【釧路〜札幌】深夜移動は夜行バスが唯一の手段!「札幌・釧路特急ニュースター号」を詳しく解説

北海道バス 側面
釧路〜札幌間をおトクに移動したいなら、北海道バスが運行する高速バス「札幌・釧路特急ニュースター号」が強い味方!安いのはもちろん、現在この区間を結ぶ唯一の深夜移動の手段として注目されています。

今回は実際に夜行便に乗車し、節約旅のリアルと快適性を体験してきました。寝てる間に目的地へ。時間もお金も上手に使える移動術をご紹介いたします。

※今回は夜行バス乗車前の日中に、同型バスの取材を行いました。

▼ズバリ、こんなバス!(2025年4月時点)

①釧路〜札幌を結ぶ夜行移動手段は、このバス一択!
②ほぼ全線高速道路を走るので、揺れも少なく快適!
③夜行便は男性・女性を完全に区画分けされていて安全安心
※乗車するバスによって特徴が異なる場合がございます。あらかじめご了承ください。

 

「札幌・釧路特急ニュースター号」バスのりばへのアクセス

北海道バス 後方

まずは北海道バス「札幌・釧路特急ニュースター号」に乗車するまでのアクセス方法を詳しくご紹介します。

ー釧路から札幌に向けて乗車する方はこちら

「札幌・釧路特急ニュースター号」の札幌行きは

・「釧路車庫(海運1丁目)」
・「釧路駅前(北大通13)」
・「フィッシャーマンズワーフMOO」
・「鳥取神社前(鳥取大通3)」
・「大楽毛駅前(釧路優心会病院前)」
夜行便のみ「白糠駅前(北海道銀行白糠支店前)」

の順に停車し、釧路に向かいます。ここからは釧路側から札幌に向かう際のおもな停留所を紹介します。

のりば①「釧路車庫(海運1丁目)」

北海道バス

「札幌・釧路特急ニュースター号」の始発は、北海道バスの車庫から。

往復で「札幌・釧路特急ニュースター号」を利用される方は、自家用車を最長1週間、車庫にて無料で預かってもらえます。バス乗りばまで自家用車で向かいたい方はぜひ「釧路車庫」から乗車してくださいね。詳しい場所や利用方法は、北海道バスのホームページでご確認ください。

のりば②「釧路駅前(北大通13)」

釧路駅前 ニュースター号バス停

JR釧路駅の正面を出た写真です。左手に見える白いビルは釧路駅前バスターミナルですが今回、釧路駅前バスターミナルは利用しません。

「札幌・釧路特急ニュースター号」バス停留所は、この三叉路の交差点を写真右・真っ直ぐに伸びる道路を幣舞橋方向に進んでいきます。

マル印が、今回のバス停留所です。

ニュースター号釧路停留所

信号をわたり50メートルほどで見えてきたこちらが「札幌・釧路特急ニュースター号」の停留所です。

ニュースター号 釧路BTから釧路駅を望む

バス停留所からJR釧路駅を望みます。位置関係をご確認ください。

ニュースター号待合所

待合スペースです。5人程度で、いっぱいになりそうです。トイレもありませんので、JR釧路駅構内の待合室とトイレを利用させてもらうのが一般的になるでしょう。(最終列車が到着する、深夜0時ごろまで開放されています)

のりば③「フィッシャーマンズワーフMOO」

MOO外観

釧路市の観光施設「フィッシャーマンズワーフMOO」です。幣舞橋のすぐ近くにあり、繁華街「末広町」からも近いので、末広町の飲食店で釧路特急ニュースター号を待つというのもアリです。

MOO外観 裏側

川の反対側に、バスターミナルがあります。

MOOバスターミナル

待合室もトイレもあります。

その他、「鳥取神社前」「大楽毛駅前」からも乗車でき、深夜便のみ「白糠駅前」からも乗車が(札幌発の深夜便は降車も)できます。

 

ー札幌から釧路に向けて乗車する方はこちら

「札幌・釧路特急ニュースター号」の釧路行きは

・「市電すすきの前」
・「大通バスセンター前」
・「札幌駅前33番」

の順に停車し、釧路に向かいます。ここからは札幌側から釧路に向かう際の停留所を紹介します。

のりば①「市電すすきの前」

北海道バス 市電すすきの前

「市電すすきの前」停留所は、ニッカの看板で有名な「すすきの交差点」のすぐ近く、札幌市電「すすきの」駅前になります。

北海道バス 市電すすきの前地下鉄出口

地下通路から来られる方は「地下鉄すすきの駅 2番出入り口」を出てすぐの場所です。

のりば②「大通バスセンター前」

バスセンター前のりば (1)

こちらは降り場・乗り場とも同じです。地下鉄大通駅・バスセンター前駅の双方から「バスセンター出口」を上がった路上からの出発です。

地下鉄出口 バスセンター案内

出口2「中央バスターミナル」とは違いますので、ご注意ください!

