【勝沼に行ったら絶対ココ】おすすめワイナリー7選!帰りは高速バスでたったの2時間♩
なぜ「勝沼」が日本最初のワイン発祥の地となったのか?
なぜ勝沼が日本産ワインの発祥地となったのか?それは、ぶどう伝来の歴史と密接に関わっています。伝承では、ぶどうが海を渡ってきたのは奈良時代のこと。原産地からシルクロードを経て、唐(中国)に渡り、そこから日本へ渡来したといわれています。
718年、僧侶「行基(ぎょうき)」が、現在の勝沼にある「柏尾山大善寺」に薬種園を作り、そこでぶどうの栽培を始めました。それが、現在、世界中にその名が広まった「甲州」という品種の祖だったのです。
※それには諸説あり、平安時代末期に勝沼に住んでいた「雨宮勘解由(あめみやかげゆ)」が、山の中で「甲州種」を見つけたという説もあります。
鎌倉時代から勝沼周辺の農家でぶどう栽培が広まり、江戸時代には日本各地で栽培されるようになりました。
明治になると、それまで農家の間でひっそりと飲まれていたワインに目をつけた政府主導のもとに、勝沼で官営のワイン醸造が始まりました。以来 140年の歴史を誇る「日本産ワイン」。ぜひ、現地で味わってみたいですよね♩
勝沼には、日本産ワインの遺構も数多く残されています。こちらは、昔のワインの貯蔵庫です。「龍憲セラー」という名前がついています。
日本産ワインの醸造に大きく貢献した「土屋龍憲(りゅうけん)」の名前を冠しています。そんな遺構を探しながら、散策するのも旅の楽しみの一つです。
勝沼ぶどう郷駅からワイナリー巡りスタート!
駅からワイナリーが密集するエリアまでは、少し距離があるので「勝沼地域循環バス」やタクシーの利用が便利です。公共交通機関をうまく使うとお得にまわれます。
■POINT■ 勝沼地域循環バスには「ワインコース」と「ぶどうコース」があります。
時間が合えば行きたいワイナリーの近くまでバスを使うのがお得です♩料金は乗車1回につき300円(税込み)です。時刻表やルートは甲州市民バスHPを参考にしてください。
―①ワイン好きなら一度は訪れたい「グレイスワイン」
蔦の絡まる外観が美しい「グレイスワイン」は世界のワイン好きから注目されている日本のトップワイナリーです。
2階には広々としたテイスティングルームがあります。たくさんのワイン好きが訪れていました。ついつい長居してしまいそう…
グレイスワインを世界で一躍有名にしたのが「甲州」というぶどうです。日本固有のぶどう「甲州」は、特に山梨の気候に適した品種。繊細さの中に深みを感じさせる白ワインができるそうです。世界最大級のワインコンクール「デキャンタ・ワールド・ワイン・アワード2014」をはじめ、甲州を使ったワインが数々の賞に輝いています。
そんな、甲州のワインを飲み比べできるのが「甲州 産地別 飲み比べセット」1,500円(税込み)です。「山路地区」「菱山地区」「茅ヶ岳山麓」と産地の違いを感じることができます。
こちらは「鳥居平ルージュ2021」800円(税込み)。「鳥居平(とりいびら)」も勝沼にある良質なぶどうがとれる産地です。グレイスワインの味を基準に他のワイナリーを訪れると違いが分かって面白いですよ!
