四国2泊3日の旅!高速バスで大阪から徳島、そして愛媛へ【後編】

坊っちゃんとマドンナ
大阪から四国をめぐる2泊3日のバス旅。前編では大阪を出発し、徳島をめぐりました。後編では、徳島を出発し愛媛をめぐるモデルコースを紹介していきます!

↓前編はこちらからご覧ください↓

高速バスで徳島から愛媛へ

徳島から愛媛への移動も、もちろんバスで。四国は‟バス社会”としても知られており、バスでの移動が盛んなんですよ。後編は、徳島駅前のバスターミナルからJR四国バスに乗って出発です。今回は以下のようなルートで愛媛を巡り、大阪へ戻ります。

今回のルート

▶1日目
8:00 「徳島駅」発→11:12 「大街道」着→11:20「かどや 大街道店」→12:00「萬翠荘」→12:45「松山城」→14:10「坊っちゃん列車」乗車→14:30「道後温泉」着→14:45「道後温泉」周辺で食べ歩き→16:00「道後温泉本館」

▶2日目
8:35 「大街道」発→13:55「阪急三番街」着

8:00 「徳島駅前」発

バス外観
松山方面へ向かうバスは、11番乗り場から出ています。

バスの仕切り板

座席と座席の間には、コロナ対策として仕切り板が設置されています。そのほか、バス後方にお手洗いがあり、WiーFiも使用できました。

なお、JR四国バスでは自転車積み込みサービスを実施しています。料金は1台につき300円。解体もしくは折りたたみができる自転車なら積み込み可能です。自転車で走りながら、四国を肌で感じるのも良いですね!

11:12 「大街道」到着

歴史的な建造物や有名スポットが集まる「大街道」に到着。朝早かったので少し眠ってしまったのですが、あっという間に着いていました…!

11:20「郷土料理かどや大街道店」で名物「宇和島鯛めし」を味わう

かどや大街道店外観

大街道に到着したら、すぐにランチに向かいます。お邪魔したのは、「郷土料理かどや大街道店」。

ネットでも人気だったので並ぶことを覚悟して行ったのですが、意外にもすんなり入れました。と思いきや、店を出るときには行列ができていたので、バス到着後はまっすぐお店に向かうことをおすすめします!

かどや大街道店宇和島鯛めし

いただいたのは、こちらの名物「宇和島鯛めし」。前編でご紹介した「渦見茶屋」でいただいた鯛めしの鯛には火が通っていましたが、かどやさんの鯛めしは生の鯛です。

お出汁は甘めで、卵とよく合っていておいしかったです。鯛もたっぷりあって大満足。なお、ご飯はおかわり無料ですよ。

◎かどや大街道店の基本情報

営業時間 11:00~14:30(L.O14:00)
17:00~22:00(L.O21:30)
定休日 12月30日~1月1日
住所 愛媛県松山市大街道3-1-1 いよてつ会館ビル B1F
電話番号 089-947-4600
公式サイト https://www.kadoya-taimeshi.com/kadoyamanage/shoplist/kadoyaokaido/

12:00 「萬翠荘」で大正ロマンを楽しむ

宇和島鯛めしを堪能したあとは、徒歩で「萬翠荘」に向かいます。萬翠荘は、大正11年に旧松山藩主の子孫・久松定謨伯爵が別邸として建てたルネサンス様式の洋館。国の重要文化財に指定されています。‟インスタ映え”するということもあって、人気の観光スポットです。

萬翠荘内観

外観も美しいのですが、中のインテリアも魅力的。ロココ調のインテリアやステンドグラスに大正ロマンを感じます。

萬翠荘貴賓室

こちらは貴賓室。天皇陛下がお泊りになられた際に、この部屋で朝食を召し上がったそうです。窓に囲まれたテラスのような部屋で、高級感がありました。

夏目漱石と正岡子規の模型

夏目漱石と正岡子規が52日間共同生活をしたという下宿先の模型もありました。松山は子規の故郷。教師である漱石が松山の中学に赴任した際、子規をこの下宿先に招き入れたそうです。2階に漱石が、縁側に子規がいます。

