冬季限定観光バス「氷瀑の奥入瀬渓流と温泉号」で行く!冬の青森日帰り旅

奥入瀬渓流
青森県を代表する景勝地「奥入瀬(おいらせ)渓流」。浮かび上がる水しぶきが爽やかな新緑シーズンや、赤黄茶に染まる葉が美しい紅葉シーズンがもっとも有名ですが、実は冬にも、負けず劣らない魅力があるのをご存知ですか?

今回はそんな奥入瀬渓流周辺を日帰りでめぐれる定期観光バス「氷瀑の奥入瀬渓流と温泉号」をご紹介!冬しか乗車できないバスに乗り、冬ならではの絶景を眺めに行きませんか?

定期観光バス「氷瀑の奥入瀬渓流と温泉号」とは?

氷瀑の奥入瀬渓流と温泉号

「氷瀑の奥入瀬渓流と温泉号」とは、JR東北バスが運行する【冬季限定の定期観光バス】です。奥入瀬(おいらせ)渓流の氷瀑を楽しむだけでなく、「八食センター」でお腹を満たし、「星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル」で冬限定の「氷瀑の湯」に浸かることができます。

「氷瀑の奥入瀬渓流と温泉号」に乗車してきた!

2023年1月24日、「氷瀑の奥入瀬渓流と温泉号」に乗車してきました!一体どんなコースで、どんな体験ができたのでしょう?ぜひご覧あれ♩

―10:45 八戸駅西口バスのりばへ

八戸駅

八戸駅に到着したら、「氷瀑の奥入瀬渓流と温泉号」が待つ西口へ参ります。

八戸駅

ちなみに、バスのりばには待合所がないので、時間ギリギリまで駅構内で待つのがおすすめ。筆者も【JR東北バス】が来たのを確認してから、のりばまで降りていきました。

バス車内は4列シート。コンセントやお手洗いはついていないので、あらかじめ済ませておくといいですね。

―11:00 「八食センター」で昼食タイム

八食センター

まず向かうのは、八戸の名物がなんでも揃うどでか市場「八食センター」。車内でパンレットをいただけるので、位置関係を把握します。持ち時間は1時間前後なので、目星をつけておいた方がよさそうですね!

そうこうしているうちに、八食センターに到着!この日は10年に1度の寒波が襲っていたのですが、お店はすべて館内にあるのでちっとも寒くありませんでした。

八食センター

センター内には飲食店が豊富。市場で購入した海産物を炭火焼きで楽しめる「七厘村(しちりんむら)」や、丼もの・麺類が揃った「味横丁」、海鮮丼やお寿司が味わえる「厨(くりや)スタジアム」などさまざまあります。

八食市場寿司

筆者が向かったのは、厨スタジアムの「八食市場寿司」です。

八食市場寿司

店内はカウンターとボックスに分かれており、人目が気にならないつくり。お寿司を握る職人さんを眺めながらお食事できます。

八食市場寿司

回っているお寿司をとるか、セットメニューを頼むか悩みましたが、今回は「鮪(まぐろ)づくしセット」を注文!本鮪赤身・本鮪中トロ・本鮪大トロ・ネギトロ・鉄火・切り落としがのった、豪華でリーズナブルなセットです。

1番感動したのは「赤身」!筋っぽさが一切なく、強豪のトロたちに引けを取らないなめらかさでした♩ちなみにシャリは、お米マイスターが市場寿司のためだけに配合したオリジナルブレンドなんだとか。ネタに負けず劣らず美味しかったです。

八食市場寿司

お会計後にはこんな面白いアメもいただけます。どんな味かは、食べてからのお楽しみ……♩

◎八食市場寿司の基本情報

営業時間 10:00~21:00
定休日 無休
住所 青森県八戸市河原木字神才22-2 八食センター 厨スタジアム内
電話 0120-50-1844
(携帯電話:0178-21-1844)
公式サイト https://www.849sushi.com/

食後は八食センター内を散策。見たことのないお魚がたくさん並んでいるので、水族館にいるような感覚も味わえます。ちなみに寒い日なら、バスのトランクでも日持ちするそう。市場で鮮魚を購入できるチャンスはなかなかないので、嬉しいですよね。

