【高速バスで節約旅・後編】JR松山駅周辺の歴史的観光スポットをご紹介!
本記事は、松山旅行記の【後編】!松山城や庚申庵史跡庭園を巡り、松山の歴史に触れながら散歩も楽しめちゃう観光スポットをご紹介します。
歴史や街中の散策がお好きな方は必見です!ぜひチェックしてくださいね!
▼概要はコチラ!※2024年1月時点
出発 :梅田(大阪府)
日程 :1泊2日(1月)
人数 :1人
かかった料金:24,000円(高速バス代片道5,880円)
俳人が集う場所「庚申庵史跡庭園」
JR松山駅から徒歩約10分。
伊予鉄道の路線沿いを北に進むと住宅街にひっそりと庚申庵史跡庭園(こうしんあんしせきていえん)が見えてきます。
庚申庵は、1800年(寛政12年)に、俳人の栗田樗堂(くりたちょどう)によって建てられました。
名前にある「庚申」は、当時付近にあった「古庚申」という祠があったこと、また建造された年の干支が庚申であったことが由来です。
元々は倒壊寸前の状態でしたが、松山市が文化財として復元・活用し、今に至っているのだそう。
中に入ってみると、落ち着いていてどこか懐かしいような庭園風景が広がっています。
石畳の上を歩きながら奥に進んでいきます。
庚申庵と呼ばれる建物ときれいな庭園が……
縁側に座ってほっと一息。
近所の子どもたちの楽しげに遊ぶ声を聞きつつ、庭園をぼーっと眺めます。
「いい天気だなぁ」と上をみると屋根を覆うフジの隙間からちょうどいい具合に日差しが差し込んでいます。
庭園のほとりに植えられている目の前のフジの樹齢は、200年を超えているとも言われているそうです。
次に部屋の中を見学します。
俳諧の座を囲むための部屋へ進む入り口は、扉の枠が低く設計されています。
誰もがかがむ動作で一礼することから、この空間は「誰もが平等であること」を意味しているのだそう。
また、普通の和室なら必ずあるはずの「床の間」がないというのも大きな特徴。
床の間は、床が板で作られた場所です。来客をもてなしたり、身分の高い人が座ったりと、権威を示すことに使われます。
「誰もが平等」という意味で、部屋の中にあえて床の間を設けないというのは納得の理由ですね!
建物の中は「四畳半間」「三畳間」「二畳間」の3エリアに分けられています。
四畳半間は、俳諧のための部屋です。
三畳間は、煎茶のための部屋です。
「お茶」というと「お抹茶」を思い浮かべる方も多いと思いますが、ここでは煎茶を味わいながら友人と交友を深められたんだそう。かなり違いを感じますね!
二畳間では、日常的に使用した部屋とも、一対一で「連句」を楽しんだ部屋とも言われています。
連句とは、五七五と七七の句を交互に連ねながら連想を楽しむもので
間取りの中では一番狭いですが、なぜか落ち着きます……
わたしが訪れたのは1月でしたが、春先には庭園の梅の花も満開になっていました。
多いときは1ヶ月7,000人もの訪問客が来るのだそう。
コンサートが開催されたり、地元の小学校との交流が活発に行われたりしています。
ほかにも、地域の文化を学ぶ講座も用意されていて、地元の人に愛されながら文化を引き継いでいくサイクルが出来上がっているのがとてもあたたかいですよね!
JR松山駅からも近く、入場無料とは思えないほどの満足感……
日本の古きよき空間と文化に触れながら貴重な時間を過ごせました!
◎「庚申庵史跡庭園」の基本情報
開園時間 | 通常 10:00~18:00、11月〜2月 10:00〜17:00 |
定休日 | 水曜日、12月28日〜1月4日 |
Googleマップ | https://maps.app.goo.gl/gKyJfzvB6KhppKW18 |
電話 | 089-915-2204 |
公式サイト | https://koushinanclub.com/ |
松山城公園内を散策!
それでは松山城に向かいます!
庚申庵史跡庭園から松山城までは、徒歩で約20分。
住宅街の中をまっすぐ歩いて向かいます。
しばらくすると、大通りにぶつかります。
想像していたより広い!
さっそく松山城の敷地内に入っていきます。
松山城の天守閣のある「本丸」へは、松山城敷地内にある「城山公園」を通り、「ロープウェイ駅舎」付近から登ります。
公園にはランニングやウォーキングをされている地域の方々も。
道路を挟んだ向かい側には「愛媛県立図書館」があります。
天気のいい日に借りてきた本をベンチで座って読めるのはいいですね!
公園を抜け、左にある愛媛県庁を横目に歩き続けます。
10分ほど歩くと右手に「大街道商店街」が見えてきました。
商店街を目印に左へ曲がり「ロープウェイ街」を進み続けます。
ようやくロープウェイ乗り場に到着です!長かった!
松山城の本丸までの道は、ロープウェイが通っています。料金は片道270円。
体の不自由な方や、体力的に不安のある方でも安心して天守閣まで登ることができますね!