◎「グレイスワイン」の基本情報
営業時間 | 9:00~12:00 (ラストオーダー 11:45) 13:00~16:00 (ラストオーダー 15:45) |
定休日 | 日曜日 冬季1月~3月 年末年始 |
Googleマップ | https://maps.app.goo.gl/cUXT9fgMtv4aAwk49 |
電話 | 0553-44-1230 |
公式HP | https://www.grace-wine.com/winery/ |
―②新進気鋭のおしゃれな醸造所「MGVsワイナリー」
川の向こうに見えるのが、2017年にオープンした新進気鋭の醸造所「MGVsワイナリー」。半導体加工を手掛ける塩山製作所が始めた、比較的新しいワイナリーです。
まるで、ショールームのような洗練された佇まい。もともとは半導体の加工工場だった場所をリノベーションしているそうです。どんなワインが味わえるのか楽しみ♩
ガラス越しに醸造の様子を見ることができました。半導体の会社だからこそできる徹底した品質・衛生・作業管理のノウハウを活かしたワインづくりを行っています。特に、日本固有の品種である「マスカット・ベーリーA」にこだわって栽培と醸造を行っています。
マスカット・ベーリーAは、1940年に開発されたワイン用のぶどうの品種。黒っぽい皮と、イチゴのような甘い香りが特徴です。MGVsワイナリーでは、特に、マスカット・ベーリーAを使った赤ワインやロゼワインが人気を集めています。
さっそく、「テイスティングセット・日替わり3種」1,000円(税込み)を注文!赤・ロゼ・白とそれぞれ楽しめるのが嬉しい。特に、ピンク色のロゼワイン「B521 GI Yamanashi 2022」は女子ウケ抜群の味わい。まるでストロベリーキャンディーのような香りがします。女子会の差し入れや、プレゼントに喜ばれそうです。
◎「MGVsワイナリー」の基本情報
営業時間 | 10:00〜12:00 13:00〜16:00 ※土日祝は12:00〜13:00も営業 |
定休日 | 火曜日 (4月〜11月) 火・水曜日(12月〜3月) ※年末年始、他臨時休業あり |
Googleマップ | https://maps.app.goo.gl/tzsBuonee3AxtkDRA |
電話 | 0553-33-3136 |
公式HP | https://mgvs.jp/ |
―③ワイナリーで贅沢ランチ♩「レストラン シャンモリ」
赤い三角屋根が特徴的なこちら。「盛田甲州ワイナリー」併設のレストランです。この醸造所の周辺には有名な大規模ワイナリー「シャトー・メルシャン」もあります。
天上の高い店内は120名も入れるそうで、とても開放的。大きな窓からはぶどう畑を望むことができます。ランチを目当てにやってきたマダムたちでいっぱいでした。
真っ先に目に飛び込んでくるのが、バイキングの「サービスバー」。料理にプラス850円(税込み)で、サラダやスープ、パン、ライス、デザート、飲み物を自由にいただくことができます。テンションが上がりますね♩
ランチには「県産地鶏のグリル トマトソース」単品 1,650円(税込み)をチョイス。もちろん奮発してサービスバーも付けました。ここぞとばかりに新鮮な野菜をいただきました。
デザートのシャインマスカットも食べ放題!地元の方いわく、熟れてきて皮が黄色になったほうが甘くて美味しいのだとか。確かに、酸味がまろやかになってあま〜い。心ゆくまで堪能しました。
◎「レストラン シャンモリ」の基本情報
営業時間 | ランチ 11:30~15:00(ラストオーダー 14:30) ディナー 17:00~22:00(ラストオーダー 20:30) ※ディナーは完全予約制です。 |
定休日 | 無休(8月下旬~10月上旬) 祝日を除く火曜日(10月中旬~翌8月中旬) |
Googleマップ | https://maps.app.goo.gl/FeJBwtHj6EqT7dk39 |
電話 | 0553-44-5556 |
公式HP | https://chanmoris.com/#about |
―④歴史ある醸造所を見学!「蒼龍葡萄酒(そうりゅうぶどうしゅ)」
レストラン シャンモリのほど近く「蒼龍葡萄酒」にやってきました。建物は、まるでフランスの小さな村にあるような佇まいです。
こちらの創業は明治32年。以来100年余りワインを作り続けています。日本ではじめて「無添加ワイン」を発売した醸造所として知られています。事前に予約すればワインの醸造工程や畑を見学できます。
■POINT■ 蒼龍葡萄酒のワイナリーツアー
専門のスタッフがワインの醸造工程を説明しながら、ワイナリー内を案内してくれます。
醸造場、ボトル詰め作業場、地下のワインカーヴなどを見ることができ、 所要時間は40分程です。
訪問の際は事前にご予約を♩
【TEL:0553-44-0026】
まずは、醸造所を見学させていただきます。まるで学生の頃の社会科見学の気分です。
こちらは、大きな「搾汁機(プレス機)」。この日の仕事は午前中がピークだったそうで、残念ながら稼働していませんでしたが雰囲気を感じることができました。搾りたての果汁も味わってみたかった…
