奈良観光はバスでまわろう!法隆寺、薬師寺、唐招提寺へのバス旅レポート

法隆寺
奈良観光と聞いて、どんな旅を思い浮かべますか?奈良といえばやはり“お寺めぐり”ですよね。奈良には素晴らしいお寺がたくさんあります。ただ悩むのが、どのようにお寺をめぐっていくか。そこで今回は、奈良交通の「定期観光バス」を利用!奈良定番の観光スポットを訪れました。写真を交えながら、バスツアーの様子をお届けします。

定期観光バスで奈良を楽しむ

奈良を存分に味わうための1つの方法が、定期観光バスツアーです。

バス

奈良交通が運行する定期観光バスにはさまざまなコースがありますが、今回は迷ったすえ、「法隆寺」「薬師寺」「唐招提寺」などを1日かけて巡る【Cコース】を体験しました。

料金

乗車料金は1人7,700円〜。7時間の旅の移動、各施設の拝観料、慈光院でいただく抹茶が含まれて、この価格。ガイドさんが案内をしてくれることも考えれば、魅力的な値段だと思います。

定期観光バスツアーのリアルな様子をお伝えします。

9:55 JR奈良駅発

バス乗り場

JR定期観光バス案内所(JR奈良駅改札出てすぐ左手)で、出発20分前の9:35までにで乗車手続きを済ませたら、JR奈良駅東口前の「4番乗り場」でスタンバイします。

ツアーが始まると、しばらくトイレに行けないので、乗車前に行っておくのがベターです。

バス

バスが到着し、約7時間のバス旅がスタート!胸が高鳴ります。近鉄奈良駅でもお客さんを乗せたら、世界遺産「法隆寺」へ向かいます。

道中は窓から鹿が見えたり、女性ガイドさんが奈良や聖徳太子にまつわる雑学を話してくれたりするので、全く退屈しません。

10:45 世界最古の木造建造物「法隆寺」で歴史を感じる

法隆寺

10:45 「法隆寺」へ到着。法隆寺は敷地が広いので、基本的にガイドさんとほかのツアー参加者と一緒に行動します。豊富な知識量を持つガイドさんが、金堂を中心とする「西院伽藍」と「東院伽藍」を案内してくれました。

法隆寺

こちらが五重塔。やはり生で見ると、迫力を感じます。

法隆寺

法隆寺は現存する世界最古の木造建築物で、1993年に世界文化遺産に登録されました。西院や五重塔など一部の建物の柱には、ギリシャのパルテノン神殿などで用いられている、中央部分を膨らませた「エンタシス」という技法が取り入れられています。

雰囲気は荘厳。どこで写真を撮っても絵になります。

法隆寺を見学した後は、法隆寺と敷地がつながっている中宮寺も観光。聖徳太子が、自分の母のすまいを尼寺にしたのが中宮寺です。

◎「法隆寺」の基本情報

営業時間 8:00-17:00
※11/4〜2/21は16:30まで
拝観料 1,500円(小学生750円)
住所 奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内1-1
電話番号 0745-75-2555
公式サイト 法隆寺の詳細はこちら

12:50 奈良名物・柿の葉寿司でエネルギーチャージ

レストラン

法隆寺・中宮寺を見学した後は各自でランチタイム。別料金を支払って事前に予約することもできますが、私は予約をしていなかったため、法隆寺の南大門を出て向かって左手にある「茶店 芳庵」へ。

きつねうどん

「冷やしきつねうどんと柿の葉寿司2個(鯖、鮭)セット」を注文。奈良といえば「柿の葉寿司」ということで、思わずセットにしてしまいました。ほかにもトンカツ定食、ハンバーグ定食、牛丼、そば、うどんなど豊富なメニューがありました。飲み物やソフトクリーム、かき氷などもあるのでカフェ利用もできそうですね。

◎「茶店 芳庵」の基本情報

営業時間 10:00-16:00
住所 奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺1-5-36
電話番号 0745-74-5565
公式サイト なし

13:40 「慈光院」で抹茶を飲みながらリラックス

慈光院

昼食のあとに向かったのは「慈光院」。坂を登ったところに入り口があります。

抹茶

抹茶と和菓子を食べながら、お坊さんのお話を聞きます。それにしてもお菓子の甘味と抹茶の渋みが完璧なマッチングです。そして、お坊さんのお話がとても面白い……!

