いざ2泊3日の四国旅行へ!大阪から高速バスで行く香川・高知の旅【後編】

大阪から高速バスで行く香川・高知2泊3日の旅。前編の1日目には大阪を出発し、香川の栗林公園や新屋島水族館、四国村をめぐりました。後編の2日目では、香川から高知へ高速バスで移動し、高知の名所をまわります。

前編をまだご覧になっていない方は以下からご覧ください!

 

香川から高知へ行くなら高速バスが便利

香川から高知へ行くのも、高速バスが便利なんです。バス以外の移動手段としては、電車(特急)が挙げられます。高松駅から高知駅へ、高速バスと電車で行く場合を比較してみましょう。

高速バス 電車(特急)
所要時間 約2時間 約2時間30分
料金 3,900円 4,990円
乗り換え なし なし

上記のとおり、高速バスなら特急よりも30分早く到着できるうえ、料金も1,000円安くなっています。高松駅から高知駅へ行くなら、高速バス一択です!

高速バスで香川から高知へ

今回の旅では、高松駅を出発しはりまや橋駅まで向かいます。前編からのルートをまとめると、以下のとおりです。

今回のルート

▶1日目
8:10「大阪駅」発→11:41「栗林公園前」到着→11:50「讃岐うどん上原屋本店」→12:30「栗林公園」→14:30「新屋島水族館」→15:50「四国村」

▶2日目
8:25「高松駅」発→10:45「はりまや橋」到着→11:30「ひろめ市場」→12:30「日曜市」→13:30「大川筋武家屋敷資料館」→14:30「高知城」→16:00「龍馬の生まれたまち記念館」→12:58「大阪(阪急三番街)」到着

8:25「高松駅」発

JR高松駅

高松駅のバスターミナルは、高速バスと路線バスでのりばが反対方向にあります。高速バスは駅の南側、路線バスは北側なので、間違えないように注意しましょう。

サンポート西の丸

高速バスのりばからは「サンポート西の丸」が見えます。

高速バスのりば

こちらが高速バスのりばの待合室です。

待合室のトイレ

お手洗いもあります。バスの中にもお手洗いはありますが、揺れるので乗車前に済ませておくことをおすすめします。

待合室の自販機

自販機もありますよ。

待合室の椅子

椅子はたくさん設置されているので、座れないことはなさそう。

待合室のテーブル

テーブルもあるので、待ち時間にパソコン作業もできます。

1番のりば

待合室のすぐ前がのりばです。高知方面へは1番のりばから出発します。

バス外観

高知方面へ向かうバスがやって来ました。今回はJR四国バスに乗車です!

バス内観

中の様子です。

仕切り用の布

隣の席との間に、布の仕切りがありました。新型コロナウイルスの感染対策としても安心ですし、隣の人の顔が見えないので少し落ち着けます。

コンセント

コンセントが付いているので、携帯電話やスマートフォンの充電もできます。

座席の足元

足元はこんなに広々!ゆったりくつろげますね。

なお、JR四国バスでは、1台300円で自転車積み込みサービスを実施しています。対象路線は次のとおりです。

  • 黒潮エクスプレス号(高松―高知)
  • 観音寺エクスプレス号(観音寺―大阪)
  • なんごくエクスプレス号(高知―松山)
  • 高知徳島エクスプレス号(高知―徳島)
  • 高松エクスプレス広島号(高松―広島)
  • 吉野川エクスプレス号(松山―徳島)

美しい景色やグルメを楽しめる四国では、近年サイクリング人気が上昇しています。自転車で四国を楽しむのも素敵ですね!詳しくは以下のサイトをご覧ください。

10:45「はりまや橋」到着

はりまや橋

目的地のはりまや橋に着きました。はりまや橋は、江戸時代に堀で隔たれていた豪商「播磨屋」と、富商「櫃屋」がお互いの往来のために架けた橋です。こちらの橋は平成5年に、全国から寄せられたはりまや橋のイメージをもとに再現したものです。はりまや橋には、有名な恋物語があるんですよ。