ワインをボトル詰めしている工程も見ることができました。異物がないか検査したり、ラベルを貼ったりと出荷への準備を行なっています。こうして見ると、人の手作業によるところも大きいのだなと感じられました。普段何気なく飲んでいたワインのありがたみが増します。
さぁ店内に戻り、お待ちかねの試飲タイムです。500円(税込み)で4杯飲むことができます。
グルメ漫画「美味しんぼ」でも取り上げられたという「勝沼の甲州 樽熟成」をいただきます。キリッと辛口です。醸造所を見学してみたいという方には、ぜひオススメのワイナリーです。
◎「蒼龍葡萄酒」の基本情報
営業時間 | 9:00〜17:00 |
定休日 | 年末年始 |
Googleマップ | https://maps.app.goo.gl/sDSx9XxPxqfEzriz8 |
電話 | 0553-44-0026 |
公式HP | http://www.soryu-wine.co.jp/ |
―⑤地元密着型のワイナリー「岩崎醸造」
「岩崎醸造」は、地元の方から本格醸造の「ホンジョーさん」と呼ばれ親しまれているワイナリーです。
原点は、昭和初期に設立された「共同醸造組合」なのだそうです。共同醸造組合とは、酒造免許を持ったぶどう農家が原材料を持ち寄り、ワイン醸造を行う団体のこと。その名残から、今でも岩崎醸造では約130軒の農家が栽培したぶどうを使い、ワインを造っています。
こちらは、熱心なお客さんが買っていったボトル。「花火見や」2,420円(税込み)という名前の辛口の赤ワインです。「マスカット・ベーリーA」を使ったストロベリーのような甘やかな香りのするワイン。樽で2年熟成しています。冷やして飲むとなお美味しいそうです。
もちろん、試飲もできます。3杯500円(税込み)。さて、どれを飲もうかな…隣でお店の方が丁寧に説明してくださるのも嬉しいサービスです。
左が「シャトー・ホンジョー 熟成甲州 特別醸造 玉響」。右が「シャトー・ホンジョー 甲斐ノワール」です。どちらも美味しいですが、左のまったり金色の白ワインは、なんと20年熟成のワイン。ほんのりと紹興酒のような香りのする力強い味わいでした。
■POINT■ 岩崎醸造のワイナリーツアー
岩崎醸造では前日までに予約すれば1人 1,000円(税込み)でワイナリーツアーに参加することができます。
醸造棟、樽貯蔵庫、瓶詰め場、地下セラーを見ることができる約45分間のコースです。
時間がある方はぜひ、試してみてくださいね♩
【TEL:0553-44-0020】
◎「岩崎醸造」の基本情報
営業時間 | 8:30~17:00 9:00〜17:00分(日・祝) |
定休日 | 年始年末 お盆 ※8〜11月の繁忙期は作業のため不定休有り |
Googleマップ | https://maps.app.goo.gl/PbAYshpGKXDvQTw18 |
電話 | 0553-44-0020 |
公式HP | https://www.iwasaki-jozo.com/ |
―⑥ワイン好きから熱視線「イケダワイナリー」
こちらは、ぶどうのペイントがお洒落な「イケダワイナリー」。実は、ワイン好きにはたまらないワイナリーです。
池田俊和さんという有名な醸造家が、家族経営でワインを作っています。その実力たるや県外のワイナリーにも請われて指導に行っていたほどだそうです。中でも甲州ぶどうを使った白ワインが人気です。
テイスティングはなんと無料。こちらも人気の「セレクト・赤」。これぞワインというしっかりした味わい。タンニンが感じられ、飲み応えがあります。こちらは1本2,420円(税込み)。高級赤ワインに使われる「メルロー」という品種を使用しています。ワイン好きの友人や目上の人へ贈ると喜ばれそうです。
◎「イケダワイナリー」の基本情報
営業時間 | 9:00~17:00 |
定休日 | 不定休 |
Googleマップ | https://maps.app.goo.gl/kzjbeqGN8Arm9por8 |
電話 | 0553-44-2190 |
公式HP | https://www.katsunuma.ne.jp/~ikedawinery/ |
―⑦人々に感動を与えるワイナリー「勝沼醸造」
勝沼に来たら必ず立ち寄りたい「勝沼醸造」。2022年4月~12月まで本社と売店を改装中ですが、ちゃんと営業しています。
勝沼醸造は、早くから甲州の可能性を追求してきた甲州ワインのパイオニア的存在だそうで、テイスティングツアーも人気です。時間が許せばぜひ、このツアーを予約してワインをゆっくりと味わってみてください。ぶどう棚が見える特別な席に案内してくれるそうですよ!
■POINT■ 勝沼醸造のテイスティングツアー
<テイスティングツアー>
料金:1,650円(1人・税込み)
受付時間:10:00〜16:00 事前に予約が必要です。
カード式のワインサーバー約20種類からテイスティングできます。
予約はこちら
時刻が15:30を過ぎていたので、テイスティングではなくオススメのシャーベットを選びました。「クラレーザソルベ」550円(税込み)です。真っ白な見た目が潔い!