夏目漱石最初の下宿跡

萬翠荘の敷地内には、漱石の最初の下宿先と言われる「愛松亭」跡もあります。現在は「愛松亭 漱石喫茶店」として、食事やお茶ができる喫茶店となっています。

◎萬翠荘の基本情報

営業時間 9:00~18:00 ※イベント等により変更あり
休館日 月曜日 ※祝日は開館
詳しくは公式サイトのカレンダーをご覧ください
住所 愛媛県松山市一番町3-3-7
電話番号 089-921-3711
入館料 大人:300円/小中学生・高校生・障がい者手帳をお持ちの方及び介護者1名:100円/未就学児:無料
公式サイト http://www.bansuisou.org/

12:45 「松山城」で歴史を感じる

萬翠荘で大正ロマンを味わったあとは、徒歩で「松山城」へ向かいます。

松山城の創設者は、10万石の大名であった加藤嘉明です。嘉明は関ケ原の戦いで徳川家康側に従軍し、その戦功を認められて20万石となりました。そこで嘉明は慶長7年に城郭の工事に着手し、翌年住まいを新城下に移した際に「松山」と名付けたのです。

そんな嘉明が創設した松山城ですが、天守を見るには山を登るか、ロープウェイまたはリフトに乗る必要があります。

ロープウェイとリフト

今回は猛暑ということもあり、ロープウェイとリフトに乗って移動しました。ロープウェイとリフトの乗車券は共通なので、行きと帰りで乗り分けてもよいでしょう。筆者は行きはリフト、帰りはロープウェイに乗りました。リフトは1人乗りでそれなりに高い位置を移動するので、ややスリルがあります。高所恐怖症の方はご注意ください!

松山城天守

天守前に到着です。ここでチケットを購入し、天守を見学します。

鎧

中には藩主が着用していたと伝えられる鎧が展示されていました。

石落

こちらは「石落(いしおとし)」。石落は、櫓・城門・塀などに設けられる防御のための設備です。建造物の外壁や塀の一部を張り出して、床になる部分を20cmほど開口して造られました。普段は蓋をして、使用時に蓋を開けて下に迫る敵を迎撃します。

◎松山城の基本情報

営業時間 天守】

2月~7月 9:00~17:00
8月 9:00~17:30
9月~11月 9:00~17:00
12月~1月 9:00~16:30

【ロープウェイ】

2月~7月 8:30~17:30
8月 8:30~18:00
9月~11月 8:30~17:30
12月~1月 8:30~17:00

【リフト】

通年 8:30~17:00

定休日 天守】

12月第3水曜日

【ロープウェイ】

無休

【リフト】

無休

住所 愛媛県松山市丸之内1
電話番号 089-921-4873
料金 天守】

大人:520円
小人(小学生):160円

【ロープウェイ・リフト】

大人:往復520円/片道270円
小人(小学生):往復260円/片道140円

公式サイト https://www.matsuyamajo.jp/

14:10 「坊っちゃん列車」に乗って文学の世界に浸る

松山城で歴史を感じたあとは、「道後温泉」へ向かいます。せっかくなので坊っちゃん列車に乗ろうということで、14:10発の列車をねらって「大街道駅」で待機します。

坊っちゃん列車は、夏目漱石の小説『坊っちゃん』に登場することからその名前が付けられました。『坊っちゃん』では伊予鉄道が「マッチ箱のような汽車」と例えられており、松山の中学校に赴任することになった主人公がこの列車に乗ったんですよ。