~はりまや橋にまつわる恋物語~

幕末の近い安政元年ごろ、修行僧・慶全は寺に出入りしていた鋳掛屋の娘・お馬に恋をします。2人は恋仲になりましたが、次第にお馬は慶全よりも年上の住職・純信を慕うようになりました。お馬を手放したくない慶全は、はりまや橋のそばにある店でかんざしを買いお馬にプレゼントします。

しかし、当時僧侶が結婚することは禁じられており、恋人にかんざしを買い与えるのも考えられないこと。噂が広まり、純信は慶全を寺から追放しました。恋敵の慶全がいなくなり、純信とお馬の逢瀬は毎日続きましたが、これを恨んだ慶全は「かんざしを買ったのは純信だ」と嘘の噂を流したのです。

純信とお馬は引き離されたものの、なんと駆け落ちをします。しかし、すぐにつかまり、再び引き離されてしまいました。結局2人は別の人と結婚し、幸せに暮らしたそうです。

恋物語を思い浮かべながら2人の像やはりまや橋を見ると、感慨深いものがありますね。

お馬と純信の像

こちらがその恋物語の登場人物である「お馬」と「純信」をイメージした像です。はりまや橋のすぐそばに設置されています。

アンパンマン像
はりまや橋周辺を散策していると、アンパンマン像を発見!アンパンマンの作者・やなせたかしさんは高知県出身なんです。なぜかジャムおじさんがコンパクトで、ちょっとかわいい。

はりまや橋のからくり時計

はりまや橋にはからくり時計もあります。時計は「デンテツターミナルビル」の外壁に設置されています。午前9時から午後9時まで、1時間おきによさこい節の音楽に合わせて、高知城やよさこいの踊り子人形が登場します!

11:30「ひろめ市場」で食事や買い物を楽しむ

ひろめ市場

ひろめ市場は高知の有名な観光スポットのひとつ。海鮮や居酒屋、おみやげ屋さんなど、70ものお店が並んでいます。

ひろめ市場の飲食スペース

ひろめ市場共用の飲食スペースがあるので、座席のないお店で購入した飲食物も、ひろめ市場内で楽しめます。

◎ひろめ市場の基本情報

営業時間 平日・土・祝日 10:00~23:00

日曜 9:00~23:00

定休日 公式HPをご覧ください
住所 高知市帯屋町2丁目3-1
電話番号 088-822-5287
公式サイト https://hirome.co.jp/

―「珍味堂」でカツオのたたきとうつぼのたたきに舌鼓をうつ

今回、筆者は「珍味堂」でカツオのたたきとうつぼのたたきを購入。カツオのたたきは高知の名物としてよく知られていますが、うつぼのたたきは初耳の方も多いのではないでしょうか?

どちらも付属のたたきのたれをかけて食べます。添えてあるニンニクを巻いて食べてもOK。やっぱり、新鮮なカツオは美味しいですね!うつぼは初めて食べたのですが、少しコリコリしているような、身のしまった食感でした。カツオよりも火が通っているので、生魚が苦手な方でも美味しく食べられると思います。

◎珍味堂の基本情報

営業時間 9:00~22:30(平日・土・祝日)

7:00~22:30(日曜日)

定休日 ひろめ市場休館日に準ずる
住所 高知市帯屋町2丁目3-1
電話番号 088-872-0266
公式サイト https://hirome.co.jp/shop-details.php?id=21

12:30「日曜市」でお買い物

日曜市

日曜市では、毎週日曜日の午前6時ごろから午後3時ごろまで、高知城の下の「追手筋」全長1kmに渡ってお店がずらりと並びます。その数はなんと約300店舗。野菜や果物はもちろん、金物や植木なども販売されています。木曜市や金曜市もありますが日曜市が最も規模が大きいため、行くなら断然日曜日がオススメです。

いも天
こちらは「大平商店」のいも天。日曜市でも特にいも天は人気で、行列ができていました。一袋300円。衣もいももほんのり甘く、おやつにぴったり。子どもも大人も美味しく食べられる一品です。

アイスクリン
高知を代表するスイーツ「アイスクリン」を発見。アイスクリンは、砂糖・卵・脱脂粉乳などで作られる乳脂肪分3%以下の氷菓子を指すのだそうです。

アイスクリン

食感はシャーベットに近く、甘みはありながらさっぱりして食べやすい!