のりば③「札幌駅前33番」

北海道バス 札幌駅前33番

JR札幌駅が工事現場の向こうに見えます。わかりにくい場所にありますので要注意!

さっぽろ地下鉄 13番

最寄りの地下出口は「地下鉄さっぽろ駅 13番出入り口」。さっぽろ東急百貨店に接した出入り口になります。

さっぽろ地下鉄 13番から33番バス停 (1)

13番出入り口を出た視線からです。かに料理店のオブジェがある交差点がいちばんの目印になるでしょう。右手に33番バス停があるのがわかるでしょうか。「常口アトム」の正面になります。

 

北海道バス「札幌・釧路特急ニュースター号」の設備紹介

北海道バスの運行する「札幌・釧路特急ニュースター号」の設備を詳しくご紹介します。

※乗車するバスによって特徴が異なる場合がございます。あらかじめご了承ください。

◼︎手荷物

ニュースター号 車内

大きな手荷物は乗車の際、バス下のトランクルームで預かってもらえます。車内は通路側の座席上に棚があり、小さなカバンやおみやげ品程度なら問題なく置けそうです。

◼︎シート

ニュースター号 シート

座席は27〜29席。全席独立の3列シートです。(使用する車両により、一部の仕様及び車内設備が異なる場合があります)

シートは座席幅に余裕を感じる柔らかい素材の生地で、座り心地も柔らか。上下に動くヘッドレストが、長距離移動にはありがたいですね。

ニュースター号 フットレストレッグレスト

足元はフットレスト・レッグレストがあり、大型のフットレストは全席の座席下につま先が入るので、思った以上に脚を伸ばせます。レッグレストも自分の好みに合わせて、角度を自由に調整できるタイプです。

ドリンクホルダーは手元の邪魔にならないよう、前席のやや低い位置にあります。テーブルはアームレストから跳ね上げるタイプでやや小ぶりですが、軽食をとるには十分なサイズ感です。

ニュースター号 コンセント

各座席にはコンセント式の電源設備が備え付けられているので、移動中のスマホの充電も安心。(一部車両はAタイプのUSB式だそうです)※JRの札幌〜釧路間を走行する特急「おおぞら」に電源設備はありません。

◼︎お手洗い

ニュースター号 トイレ

トイレは当日使用する車種によって場所が違います。事前取材時と当日乗車時のバスは、車両の一番後方にトイレがありました。車両中央あたりの右側に設けられている車両もあります。(当日用いる車両によって、座席レイアウトや定員が若干変わります)

ニュースター号 トイレ内部

内部は、車両中央に備え付けられているバスのものより広く感じました。高さも十分あるので、身長178センチメートルの私でも余裕を感じます。

◼︎その他設備

ニュースター号 シート別角度

フリーWi-Fiも装備されています。(JRの特急「おおぞら」に、Wi-Fi設備はありません。運行経路の途中、電波の途切れる区間を走行します。)

座席灯も窓際席は頭上、中央席は前席上部に設けられています。

明け方は少し寒く感じるので、ご自身の上着などで調整できるようご準備ください。乗車時に申し出れば、深夜便のみブランケットも貸し出してもらえます。

◼︎夜の車内

ニュースター号 夜間車内

到着時点では窓際すべてに遮光カーテンが閉じられ、すぐに休めるよう配慮がされていました。

ニュースター号 プライベートカーテン

通路側の座席にはプライベートが保たれるよう、通路との仕切りカーテンが用意されているので夜間も安心して休むことができます。

ニュースター号 カーテン

気づいたのが窓際のカーテン、少し厚めの素材が用いられていました。乗車したのは4月中旬でしたが、北海道の夜間は気温1ケタ。山間部も通るので冷気も感じます。それらに配慮されてだろうと思いました。

また深夜運行便については「車両前方に男性」「車両後方に女性」と予約の段階で調整されているので、「隣の座席に見知らぬ異性が」といった心配は不要です。

 

釧路から「札幌・釧路特急ニュースター号」の深夜便に乗ってみた!

ニュースター号 夜の待合

ここからは北海道バス「札幌・釧路特急ニュースター号」の深夜便に、実際に乗車した様子をお届けします。JR釧路駅前から実際に夜行便に乗って、札幌まで向かいました。

昼間とはまた違う、JR釧路駅前の夜です。

釧路駅前 夜のローソン

待合室から少し先にある、唯一開いているコンビニです。こちらかJR駅構内の自販機で、車内の飲み物などを購入しておくとよいでしょう。

ニュースター号 夜

23:33に海運車庫を出発した「札幌・釧路特急ニュースター号」が到着しました。「ニュースター」の名の通り、星柄で鮮やかなカラーリングのバスは、夜間のパーキングエリアで降りても間違うことはなさそうです。

車内の窓側は遮光カーテンが引かれ、先に乗車された方が眠る準備をしていました。

ニュースター号 夜間車内

23:45、定刻にバスは発車。次のフィッシャーマンズワーフMOOバスターミナルで、十数名が乗車。途中の停留所でも数名乗車し、最後の停留所である白糠駅前を24:45に出発する頃には、8割ほどの座席が埋まるくらいになっていました。

