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「高速バスで知床に着いたけど、冬の観光って何をすればいいの?」「初心者でも大丈夫?」
そんな冬の知床観光の不安を解消すべく、実際に現地を取材してきました!
初心者でも安心して楽しめる知床の絶景ツアーから、この季節だけの特別なアクティビティ、お土産まで、冬の知床観光のすべてをレポートします。
※記事内挿入の写真は、別日に撮影したものも含まれております。
▼旅の概要はコチラ!(2025年12月時点)
出発地 :北海道札幌市
目的地 :北海道・斜里町「世界自然遺産・知床」
高速バス代:往復16,700円(往復割を利用)

知床(しれとこ)は、北海道東部に位置しています。その希少な自然環境が高く評価され、2005年に世界自然遺産に登録されました。

冬には流氷が海に押し寄せ、その栄養が海の生き物を育て、さらに陸の動物たちへとめぐっていく——。

こうした“自然の循環が見える場所”として、世界でも特別な地域として認められています。
手つかずの原生林と豊かな海洋生態系が織りなす日本最後の秘境として、ヒグマやエゾシカなどの野生動物観察や流氷ウォーク、知床五湖散策が楽しめる絶景の観光地です。

知床が今も多くの人を惹きつけるのは、“ここでしか味わえない自然体験”があるからです。
特に冬は、夏とはまったく違う神秘的な景観を望むことができます。
流氷が海を白く染め、静かな森には動物たちの足跡が。

ただ景色を見るだけでなく、歩く・感じる・出会うといったアクティビティそのものが旅になる場所。
手つかずの自然を全身で感じられることが、知床の人気を支えています。

「知床」は知床半島全体を示す広域的な通称です。正確には、斜里町(ウトロ地区)と羅臼町に分かれています。
初めての知床観光なら、ウトロがおすすめ!流氷観光船やスノーシューツアーなどの冬のアクティビティが充実しており、宿泊施設や温泉も豊富で観光インフラが整っています。

一方、羅臼は野生動物との遭遇率が高いですが上級者向け。特に冬は道路状況が厳しく、初心者には少しハードルが高めです。

冬季はあまりの気象条件の厳しさから、知床峠を越える国道334号線は閉鎖され双方の行き来はできません。
羅臼側へ向かいたい方は、札幌から釧路を経由し、下の記事で紹介したバスの利用をおすすめします!↓


今回は札幌から夜行バスに乗り知床(斜里町・ウトロ)へ向かいます。
目覚めたらそこは白銀世界!さあ、出発です!!!

23:15 今回は斜里バスの「イーグルライナー」に乗って、斜里町ウトロに向かいます。中央バス札幌ターミナルから出発です。


冬の北海道でも安心の大判ブランケットが、各座席すべてに標準装備!寒さに凍えることなく、知床へ直行!
翌6:30 知床ウトロの「知床第一ホテル前」に到着しました。


ちなみにイーグルライナーのバスのりばである「中央バス札幌ターミナル」は、札幌駅前より少し離れた場所・さっぽろテレビ塔のすぐ近くにあります。
「イーグルライナー」の乗り方や車内設備については、別記事で詳しく紹介しています。あわせてチェックしてください。

札幌〜世界遺産・知床へ直行!
\イーグルライナーの/

夜行バス「イーグルライナー」は朝6時ごろに知床に着くので、コンビニ以外のお店は開いていません。
でも大丈夫!
斜里・ウトロに「イーグルライナー」で訪れた方だけの特権があります!

それが「ホテルの早朝入浴+朝食プラン」※バス代金とは別料金
前日までに事前予約しておくだけで、ホテルの天然温泉に入れるうえ、種類豊富な朝食ブッフェまで楽しむことができます。


夜行バスで熟睡できなかった気だるさも、一気に吹き飛びます♩
プラン詳細は、下の体験記事および中央バスホームページからご確認くださいね!