◎日曜市の基本情報

営業時間 6:00頃~15:00頃

※出店準備と片付けの時間を含む

定休日 1月1日・2日、8月10日~8月12日

※日曜日のみの開催です

住所 高知市追手筋
電話番号 088-823-9456
公式サイト(高知市のサイト) https://www.city.kochi.kochi.jp/site/kanko/nichiyouichi.html

13:30「大川筋武家屋敷資料館」で武家の屋敷をのぞいてみる

日曜市でお買い物を楽しんだら、少し歩いて大川筋武家屋敷資料館へ。

大川筋武家屋敷外観

大川筋武家屋敷は、土佐藩の武士・旧手嶋家の住宅で、城下で当時の武家の建築様式を残している貴重な建造物です。平成8年に高知市有形文化財に指定され、復原されています。

書院造

書院造りの主屋と長屋門を忠実に再現し、刀やひじ掛けの「脇息」などが飾られていました。

調理場

こちらは調理場ですね。

井戸

井戸もありました。

なお、1階は江戸時代の手嶋家を中心とした展示、2階は明治以降に住んでいた花岡家を中心とする展示となっています。

◎大川筋武家屋敷資料館の基本情報

営業時間 9:00~17:00
定休日 毎週水曜日・年末年始(12月27日~1月3日)

※臨時休館することがあります

住所 高知市大川筋2丁目2-15
電話番号 088-871-7565
入館料 無料
公式サイト(高知市のサイト) https://www.city.kochi.kochi.jp/site/kanko/bukeyashiki.html

14:30「高知城」から城下を見下ろす

高知城

続いて、高知城へ向かいます。高知城は、関ヶ原の戦いで功績を収めた山内一豊が建築した城です。1727年に城下町の大火で追手門以外の城郭のほとんどを焼失したものの、1753年までに創建当時の姿のまま再現されました。

高知城までの坂

さて、天守に上がるには、高地公園内の坂道を上っていく必要があります。まずはこのようなゆるやかな坂を歩きます。

山内一豊の妻の像

広場に着くと、山内一豊の妻の像がありました。一豊の妻は幼い頃に父を亡くし、17~18歳のときに一豊と結婚しています。家庭は貧しかったようですが、戦いに明け暮れる一豊の出世を助けていたんだとか。特に結婚のときに持参した10両を出して一豊に名馬を買わせたところ、織田信長の目にとまって出世に繋がったという逸話は有名です。馬の像もありますが、これはその名馬なのですね!

高知城

さらに坂道を上っていくと、高知城に辿り着きます。入り口でチケットを購入し、早速中へ入ります。

御茶所

こちらは「御茶所」。お茶を立てる座敷です。ここでお茶を立てて、座敷に運ばれていたそうです。

武者隠

「武者隠」もありました。武者隠とは、その名のとおり武者が隠れるスペースのこと。内部に敵が攻め入った際に、ここに隠れた兵が応戦できるようにしていたんです。

天守

城内の階段を上がっていき、天守の一番上まで来ました!階段は急なので少し疲れてしまいましたが、頂上に辿り着いたときの達成感は何物にも代えがたいものでした。ご覧のとおり、見晴らしも最高ですよ!

◎高知城の基本情報

営業時間 9:00~17:00 (最終入館16:30まで)
定休日 12月26日 ~ 1月 1日
住所 高知市丸ノ内1丁目2番1号
電話番号 088-824-5701
入館料 【高知城天守・懐徳館・東多門・廊下門の利用料】

個人:18歳以上420円/18歳未満・障がい者・介護者・高知県または高知市長寿手帳お持ちの方無料

※学生は学生証提示のこと。

※障がい者は身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・戦傷病者手帳・被爆者健康手帳のいずれかを提示のこと。

