【和歌山観光】南海りんかんバスで巡る世界遺産・高野山の旅~前編~
今回は大阪方面から高野山に向かい、現地の路線バスで王道スポットを満喫。旅の最後には宿坊体験もしてきました。前編・後編と分かれた記事になっているので、ぜひ合わせてご覧ください。
目次
南海りんかんバスで巡る高野山の旅~前編~
前編で使用したルートと旅のポイントはご覧のとおりです。
【路線バス】高野山→奥の院口→奥の院前→(※)小田原通り→金堂前→一の橋前
※「小田原通り」からは後編の記事でご紹介します。
・高野山内の移動は南海りんかんバスの「1日フリー乗車券」を利用すべし
・高野山駅周辺は設備が充実しているので利用すべし
それでは新大阪から出発です!
8:22 新大阪駅着
AM8:22「新大阪」駅に到着。駅構内の表示を見て「地下鉄 御堂筋線」に移動します。
乗車するのは「なかもず」行の電車。ここから16分の「なんば」で下車します。
なんばに到着したら、「南海なんば駅」で「南海電車」に乗り換え。ホームが少し離れたところにあるので、表示を見逃がさないよう注意しながら歩いていきます。皆さんも、駅構内の美味しそうなグルメに気を取られないよう注意してくださいね!
この階段を上がった先が南海電車のホーム。「極楽橋」行の電車に乗車します。
【ちなみに】
極楽橋駅に到着したらケーブルカーで⾼野⼭駅に向かいますが、乗り換え時間は5分しかありません。そのため「南海なんば駅」で高野山駅までの乗車券を事前購⼊しておくのがおすすめです。ただし切符を買い逃しても、駅員さんが乗り越し精算してくださいます。
なんば駅から終点・極楽橋駅までは、約1時間半の旅。与えられた時間を有効に使うべく、ホームでゲしたパンフレットを⾒ながら旅のルートを決めていきます。
中身も見ずに取ったパンフレット(※)でしたが、1冊でいろいろな情報が網羅されていてびっくり。バス停やモデルコース、簡易的な時刻表まで掲載されています。前日までどんなコースにしようか悩んでいましたが、今回は路線バスで「初心者コース」を回ることにしました。
※海外の方向けのパンフレットもあります。
のんびり景⾊を眺めているうちに「極楽橋駅」に到着︕少し早⾜でケーブルカーに乗り換えます。
いよいよ高野山に出発!なんとこのケーブルカー、想像以上に急な坂道を上っていくんです。本当に急なので、思わず「頑張れ~!」と応援したくなってしまいました。
10:42 高野山駅着
「高野山駅」に到着。下車したそばから空気がとっても美味しいです!しかし山の上なので思った以上に寒い。夏以外に訪れる際は上着が必須ですね。
駅を出てバスを探します。高野山内を走る「南海りんかんバス」の乗車場はすぐ左手側にありました。
どこをどの金額で巡ればよいのか考えながら看板を眺めていると、「1日フリー乗車券」の文字を発見!初めての高野山で運賃の支払いに慌てることもあるだろうということで、私は1日フリー乗車券を購入することにしました。
1日フリー乗車券は、写真赤丸のところで購入できます。
もらった乗車券を見てびっくり!なんと高野山内で使えるクーポンがたっぷり付いているんです!何だかもう得した気分♩
乗車券や発着時刻などの詳しい情報はこちらをご覧ください>>南海りんかんバス「高野山内路線バス・急行バス」
障がいのある方、小さなお子様連れの方、車いすの方はこちらもご覧ください>>よくある質問
高野山駅周辺の情報をご紹介
次のバスを待つ間、高野山駅周辺の様子を見て回りました。飲み物やアイスの自販機、トイレやソファが用意されていることはもちろん、無料Wi-Fiも完備されています。どこを見てもきれいに整えられており、快適に待ち時間を過ごすができます。
そのほか学習コーナーや様々な言語のパンフレット、コインロッカー、おみやげショップも。暇を持て余すことなく過ごせそうですね。
とっておきは高野山駅2階にある「展望室」。多くの観光客がケーブルカーを降りてすぐにバスに乗り換えてしまうため、利用者が少なく穴場です。1日フリー乗車券を買って一息つきたい方は、こちらで絶景を満喫してはいかがでしょうか?