今回は帰り道に利用しましたが、街全体を見渡せて快適でしたよ!
山道を登って天守閣を目指す!
さあここから歩いて天守閣を目指します!
本丸へは歩いて10分くらい。せっかくなので今回は歩くことにしました!
ロープウェイ乗り場から少し奥に歩いたところに本丸へと続く道があります。
学生時代の部活かな?と思うような長い階段からスタート!
転ばないように一段一段を踏みしめるようにのぼっていきます。
数分歩いたところで振り返ってみると、見晴らしのよさに驚きます。
これは登頂時の景色が楽しみです!
階段を登り切ると今度は坂道に。
ロープウェイを横目にがんばります!
10分ほどで石垣が見えてきました。
7〜8mくらいあるんでしょうか……
自分が敵なら諦めるなぁ。なんて呑気に考えながら城内へ向かいます。
「松山城」に到着!
ついに松山城に到着です!
門をくぐると「松山城本丸広場」に着きます。
お茶屋さんがあったり、座って休めるようにベンチも設置されたりと、訪問客が景色を眺めながらゆっくりできる空間になっています。
石垣から場外の景色を眺めてみると、周辺地域を一望できるほどの見晴らしのよさ!
少し曇り空ではありましたが、それでも市街地の奥にそびえる山々までしっかり確認できます。
疲れましたが、歩いてきたからこその達成感!
広場の真ん中で愛媛県の松山城のマスコットキャラクター「よしあきくん」のパネルも発見!
カップルやご家族で訪れた際の記念撮影スポットにピッタリですね!
広場の最奥に向かい、天守閣へ入城します。
施設内には、松山城にまつわる歴史的展示物だけでなく、当時の様子を擬似体験できるVRコーナーもありました!
鎧を着られる体験コーナーもあって、大人も子どもも飽きることなく最後まで楽しめそうです!
◎「松山城 天守閣」の基本情報
営業時間 | 9:00~17:00 |
定休日 | 12月第3水曜日 |
Googleマップ | https://maps.app.goo.gl/DmHwBSBkrFAScC5V7 |
電話 | 089-921-4873 |
公式サイト | https://www.matsuyamajo.jp/ |
恋人の聖地?!「二之丸城史跡庭園」へ
最後に「松山城 二之丸城史跡庭園」を見学しにいきます。
二之丸城史跡庭園は別名「恋人の聖地」と呼ばれ、結婚式の前撮りが年間500件ほども撮影される場所です。
別名の発端は、日露戦争時の捕虜となったロシア人男性と看護師だった日本人女性のロマンスなのだそう。
位置としては松山城のふもと付近にあります。
松山城から一度、城山公園付近まで下り、県庁を右に曲がると見えてきました。
坂を登って入り口の右手にある売り場で入場券を買います。
入場券売り場の横には、「みかんご自由にどうぞ」と書かれた貼り紙と、山盛りのみかんたち。
みかんは庭園内で栽培して収穫したものだというので驚きです!
ありがたくいただきます。
順路にしたがって中を巡っていきます。
ちょうど空いている時間帯だったのか、訪問客は私のみ。
実際の建物は1872年(明治5年)の火災によって焼失していて、今はかつてあった間取りのなかを水が流れています。
ベンチに座って小休憩。
城内の滝と川の音が心地よく、落ち着きます。
入り口でもらったせとか以外に温州みかんやナツミカンも栽培されていました。
丸々としていておいしそう……
また違う季節にきたら全く別の景色と雰囲気を味わえそうです!
入場料も200円とかなりリーズナブル。
松山城を訪れた際には、立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
◎「松山城 二之丸史跡庭園」の基本情報
営業時間 | 9:00~17:00(時期によって異なります) |
定休日 | 12月第3水曜日 |
Googleマップ | https://maps.app.goo.gl/RBFKEYSXEHVVrX72A |
電話 | 089-921-2000 |
公式サイト | https://www.matsuyamajo.jp/ninomaru/ |
まとめ
松山駅周辺の観光スポットをご紹介しました。今回ご紹介した観光スポットは、いずれも松山の歴史を感じられるとともに、観光も散歩も楽しめるおすすめの場所ばかりです!愛媛県を訪れたら、ぜひ足を運んでみてくださいね!
今回は、梅田から愛媛県の松山まで高速バスを利用しました。バスは西日本JRバスの「松山EXP号/京阪神ドリーム松山号」に乗車。大阪から松山までの比較表を以下にご紹介します。高速バスを利用してお得に松山旅行を楽しんじゃいましょう!
料金の比較 | 高速バス | 新幹線+電車 |
片道料金 | 5,880円※ | 13,170円 |
往復料金 | 11,760円※ | 26,340円 |
時間 | 約6時間 | 約4時間 |
※早売5、ネット割適用での金額となります。
詳しいバス情報は旅の前半記事で紹介しています。こちらからご覧ください。