坊っちゃん列車

坊ちゃん列車がやってきました!街中を機関車が走っているのはなんだか新鮮ですね。

坊っちゃん列車の中

列車の中はレトロな雰囲気。お客さんが映り込んでしまうので天井しか撮影できなかったのですが、車内の雰囲気を少しでも味わっていただければ幸いです。

坊っちゃん列車の時刻表

<道後温泉⇔松山市駅 上り>

道後温泉 大街道 松山市駅
9:19 9:30 9:39
13:19 13:30 13:39
14:59 15:10 15:19

<道後温泉⇔松山市駅 下り>

道後温泉 大街道 松山市駅
10:02 10:10 10:22
14:02 14:10 14:22
15:42 15:50 16:02

<道後温泉⇔JR松山駅前・古町 上り>

道後温泉 大街道 JR松山駅前 古町
10:47 10:59 11:12 11:16

<道後温泉⇔JR松山駅前・古町 下り>

古町 JR松山駅前 大街道 道後温泉
11:47 11:55 12:08 12:20

坊っちゃん列車の乗車方法

坊っちゃん列車は、道後温泉駅・大街道・松山市駅・JR松山駅前・古町の各電停より乗車可能です。乗車券は、乗車時に車掌さんから購入してください。ただし、満員時は乗車できない場合があります。

道後温泉駅からの当日出発便(※)に限り、道後チケットカウンターにて朝8:30〜乗車券発売と同時に整理券が配布されます。
※9:19発 10:47発 13:19発 14:59発

14:30 「道後温泉駅」到着

道後温泉駅

14:30「道後温泉駅」に到着しました。

坊っちゃん列車の方向転換

ここで見ておきたいのが、坊ちゃん列車の方向転換。機関車は前方にしか運転台がないため、終点に着いても折り返せません。そのため、車掌さんが人力で機関車の向きを変えるのです。坊ちゃん列車の方向転換は、当然ですが終点でしか見ることができず、見どころの1つとなっています。

方向転換といえば、伊予鉄バスも道後温泉駅で方向転換を行っています。

バスターンテーブル

道後温泉駅で行き止まりになるので、このバスターンテーブルにバスが乗り、横回転することで方向転換をするのです。

ターンテーブルで回転するバス

写真では伝わりにくいのですが、このような感じでした。大きなバスでも簡単に向きが変えられるのですね。頭がいい~!

坊っちゃんカラクリ時計

道後温泉駅前にはもうひとつ、見逃せないものがあります。それが「坊っちゃんカラクリ時計」です。朝8:00から22:00までの間、1時間ごとに小説『坊っちゃん』のキャラクターが登場するんです。小説を読んだことがある方は、釘づけになってしまうでしょう。

※以下の期間中は30分ごとに上映されます。

・土日祝
・3月、4月、8月、11月(毎日)
・年末年始(12月28日~1月5日まで)
・ゴールデンウィーク(5月1日~5月5日まで)

坊っちゃんカラクリ時計夜

ちなみに、夜になるとライトが灯り、また違った雰囲気に♩

足湯

カラクリ時計の横には道後温泉の源泉を使った足湯もあり、人気スポットとなっています。

14:45 道後温泉周辺で食べ歩き

道後温泉街にはおいしそうなお店がたくさん並んでいます。筆者は3件まわりましたが、どのお店のグルメもおいしく、道後温泉に来たらぜひ食べていただきたいです。

🍴「どうごゆけむりかふぇ」

どうごゆけむりかふぇ外観

「どうごゆけむりかふぇ」では、ジェラートや団子が食べられます。可愛らしい外観のお店で、大学生くらいのお客さんが多くいらっしゃいました。

どうごゆけむりかふぇジェラート

この日は暑かったので、筆者はジェラートを注文。好きなフレーバーを2種類選べましたよ。

どうごゆけむりかふぇ座敷

店内はこのようにお座敷になっています。

どうごゆけむりかふぇフォトスポット

インスタ映えしそうなフォトスポットもありました!カップルやお友達、ご夫婦で並んで撮りたいですね。

◎どうごゆけむりかふぇの基本情報

営業時間 10:00~20:00
定休日 なし
住所 愛媛県松山市道後湯之町3-16
電話番号 090-5711-9147

🍴「谷本蒲鉾店 道後店」

谷本蒲鉾店外観

「谷本蒲鉾店」は、「じゃこカツ」が名物。じゃこカツは、じゃこ天のすり身にニンジン・タマネギなどを加え、パン粉をつけて揚げたコロッケ風のじゃこ天です。

谷本蒲鉾店じゃこカツ

外はサクッと、中はもちっとした食感の組み合わせが絶妙でした。

◎谷本蒲鉾店 道後店の基本情報

営業時間 8:30~22:00
定休日 不定休
住所 愛媛県松山市道後湯之町20
電話番号 089-933-3032
公式サイト http://www.jyakoten.co.jp/