お店の方に勧められ、屋上でいただくことにしました。見渡す限りのぶどう畑。勝沼を囲む山々から心地よい風が吹き下ろす、抜群のロケーションです。
シャーベットは、モチッとした食感の中に、ほんのりぶどうの甘みが感じられます。しっかりワインの酸味や香りもあって大人の味わいです。
◎「勝沼醸造」の基本情報
営業時間 | 9:00〜16:00 |
定休日 | 年末年始 |
Googleマップ | https://maps.app.goo.gl/A5ueiAREjGBHXMVu9 |
電話 | 0553-44-0069 |
公式HP | https://www.katsunuma-winery.com/ |
―旅の最後はやっぱり温泉♩「ぶどうの丘 天空の湯」
今回は、予定していた7社のワイナリーを巡り大満足の旅でした。最後は、やっぱり汗を流したい!!ということで、やってきたのが「ぶどうの丘 天空の湯」です。
ぶどうの丘は、在来線が走る「勝沼ぶどう郷駅」から徒歩18分ほどの高台にあります。山道の勾配もあり、歩くのは大変なので、奮発してタクシーを使いました。車ではわずか4分でたどり着けます。
入浴料は大人760円(税込み)です。貸しタオルセットは310円(税込み)。特筆すべきはなんといっても、この大パノラマです。宝石箱をひっくり返したような夜景というのはまさにこのこと。泉質は水素イオン濃度9.5の高アルカリ性温泉。歩き疲れた足に優しい温泉でした。
■POINT■ ぶどうの丘の地下ワインカーブ
実は、ぶどうの丘には甲州市推奨の約170銘柄・約2万本のワインを一堂に揃えたワインカーヴがあります。
2,200円(税込み)をお支払いして、ソムリエが試飲用に使う食器「タートヴァン」を購入すれば、なんと全てが試飲可能!お忙しい方は、ここへ行けば勝沼のほとんどのワインを味わうことができます。敷地内には宿泊施設やレストランもあるのでチェックしてみてくださいね。
◎「ぶどうの丘 天空の湯」の基本情報
営業時間 | 8:00〜22:00 (最終受付21:00) |
定休日 | 年中無休 (施設点検日・営業自粛日は除く) |
Googleマップ | https://maps.app.goo.gl/ufFVUdjcjdsirP6E8 |
電話 | 0553-44-2111 |
公式HP | https://budounooka.com/relax |
帰りは高速バスでラクラク!「竜王・甲府~横浜駅・羽田空港線」線の詳細
ワインと温泉ですっかり気分が良くなった筆者は、石和温泉に1泊して早朝のバスで帰ることにしました。高速バスなら乗り換えなしで、羽田空港や横浜駅まで辿り着けます。寝ていても乗り過ごすことなく目的地へ着けるのはありがたいですね♩
>>山梨交通の詳細はこちら
ちなみに在来線で帰る場合との比較は下記の通りです。
高速バス | 在来線 | |
片道料金 | 2,450円 ※Web割利用の場合 |
3,330円 ※八王子駅から中央線特急 特急 かいじ利用の場合 |
片道時間 | 横浜駅東口から約2時間10分 ※乗り換えなし |
横浜駅から1時間54分 ※乗り換え1回 |
※2023年10月時点の情報です。詳細については各社HPにてご確認ください。
>>ご予約はこちら
―7:35 石和 バス停から出発♩
到着した便とは反対方向。足湯があるバス停から道路を挟んで反対側で待ちます。定刻通りにバスがやってきました。羽田空港へと向かう家族連れなど、地元の方も利用されているようです。
スムーズに乗車するには事前予約が便利。車内は4列シートで広々しています。
約2時間ほどの道のり。途中「海老名SA」で10分程の短いトイレ休憩がありました。もちろん車内にもトイレは備え付けられています。
―10:10 横浜駅 東口に到着
バスは定刻通りに横浜駅に到着。早い時間に駅につけるのは嬉しいですよね!なんだか得した気分です。
勝沼のワイナリー巡りは高速バスが便利
いかがでしたか?ワインのテイスティングを楽しむ贅沢な旅!ぜひ、お酒好きの友達や家族と計画してみてください。ワインを楽しみたいなら、断然、高速バスでの移動が便利!ハンドルキーパーになる人がいなくて済むのがいいところです。皆さんも「ワイン県・勝沼」を満喫してくださいね♩
※本記事に掲載されている情報は、記事作成時点の情報となります。最新の情報とは異なる場合がございますのでご了承ください。※バス車両撮影時には、十分に配慮して撮影を行っております。