ニュースター号 リクライニング

出発したあとに乗務員さんから「途中、パーキングエリアで乗務員の交代休憩を行いながら運行します。お客様も休憩下車ができます」という内容の放送のあと25時に車内消灯となりました。

消灯の際は「スマホの明かりを気にされる方へ配慮し、座席灯も消灯をお願いします」という心配りのあるひとことが添えられました。

私もリクライニングを最大角度まで倒し、眠りにつくのでした。

ニュースター号 豊平郵便局

途中、上浦幌パーキングエリアと占冠(しむかっぷ)パーキングエリアで乗務員交代を兼ねて休憩することは知っていたのですが、道東自動車道を走るのでカーブも少なく、バスの乗り心地も良いので、ぐっすり寝入ってしまっていました。(何となく停車していることは気づきましたが…)

北海道バス 札幌バス停

朝5時ちょうどに車内の電気が点灯。まもなく札幌市の北海道バス本社前停留所に到着しました。その後は降りる乗客がいない停留所は通過しながら、札幌駅前(北4西1のホクレンビル前)に定刻より約10分早い5:30ごろに到着です。

北海道バス 札幌駅出口から地下鉄

札幌駅前バス停留所を降りてすぐの場所には、地下鉄さっぽろ駅23番出入り口があります。

私は「大通バスセンター前」で降車しました。「札幌・釧路特急ニュースター号」は、終点「市電すすきの前」まで運行されます。

 

「大通バスセンター前」早朝おすすめスポット3選

最後に大通バスセンター前駅へ「早朝」に着いた直後でも楽しめる、おすすめスポットを3つご紹介!ぜひ参考にしてみてください♩

◻︎「北海道神宮頓宮」

北海道神宮頓宮

大通バスセンター前から徒歩5分ほどの場所にある「縁結び」「安産祈願」に訪れる方が多い神社。北海道神宮が市街地と離れた場所にあるため、遙拝所として明治十一年に設置され今日に至ります。

都会の真ん中にありながら、たいへん厳かな雰囲気が漂います。お参りは早朝から可能です。

◎「北海道神宮頓宮」の基本情報

受付時間 9:00〜16:00

※参拝は24時間可

定休日 なし
Googleマップ https://maps.app.goo.gl/RZMc4ErudkLkVNBb9
電話 (011)221−1084
公式サイト https://tongusan.jp/

◻︎「大通公園」

大通公園 テレビ塔から

バスを降りたら目の前に建っている「さっぽろテレビ塔」。そこを起点に西へ約1.5キロメートル伸びる公園が「大通公園」です。

春のライラックまつり、夏のYOSAKOIソーラン祭り、冬の雪まつりやホワイトイルミネーションなど、四季折々の美しい花々やイベントなどにより、1年を通して多くの観光客、札幌市民に親しまれる憩いの公園です。

◎「大通公園」の基本情報

営業時間 24時間開放
定休日 なし
Googleマップ https://maps.app.goo.gl/Vghz7YyBXroWbgyL9
電話 (011)251-0438 (大通公園管理事務所)
公式サイト https://odori-park.jp/

◻︎「半田屋 サッポロファクトリー前店」

半田屋サッポロファクトリー前店

早朝に着いて、なかなか無いのが「朝ご飯の食べられるお店」。札幌駅前のファストフード店も、朝7時からオープンというところがほとんどです。そんな中、大通バスセンターから約10分ほど歩きますが、24時間営業のセルフ定食屋があります。

◎「半田屋 サッポロファクトリー前店」の基本情報

営業時間 24時間
定休日 無休
Googleマップ https://maps.app.goo.gl/otpgz1Mn4JQBQm9v6
公式サイト http://www.handaya.jp/

 

北海道バス「札幌・釧路特急ニュースター号」はタイパ・コスパに優れた高速バス!

ニュースター号 前面

2025年4月現在、札幌と釧路を結ぶ夜行移動便は、この「札幌・釧路特急ニュースター号」だけが運行しています。もちろん夜行便のほかにも昼行便を合わせて1日4往復を運行中です。夏・冬の観光シーズンの移動にも、ビジネス利用にも最適な「札幌・釧路特急ニュースター号」を、ぜひご利用ください。

 

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※本記事に掲載されている情報は、記事作成時点の情報となります。
最新の情報とは異なる場合がございますのでご了承ください。
※バス車両撮影時には、十分に配慮して撮影を行っております。

ライター

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山崎 陽弘(やまざき あきひろ)

大阪から北海道・道東に移住し18年目。移住前は約1年半かけて日本一周の旅を経験し、全国をくまなく見て、歩いて、食べました(笑) 現役の男性看護師として地域医療・福祉にも尽力しながら、「観光のみなさんに喜んでもらえる北海道の魅力を、地元民目線」で発信しています。

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