マルシャン

八食センターにはお菓子も豊富。おしゃれな洋菓子店から、老舗和菓子店までさまざまなお店が並びます。

私が気になったのは、八食センター内唯一のパン屋さん「マルシャン」。ご夫婦が一生懸命パンを作っている姿に、足を止めずにはいられませんでした。

マルシャン

草もちが丸々入った「もちもちドーナツ」が人気だそうですが、お腹がいっぱいだったので、菓子パンをセレクト。どこか昔懐かしい味わいで、食べているだけで幸せがこぼれました。

◎マルシャンの基本情報

営業時間 9:00~18:00
定休日 水曜日
住所 青森県八戸市河原木大字神才22-2 八食センター内
電話 0178-28-9320
関連サイト https://www.panportal.jp/marushan849/

◎八食センターの基本情報

営業時間 店舗により異なります。
営業カレンダーをご確認ください。
定休日 店舗により異なります。
営業カレンダーをご確認ください。
住所 青森県八戸市河原木字神才22-2
電話 0178-28-9311(八食センター事務局)
公式サイト https://www.849net.com/

―11:50 奥入瀬渓流に向け再出発!

氷瀑の奥入瀬渓流と温泉号

各自お腹を満たしたら、奥入瀬渓流に向け再出発!進む道に合わせて、ガイドさんがお話をしてくれます。

私が1番感動したのは、「八戸」だけでなく「一戸から九戸まであること」!!一戸・二戸・九戸は岩手に、三戸から八戸は青森にあるのだそうです。(ただし四戸はどこにもない!)こういったご当地ならではの情報が知れるのも、観光バスのいいところですね♩

―13:30頃 奥入瀬渓流へ

奥入瀬渓流

「奥入瀬ロマンパーク」でのトイレ休憩を経て、いよいよ奥入瀬渓流へ。まずは車窓から渓流が流れていく様子を楽しみます。外はマイナス10度前後の世界ですが、バスなので手がかじかむこともなく、写真を撮ることができます♩

ここで確認!奥入瀬渓流とは?

十和田湖の子ノ口(ねのくち)から焼山(やきやま)まで、約14kmの流れのこと。十和田八幡平国立公園に属する国指定の特別名勝及び天然記念物。渓流沿いにはいくつもの滝が点在し、「瀑布街道」とも呼ばれている。車道と遊歩道を包むように続く木々のトンネルが、訪れる人たちをいつでも歓迎してくれる。

―14:05頃 馬門岩を見学

奥入瀬渓流

「氷瀑の奥入瀬渓流と温泉号」の1番の目玉とも言える「馬門岩(まかどいわ)」に到着。バスを降り、目の前で氷瀑を楽しみます。この氷瀑、なんと滝ではなく、岩から水がしみ出した水がちょっとずつ凍っているんだそう!!不思議ですね~。

奥入瀬渓流

「馬門岩」の由来は、かつて馬で往来していた時代に、ここより先は馬が通れないほどの植物が生い茂っていたため、馬はここの岩に結び、十和田湖へと向かったからなのだとか。いったいどれほど植物があったんでしょうね。

奥入瀬渓流

さて、再びバスに乗車し車窓からの眺めを楽しみます。ここからは次々と滝が出てくるので、目が離せません。(運転手さんがゆっくり運転してくれるので、写真を撮ったり眺めたり、じっくり楽しめます!)「白糸の滝」や「九段の滝」、「不老の滝」など、それぞれ名前がついているので、どんな意味でその名前がつけられたのか想像するのも面白い!

奥入瀬渓流

ちなみに私はこの「玉簾の滝(たまだれのたき)」が好きでした♩小さな水の玉が、コロコロ転がっていく様子が可愛らしい。お酒好きにはビールの泡に見えちゃうんだとか……。確かに私も見えちゃいました!(笑)

奥入瀬渓流

バスは十和田湖の子ノ口(ねのくち)でUターン。もと来た道を戻ります。ちなみに十和田湖は「十和田火山」の中心部がへこんでできた湖で、日本で3番目に深いんだとか!またひとつ、知識が増えました♩

―15:20~16:30「星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル」へ

星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル

さて、そろそろ「氷瀑の奥入瀬渓流と温泉号」の旅も終焉。最後は「星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル」で、冬限定日帰り温泉「氷瀑の湯」に入ります。いまや知らない人がいないほど多くの人に愛される星野リゾートで、氷瀑を見ながら温泉に入れるとは……期待が高まります。

星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル

「星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル」は、奥入瀬渓流沿いに建つ唯一のリゾートホテル。隅から隅までセンスが光ります。入浴料(レンタルタオル込み)は「氷瀑の奥入瀬渓流と温泉号」の運賃に含まれていますよ♩