スッキリした気分でホテルのロビーで過ごしていると、事前に予約をしていた自然ガイドさんが迎えに来てくださいました。


今回お願いしたのは「知床とこぼうず」の佐藤雅子さん。
「知床が好きすぎて、住むのが運命」と思いこの地に住んで数十年という、知床を知り尽くした自然ガイドさんです。

なお、冬のウトロ市街地は路線バスの運行がなく、タクシーも1社1台だけの運行のため自力で旅行の計画を立てることはほぼ不可能です。
そのため、各ガイド事業者に知床を案内してもらうのが、冬の知床を楽しむポイントです。
遭難等を避けるためにも、初めて冬の知床に行かれる方は、必ずガイドさんについてもらいましょうね!

私が案内してもらったのは、定番かつ絶景&森歩きを楽しめる「フレペの滝遊歩道コース」。
このコースは起伏も少なく、夏は往復1時間で歩ける遊歩道のコースです。


雪が多いときは、雪歩き専用の「スノーシュー」を履かせてもらえるので、ちょっとしたアドベンチャー気分!
知床ウォーキングの拠点になる「知床自然センター」から「フレぺの滝」までのコースを歩きます。

遊歩道を歩き、時には道を外れ森の中に入ります。


自然の中で生きる動物たちの姿や声、痕跡をたどります。これらの体験は、森や自然を知り尽くした自然ガイドの案内があるから体験できる楽しさですね!


今回ガイドをお願いした佐藤さんは『知床生活の経験で得た楽しさをお伝えする、プライベートなガイド』がモットー。1〜3名程度までの少人数ガイドに特化し、プライベート感満載で知床を案内してくれます。
取材当日はあいにくの天候で、景色はいまひとつでしたが「森まみれ、雪まみれ」になって知床の森、そして動物たちの息づかいに触れることができました。

天気が良ければ、遊歩道から知床連山の絶景を見渡すことができます。
◎「知床とこぼうず」の基本情報
| 案内時間 | 午前のみコース、午後のみコース、1日コースなど各種プランニングが可能 |
| 定休日 | 予約状況に合わせて(随時ホームページで公開) |
| Googleマップ | ー |
| 電話 | 090-2059-2362 ※問い合わせはメール(tokoboz2023@gmail.com ) もしくは問い合わせフォームから |
| 公式サイト | https://www.tokoboz.com/ |
今回の「フレペの滝コース」を含め、さまざまなツアーの拠点となる「知床自然センター」にはオリジナルのグッズやウェアの購入、軽食の楽しめる喫茶コーナーがあります。


冬の森歩きのあと、その場ですぐにあたたかいコーヒーが飲めるなんて、なんという贅沢!(笑)


ビジターセンターでもあり、知床の自然に触れる情報や学びの場、レンタル用品も充実しています。
◎「知床自然センター」の基本情報
| 営業時間 | 【冬期】 10月21日~4月19日 9:00~16:00 【夏期】 4月20日~10月20日 8:00~17:30 |
| 定休日 | 年末年始と12月毎週水曜日 |
| Googleマップ | https://maps.app.goo.gl/T7vZwmYYjZ7Gf5Wc6 |
| 電話 | 0152-24-2114 |
| 公式サイト | https://center.shiretoko.or.jp/ |

冬の知床では、他にも多くの自然アクティビティを楽しむことができます。
・1月の厳冬期のみ行われる「知床五湖エコツアー」
・2,3月の流氷シーズンに行われる「流氷ウォーク®」「流氷トレッキング」
「知床五湖エコツアー」は、凍った知床五湖の上を歩く、1月指定期間限定のツアー。

「流氷ウォーク®」「流氷トレッキング」は、流氷の上を歩いたり、海に浮かんだりするアクティビティ。例年2月から3月上旬の流氷が押し寄せたときだけ楽しめます。
各アクティビティに特化した業者や、外国語が話せる自然ガイドが常駐するガイド業者もあります。知床を訪れる前に、知床斜里町観光協会のホームページなどからお気に入りを探して連絡してみることをおすすめします。

アクティビティを楽しんだあとは、知床の自然や歴史を学べる施設に立ち寄りませんか?