慈光院は奈良にあるお寺としては新しく、江戸時代初期にできた寺院。どんな人が来ても、落ち着いて過ごせるよう、入り口や庭園なども含めて総合的な演出がされています。「リラックスしてもらうのがこのお寺の目的なので、足を崩してください」と言われ、ゆったりと時間を過ごせました。

慈光院

お坊さんのお話が終わったら、自由に庭園を散策します。こちらは大和三名庭園の一つで、景観の素敵な庭園です。

◎「慈光院」の基本情報

営業時間 9:00-17:00
拝観料 1,000円
住所 奈良県大和郡山市小泉町865
電話番号 0743-53-3004
公式サイト 慈光院の詳細はこちら

14:40 活気あふれる「薬師寺」でガイドさんの雑学を聞く

薬師寺

続いてやってきたのは「薬師寺」。

680年に天武天皇の発願によって建立された寺院で、718年、藤原京から平城京に移築されました。金堂前面も東西に白鳳文化の代表例とされる三重塔が立つ「薬師寺伽藍配置」が有名です。

1998年に「古都奈良の文化財」として、東大寺や興福寺とともに世界文化遺産に登録されました。

薬師寺

これは西塔。ガイドさんが様々な豆知識を解説してくれました。薬師寺にはたくさんの修学旅行生が来ていて、活気にあふれていました。

◎「薬師寺」の基本情報

営業時間 8:30-17:00
拝観料 800円(中高生は500円、小学生は200円)

※正月、春期、GW、お盆、秋季は1,100円(中高生は700円、小学生は300円)

住所 奈良県奈良市西ノ京町457
電話番号 0742-33-6001
公式サイト 薬師寺の詳細はこちら

15:45 落ち着いた雰囲気の「唐招提寺」で寺めぐりを締めくくる

唐招提寺

今回のツアーのラストを飾るのが、南都六宗のひとつ、律宗の総本山である「唐招提寺」です。戒律を学ぶ寺として鑑真が創建した唐招提寺は、薬師寺とともに世界文化遺産「古都奈良の文化財」に登録されています。

唐招提寺は、法隆寺や薬師寺と比べて敷地面積が広すぎず、観光客も少なめで落ち着いた雰囲気があるので、とても見学しやすいと感じました。

唐招提寺

金堂は、奈良時代の金堂建築として唯一残っているもの。天平文化を今に伝える貴重な伽藍です。

◎「唐招提寺」の基本情報

営業時間 8:30-17:00(受付は16:30まで)
拝観料 1,000円(中高生は400円、小学生は200円)
住所 奈良県奈良市五条町13-46
電話番号 0742-33-7900
公式サイト 唐招提寺の詳細はこちら

16:45 JR奈良駅着

奈良駅に向かう帰りの車内からは、平城宮跡・朱雀門が見えます。一瞬、バスが立ち止まってくれました。そして、JR奈良駅に予定より10分早めに到着。充実の観光旅行でした。

ガイドさんによると、帰り道は渋滞に巻き込まれるケースが多く、予定時刻よりも到着が遅くなってしまう場合もあるそうです。ツアー終了後そのまま帰る予定の方は、時間に余裕を持って新幹線や飛行機の予約をしましょう

定期観光バスで奈良を旅しよう!

今回は奈良の定期観光バスツアーの様子を写真を交えながら解説しました。定期観光バスは、主要な観光スポットをすべてめぐってくれるので、とても便利です。また1日同じバスを貸し切りで利用するため、貴重品以外の大きな荷物は、車内に置いておくことができます。余計な荷物を持つ必要もなく、観光だけに集中できる環境です。

専門知識を持っているガイドさんの解説を聞けるのも大きな価値だと感じました。特に奈良は、ただ見るのと、歴史や仏教などの知識があって見学するのとでは、観光の深さが大きく変わってきます。「定期観光バスを使うなら奈良、奈良を観光するなら定期観光バス」。そんなことを感じた旅でした。

奈良を訪れる際は、定期観光バスツアーの参加をおすすめします。今回ご紹介した法隆寺などをめぐるコース以外にも様々なコースがあります。ぜひ以下のリンクからご自身の好みのコースを探してみてください。

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本記事に掲載されている情報は、記事作成時点の情報となります。最新の情報とは異なる場合がございますのでご了承ください。※バス車両撮影時には、十分に配慮して撮影を行っております。

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バスレポ 編集部

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