11:19 高野山駅から奥の院口へ
「奥の院口」行のバスの時間が近づいてきたので、乗車場へ向かいます。バスは後方ドアから乗車です。
フリー乗車券以外の方は整理券を取るか、ICカードをタッチするスタイル。ちなみにバス車内ではチャージできないそうなので、駅でチャージしておくのを忘れずに。
車内の様子です。いろいろな仕様のバスがあるそうで、私が乗車したバスは比較的特別なタイプ。トランクはないので、手で持って入りましょう。
高野山駅前から約3㎞の道は、一般車両はもちろん歩行者の方も通行できない、南海りんかんバスのためだけの道路なんだそう。駅の和やかな雰囲気とは打って変わり、どんどん神聖な世界に入っていきます。
11:33 奥の院口着 ふわふわスイーツを食べて参道へ
奥の院口に到着。下車してすぐのところに、大師御廟までの参道が続いています。非常に厳かな雰囲気で、自然と背筋が伸びますね。
【ちなみに】
奥之院へ行くためのバス停は「奥の院口」と「奥の院前」の2つ。「奥の院前」で下車する方が目的地に近いですが、自然を感じながら参道を歩きたい方は「奥の院口」で降りるのを忘れずに。
もうひとつ、奥の院口で降りたい理由があります。「高野ムゥ」を手に入れるためです♩高野ムゥは、高野山生まれの保存食「高野豆腐」と、精進料理の特徴を組み合わせて作られた精進スイーツ。
持つだけで手型がついてしまうほど柔らかく、ふわふわしています。中にはやさしい甘さの生クリーム入り。食べたそばからにっこり微笑んでしまいました。
高野ムゥは、バス停近くの「天風 一の橋観光センター」で販売されています。参道を歩く前に、ここでパワーチャージして行くのがおすすめです!
◎天風 一の橋観光センターの基本情報
営業時間 | 10:00~16:00 |
住所 | 和歌山県伊都郡高野町大字高野山53 |
電話 | 0736-56-2631 |
公式サイト | 天風 一の橋観光センターの詳細はこちら |
11:45 いざ、奥之院へ
小腹を満たしたところで、奥之院の参道に入ります。おおきな杉の木に囲まれた約2kmの参道には、20万基を超えるとも言われる諸大名や歴史的著名人達の墓石、祈念碑、慰霊碑が立ち並んでいます。石に刻まれた名前を見ながら進んでいくと、知っている人物の名前を次々に発見することができました。
写真を見ただけでは、「怖そう」と感じる方もいるかもしれません。しかし実際に歩いてみると、不思議と安らかな気持ちに包まれます。たくさんのご先祖様が見守ってくれているような感じがするからかもしれません。
クスっと笑ってしまうようなお地蔵様もいらっしゃいます。こちらは「お化粧地蔵」と言って、“きれいに化粧をしてあげると美人になれる”という言い伝えがあるのだそう。とってもチャーミングですよね。約2kmもある参道ですが、そのほかにもいろいろな見どころがあり、あっという間に目的地に到着です。
(写真:shutterstock)
今回の旅の大本命とも言える「弘法大師御廟(こうぼうだいしごびょう)」。弘法大師ご入定(=永遠の瞑想に入っていること)の地であり、大師信仰の中心聖地です。この日は非常に寒かったのですが、寒さとは違う気配が体を包み、鳥肌が立ちました。私は歴史に疎い方ですが、弘法大師の偉大さと力強さが非常によく分かった気がします。
なおこの橋より撮影は一切禁止。私も身なりを整え、決して失礼のないようお参りをしてきました。
参拝後は御朱印をいただきました。御朱印から感じられるパワーも、ものすごいです……!!
◎奥之院の基本情報
納経所受付時間 | 夏季(5月~10月): 8:00~17:00 冬季(11月~4月): 8:30~16:30 |
住所 | 和歌山県伊都郡高野町高野山550 |
電話 | 0736-56-2011(代) |
公式サイト | 奥之院の詳細はこちら |
14:04 奥の院前から小田原通りへ
奥之院で心を洗われたら、「奥の院前」で再びバスに乗車。高野山駅前行きのバスで「小田原通り」を目指します。
【ちなみに】
南海りんかんバスのバス停周辺には、トイレが設置されていることが多いです。旅行先でのトイレ探しは意外と大変なもの。これなら待ち時間に用を足せますね。
乗車したバスの様子です(※)。車内の色合いが街並みと合っていて素敵ですよね。
※車いすやベビーカーに対応したバスも走っています。詳しくはこちらをご確認ください。>>http://www.rinkan.co.jp/faq
路線バスで巡る高野山の旅~後編~へ続く
ここまでいかがでしたか?関東在住の筆者は初めて高野山を訪れたのですが、人生の中でも1、2を争うほど素晴らしい場所でした。また、高野山内を走る南海りんかんバスの便利さにも感動。へとへとになることを覚悟した旅でしたが、ほど近い場所にバス停があるおかげですぐにバスに乗ることができました。疲れた足を休ませることができ、とても助かりました。
さて、後編でも魅力的なスポットをバスで巡っていきます。ぜひ続けてご一読ください。
※本記事に掲載されている情報は、記事作成時点の情報となります。最新の情報とは異なる場合がございますのでご了承ください。※バス車両撮影時には、十分に配慮して撮影を行っております。