🍴「一六茶寮」

一六茶寮

愛媛のお土産として人気の「一六タルト」。実は、天ぷらがあるってご存知でしたか?一六タルトの天ぷらを食べられるのが、ここ「一六茶寮」。メディアやSNSでも話題になっているそうです。

一六タルトの天ぷら

筆者も一六タルトの天ぷらをテイクアウトしました。衣は薄くサックリとして、まったく油っこくありません。一六タルトのしっとりとした生地に意外にもマッチしていました!

なお、店内で食べると一六タルトの天ぷらと抹茶のセットが楽しめますよ。

◎一六茶寮の基本情報

営業時間 11:00~19:00 (L.O18:30)
定休日 木曜日
住所 愛媛県松山市道後湯之町20
電話番号 089-921-2116
公式サイト https://www.itm-gr.co.jp/ichiroku/saryo/#a03

16:00 「道後温泉本館」で日本最古の湯に癒される

道後温泉本館

2日目の終わりは、旅の疲れを癒すため「道後温泉本館」へ。

道後温泉は日本最古といわれる温泉です。日本人の肌に合った優しいなめらかなお湯で刺激が少なく、湯治や美容効果も期待できます。道後温泉は温度を42度程度に保ち、加温や加水もしていないとのこと。全国的にも珍しい無加温・無加水の「源泉かけ流し」で、心も体も癒されました。

なお、混み合った場合は整理券が必要です。特に本館は人気が高く、営業時間終了前に整理券配布を終了することがあり、そうなるとその日は入館できません

道後温泉駅に到着したらまず本館前に向かい、整理券の配布状況を確認しておくことをおすすめします!

◎道後温泉本館の基本情報

営業時間 6:00〜23:0 ※札止 22:30
休館日 なし
住所 愛媛県松山市道後湯之町5-6
電話番号 089-921-5141
入浴料 大人(12歳以上):420円/小人(2~11歳)160円
公式サイト https://dogo.jp/

高速バスで愛媛から大阪へ

3日目の朝、とうとう大阪に帰るときがやってきました。帰りもバスで移動します。今回は、大街道から阪急三番街へ向かう伊予鉄バスに乗車しました。途中休憩を挟みながら約5時間半で大阪に到着します。

大街道バスターミナル外観

伊予鉄バスの待合室がこちらです。ローソンと隣接しているので、待ち時間に飲み物なども買えます。

大街道バスターミナル待合室

椅子やロッカー、テーブルがあり、広々としています。

8:35 「大街道」発

伊予鉄バス外観

帰りのバスの外観はこのような感じです。

バスの中

中の様子です。トイレとWiーFiも完備されています。

バスのレッグレスト

座席にはレッグレストもついていました。足をゆったりとのばしてくつろぎながら帰路につけますね。

高速バスで快適に四国旅を楽しもう!

高速バスなら、比較的短い時間で四国まで行くことができます。旅行は歩き回ることも多く、疲れやすいもの。大阪から四国に行くなら、高速バスでゆったり快適に旅先へ向かいませんか?

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本記事に掲載されている情報は、記事作成時点の情報となります。最新の情報とは異なる場合がございますのでご了承ください。※バス車両撮影時には、十分に配慮して撮影を行っております。

ライター

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松永 紗和

フリーライター

フリーランスのライターとして活動しています。 以前はシステムキッチンなどの水廻り住宅設備メーカーで調達・購買に携わっておりました。 執筆記事のジャンルは、グルメやマッチングアプリ、BtoBのビジネス記事など多岐に渡ります。 温泉やスイーツが好きです。

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