方もいらっしゃいました。
7月~11月の5ヶ月間だけの貴重な名水です。
冬期間は立山全体が凍結するため、湧水も氷結します。
バスの中は快適でも、降りた瞬間に環境が一変するのが室堂。
立山黒部アルペンルート公式も、標高の高いエリアは平地より気温が約15℃低く、天候も急変しやすいと案内しています。

防寒着に加え、防風・防雨を兼ねたレインウェアを必ず用意しましょう。いずれも取り出しやすい場所に入れておくと安心です。
筆者が訪れた日も富山駅32℃に対し、室堂は12℃前後でした……!
室堂観光に適した詳しい服装・靴・持ち物については、別の観光記事で詳しく紹介します。
室堂観光を終えたら、復路も夏山バス「室堂線」で富山駅前へ戻ります。室堂14:30発→富山駅前17:00着です。

帰りは14:20までに室堂ターミナル1階の「高原バスのりば7番」へ集まり、そこからバスまで案内される流れになっています。
ここで注意!ターミナル内は時間帯によっては人で溢れかえるため、事前にのりばの場所を確認しておかないと、一瞬でパニックになります。

あらためて、室堂線に乗車する際の集合場所は「高原バスのりば7番」です!ぜひ乗り遅れのないようにしてくださいね。
実は筆者、帰りの集合場所を勘違いしており、半べそでバスに駆け込みました……。運転手さんがあたたかく出迎えてくださって本当に嬉しかったです……。(時間には間に合いました)

復路では立山あるぺん村でトイレ休憩があります。こちらは公式でも案内されています。
今回の便では、15:50ごろ到着→16:00ごろ出発の約10分間でした。

あと1時間弱バスに乗るため、ここでトイレへ行っておくと安心です。ここでしか買えないお土産にも出会えますよ。
公式ダイヤでは17:00到着予定ですが、この日は市内の渋滞がなかったため16:40ごろ富山駅に到着しました。
帰りの新幹線などを予約する際は公式ダイヤ17:00+余裕を持たせた時間にしておきましょう!
室堂線の出発は朝6:30!
ということで、朝ごはんや飲み物を買うのに便利なコンビニエンスストア3店舗をご紹介します。
ただし室堂線が発車する2番のりば付近にはコンビニがありません。のりばを直進し、信号待ちのある横断歩道を渡る必要があります。
「あと5分あるから買いに行こう!」という距離感ではないので、時間に余裕を持って利用してくださいね!
トイレは、富山駅構内や路面電車のりば付近にあります!

「ファミリーマート 富山駅前店」は、2番バスのりばから一番近いコンビニエンスストア。
2番のりばを直進し、横断歩道を渡った先にある「パティオさくら」1階にあります。
| 基本情報 | 内容 |
|---|---|
| 営業時間 | 24時間 |
| 2番のりばからの時間 | 徒歩約2分(信号待ちによっては約4分〜) |
| 電話番号 | 076-442-2014 |
| 注意点 | 2番のりばから横断歩道を渡る必要あり |
| Googleマップ | https://maps.app.goo.gl/hqHtp5nnGHv62tQy9 |
| 公式サイト | https://store.family.co.jp/points/76375 |

ダイワロイネットホテル富山駅前1階にも、24時間営業のセブン-イレブンがあります。
前泊される方は、ダイワロイネットホテルを選ぶのも一つの手ですね。
| 基本情報 | 内容 |
|---|---|
| 営業時間 | 24時間 |
| 2番のりばからの時間 | 徒歩約4分(信号待ちによっては約6分〜) |
| 電話番号 | 076-442-7160 |
| 注意点 | 2番のりばから横断歩道を渡る必要あり |
| Googleマップ | https://maps.app.goo.gl/FiSRjv8Fnga9WFoSA |
| 公式サイト | https://seven-eleven.areamarker.com/711map/info/472421 |

「ローソン 富山駅前店」は、先述の「ファミリーマート 富山駅前店」の反対側の道路沿いにあります。
横断歩道の影響もあり、筆者が実際に歩いた中では一番時間がかかった印象。足を運ぶ際は時間に余裕を持って行ってくださいね。
| 基本情報 | 内容 |
|---|---|
| 営業時間 | 24時間 |
| 2番のりばからの時間 | 徒歩約4分(信号待ちによっては約6分〜) |
| 電話番号 | 076-433-7890 |
| 注意点 | 2番のりばから横断歩道を渡る必要あり |
| Googleマップ | https://maps.app.goo.gl/GD1TCcMxuqUd3XWX9 |
| 公式サイト | https://www.areamarker.com/lawson/info/207853?shopid=207853 |
富山駅構内には「セブン-イレブン ハートインあいの風鉄道富山駅店」もあります。駅改札横で非常に便利な場所にありますが、営業時間は6:30〜22:30。
6:30発のバスに乗る場合は利用できないので注意してください。
心配な方は、朝食や飲み物を前日に買っておくと確実です!
室堂線は通年運行ではありません。2026年度は7月18日〜8月23日の毎日と、8月29日〜10月12日の土日祝に設定されています。
旅行日を決める前に、必ず最新の運行日を確認しましょう。
立山有料道路が雨量規制等によって通行止めになった場合、室堂線も運休する可能性があります。
山の天候は変わりやすいため、前日・当日は運行情報をチェックしておきましょう。
今回の便では美女平で10分間休憩できましたが、基本は途中休憩なしです。
必ず富山駅でトイレを済ませてから乗車しましょう。
運転はとても丁寧で大きな揺れは感じにくかったものの、美女平以降はカーブが多くなります。
乗り物酔いしやすい方は酔い止めがあると安心。
座席のテーブルを使う場合も、山道へ入る前に済ませるのがおすすめです。

富山地方鉄道の夏山バス「室堂線」は、富山駅前から標高約2,450mの室堂まで乗り換えなしでアクセスできる季節限定バスです。
通常ルートでは電車、ケーブルカー、立山高原バスと乗り継ぐところ、室堂線なら富山駅からバスに座ったまま室堂へ。
道中のガイドを聞いたり、標高とともに変わっていく車窓を眺めたりと、移動そのものも旅の一部。
9:00〜14:30まで約5時間滞在できるので、日帰り旅も十分満喫できます。ぜひチェックしてみてください。
\富山駅から室堂へ直行!/
※掲載情報は2026年9月時点のものです。
※運行日・料金・時刻などは変更になる場合があります。最新情報は富山地方鉄道公式サイト等をご確認ください。
※車内設備は今回乗車した車両のものです。車両によって異なる場合があります。
※撮影時は周囲の方の写り込みや安全面に配慮しています。
酒と自然をこよなく愛するトラベルライター。(※育児中のため禁酒を強いられている。)バスレポでは「非日常体験」をテーマに執筆中。取材先で優しくされると涙が出てしまう性格。もっともっと高速バスの魅力を届けたい!