ウトロ市街地にある「知床世界遺産センター」は、環境省の運営する入館無料の施設。初めての知床でも理解しやすい展示が充実しています。


知床の自然や動物、世界遺産としての価値を知ることで、先ほど歩いた森や自然、景色が、より深く心に残ります。


おみやげ品も、センスがいいんですよね。私は温泉用に「日本手ぬぐい」ゲットしました。
◎「知床世界遺産センター」の基本情報
| 営業時間 | 【冬季】 10月21日~4月19日 9:00~16:30 【夏季】 4月20日~10月20 8:30~17:30 |
| 定休日 | 冬季の毎週火曜日と、12月29日~1月3日 |
| Googleマップ | https://maps.app.goo.gl/aVNZqZSCSxyiSMieA |
| 電話 | 0152-24-3255 |
| 公式サイト | https://policies.env.go.jp/park/shiretoko/whcc/ |

ウトロの玄関口に場所を構える「道の駅うとろ・シリエトク」。
知床世界遺産センターのすぐ隣りにあるので、移動時間もかかりません。


中には観光案内所があり、アクティビティ情報や、バスなどの交通情報はこちらで手に入ります。


「道の駅」施設内は知床限定のおみやげや地元食材がそろい、旅の締めくくりにぴったりのスポットです。
ここで筆者おすすめのお土産を2つご紹介!


1つ目は、北海道のアウトドアソックスメーカーYAMAtuneが作った「道の駅うとろ・シリエトク」限定モデルの靴下。
「アクティビティを楽しみすぎて、靴の中に雪が入っちゃった……」という時にうってつけです。

足元も気持ちも温かくなるメイド・イン・ジャパンの靴下、いかがですか。

2つ目は、ここでしか手に入らない「知床鮭醤油」。
北海道・旭川にある醤油メーカー日本醤油工業が、鮭の旨味を濃縮させて作った逸品です。
鮭の水揚げ量日本一を誇るウトロならではの味わいをぜひ。

知床・ウトロらしい一品を選びながら、帰ってからも旅の余韻を楽しめます。
◎「道の駅うとろ・シリエトク」の基本情報
| 営業時間 | 9:00〜17:00 (レストランは10:00~15:00) |
| 定休日 | 12月の毎週木曜日と12月29日~1月3日 |
| Googleマップ | https://maps.app.goo.gl/6E4mZmp7L5joFhs27 |
| 電話 | 0152-22-5000(代表) |
| 公式サイト | https://hokkaido-michinoeki.jp/michinoeki/2884/ |

冬の北海道観光は、天候に大きく左右されます。
特に知床を含めた東オホーツク地域は、北海道の中でも特に気象条件の厳しい地域。

安全運行のためには「イーグルライナー」を含めた各種交通手段が寸断されるのも、珍しくはありません。
ぜひとも「プラス1日」余裕を持たせて日程を組まれることをおすすめします。

そのぶん、晴れた日の北海道の絶景は、感動的なくらい素晴らしいのです!

改めて、今回の旅は、斜里バスの「イーグルライナー」で世界自然遺産・知床(斜里町ウトロ)へ行ってきました!

片道8,900円、往復なら16,700円で行けるからとってもお得!学生割引なら往復14,000円で利用が可能です。

発車オ〜ライネットの「ネット予約」なら、Web決済だけでなくコンビニ決済や現地窓口での決済も可能です!
乗り換えがなく、札幌から斜里町ウトロへダイレクト。約7時間半の道のりも、夜行便なので朝起きたらもうそこは知床。札幌への帰りも、車内設備や途中休憩で快適に過ごせるのが嬉しいところです。「イーグルライナー」で、冬の知床を楽しんでみませんか。
札幌〜世界遺産・知床へ直行!
\イーグルライナーの/
大阪から北海道・道東に移住し18年目。移住前は1年半かけ日本一周の旅を経験し、各地をくまなく訪問。現在は”北海道観光マスター検定”合格の現役看護師として地域医療・福祉に尽力しながら、北海道の魅力を、地元民目線で発信しています。