星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル

まずは「氷瀑の湯」へ。眼下に渓流を望む渓流露天風呂で、奥入瀬渓流にある氷瀑が再現されています。渓流を眺めるもよし、氷瀑を眺めるもよし。2つの景色で温泉を楽しむことができます。マイナス気温の世界を旅してきたので、体の芯から温まります。

お風呂あがりはお土産ショップへ。青森といえば「りんご」ですが、そのりんごをモチーフにしたグッズや飲み物、お菓子など勢ぞろい!しかもほかのお店では見かけないようなものがたくさんあります。普段お土産難民になりがちな私ですが、こちらでは買いたいものばかりで困ってしまいました。

【奥入瀬渓流ホテル】ロビー 森の神話_滞在イメージ

お買い物が早めに済んだら、ぜひロビーにも足を運んでみてください。岡本太郎さん作の巨大暖炉「森の神話」を囲うように並べられたソファや椅子で、ゆっくりひと休みできます。

◎星野リゾート 奥入瀬渓流ホテルの基本情報

住所 青森県十和田市大字奥瀬字栃久保231
電話 050-3134-8094
公式サイト https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/oirasekeiryu/

―17:50 八戸駅(西口)帰着

氷瀑の奥入瀬渓流と温泉号

楽しかったバス旅もあっという間に終わり。たった半日ですが、青森を知り、好きになれた旅でした。それもこれも、運転手さん、ガイドさん、一緒にバスで旅した利用者の方々のおかげ。観光バスの魅力も再確認できました。また季節が変わったら、絶対乗りにきまーーす!!

「氷瀑の奥入瀬渓流と温泉号」の詳細はこちら

ここからは「氷瀑の奥入瀬渓流と温泉号」の詳細をご紹介。2月いっぱいで終了してしまう期間限定バスなので、気になる方はお早めにご予約ください~!

■ルート&スケジュール

ルート&スケジュールはご覧のとおりです。

10:50       八戸駅(西口)
11:00~11:50   八食センター(自由昼食、滞在時間50分)(トイレ休憩 道の駅 奥入瀬 奥入瀬ろまんパーク)

14:05~14:15  馬門岩見学
14:40      銚子大滝(車窓)
15:20~16:30 星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル(冬限定「氷瀑の湯」入浴、滞在時間70分)
16:35      奥入瀬森のホテル発
17:50      八戸駅(西口)

■運賃

運賃はご覧のとおりです。

【 おとな(中学生以上) 5,650円 / こども(6歳以上12歳未満)3,100円】

※2023年1月12日(木)~2月26日(日)までの特定日
※下記カレンダー参照

■運行日

運行日はご覧のとおりです。(引用:https://www.qrtranslator.com/0000008242/000065#route)

氷瀑の奥入瀬渓流と温泉号

※気象状況に内容が変更になる場合があります。
※必ず公式HPから日程をご確認ください。

■バスのりば

バスのりばは【八戸駅西口】です。出発5分前までに集合してくださいね。

■予約方法

①電話予約

仙台駅東口バス案内所へ電話
TEL:022-256-6646(電話予約可能時間/10:00~16:00)

②インターネット予約

発車オーライネットから予約
※乗車日の1ヶ月前から購入可能です。

「氷瀑の奥入瀬渓流と温泉号」で冬の青森を満喫してみては?

いかがでしたか?今回ご紹介した「氷瀑の奥入瀬渓流と温泉号」は、1月〜2月だけ運行している冬季限定の観光バスです。冬ならではの景色が見られるほか、日帰りでも十分に旅行気分が味わえます。またバスガイドさんが土地に根付いた話をしてくれるのも魅力的。ガイドブックやSNSには載っていない情報を知ることができ、より一層、旅の充実度が増します。この冬はぜひ、利用してみてはいかがでしょうか?

>>「氷瀑の奥入瀬渓流と温泉号」のご予約はこちら

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※本記事に掲載されている情報は、記事作成時点の情報となります。最新の情報とは異なる場合がございますのでご了承ください。※バス車両撮影時には、十分に配慮して撮影を行っております。

ライター

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ずんちゃん

喫茶店と猫と自然をこよなく愛するトラベルライター。バスレポ取材時の必須アイテムは「酔い止め」と「いも恋」。優しい運転手さんに出会えるとやる気がみなぎる。もっともっとバスの魅力を届けたい!

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