【共通入場券(高知城天守・懐徳館・高知城歴史博物館)の利用料】

18歳以上:常設展740円/企画展900円

公式サイト https://kochipark.jp/kochijyo/

16:00「龍馬の生まれたまち記念館」で坂本龍馬の人生に触れる

龍馬の生まれたまち記念館

高知城の天守に上り城下の風景を楽しんだあとは「龍馬の生まれたまち記念館」へ向かいます。龍馬の生まれたまち記念館は、坂本龍馬の誕生から脱藩までを当時の家族やまちの様子とともに紹介している施設です。館内では映像や模型で龍馬の人生を学ぶことができます。

大里屋

こちらは、龍馬が暮らしたまちの模型です。「大里屋」は餅菓子屋で、龍馬より3つ年下の長次郎が住んでいました。龍馬は大里屋のお菓子が大好きだったそうです。

鍛冶屋

大里屋の向こうには刀鍛冶屋が住んでいて、龍馬と長次郎はよく遊びに行っていたとのこと。

坂本龍馬の銅像

龍馬の銅像もありました。当時の成人男性の平均身長が155cmであるにもかかわらず、龍馬の身長は173cm!体重も80kgと、かなり体格が良かったことが分かりますね。

龍馬と乙女姉やん

龍馬と姉の「乙女姉やん」と一緒に写真撮影ができるスポットです。龍馬のお家へお邪魔した気分になれますよ!

◎龍馬の生まれたまち記念館の基本情報

営業時間 展示館:8:00~19:00(最終入館18:30)

ミュージアムショップ:8:00~18:30

ふれあいセンター:9:00~22:00

定休日 年中無休
住所 高知市上町2丁目6-33
電話番号 088-820-1115
入館料 一般300円/高校生以下無料/障がい者手帳をお持ちの方150円/53歳以上150円

※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方(ご本人様)と介護の方1名は一般入館料300円の半額でご入館いただけます。

公式サイト https://ryoma-hometown.com/

高速バスで高知から大阪へ

3日目の朝。大阪へ帰るのにも高速バスを使います。今回は、はりまや橋から「とさでん交通」のバスに乗車して、大阪の阪急三番街で下車します。もちろん乗り換えなしで途中休憩を挟みながら大阪へ向かえるので、疲れた体に嬉しいですね。

高速バスのりば

高速バスのりばです。ここからバスが出ます。

待合室

はりまや橋のバスの待合室です。「土電ビル」の1階に入っています。高速バスの予約や乗車券販売も行っています。

待合室の中の様子

椅子があるので早めに着いても座って待つことができます。

7:58「はりまや橋」発

バス外観

こちらが乗車するバスの外観です。

バス内観

中の様子です。

コンセント

携帯電話用のコンセントも完備されているので、充電がなくなりそうになってしまっても安心。

レッグレスト

レッグレストもついているので、靴を脱いでくつろげます。その他、Wi-Fiやトイレも付いていますよ。

9:30「吉野川サービスエリア」で休憩

吉野川サービスエリア

吉野川サービスエリアで15分ほど休憩。とり天やじゃこ天、ソフトクリームなどが買える売店がありました。

11:20「室津」で休憩

室津サービスエリア

室津で再び15分ほど休憩。ファミリーマートがありました。

12:58「大阪(阪急三番街)」着

予定時刻どおり、阪急三番街へ到着しました!

大阪から行く四国旅行は高速バスで

大阪から四国へ行くなら、乗り換えなし・早く着く・安いとメリットだらけの高速バスがおすすめです。四国はバス社会なので、香川から高知への移動も高速バスが安くて早くてとても便利。連休は高速バスを使ってゆったり快適な旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。

【高松–高知線】バスの予約はこちらから

【高知–大阪線】バスの予約はこちらから

 

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本記事に掲載されている情報は、記事作成時点の情報となります。最新の情報とは異なる場合がございますのでご了承ください。※バス車両撮影時には、十分に配慮して撮影を行っております。

ライター

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松永 紗和

フリーライター

フリーランスのライターとして活動しています。 以前はシステムキッチンなどの水廻り住宅設備メーカーで調達・購買に携わっておりました。 執筆記事のジャンルは、グルメやマッチングアプリ、BtoBのビジネス記事など多岐に渡ります。 温泉やスイーツが好きです。

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