【夏の京都観光ならコレ!】青もみじに川床も♩涼を堪能する旅~1日目~
内容が盛りだくさんなので、前編・後編に分けておすすめのコースを巡っていきます。
※2023年7月時点
出発:東京駅 八重洲バスターミナル
日程:夜行バス車内で2泊、京都で1泊
人数:1人
かかった料金:34,880円
(夜行バス代 往復9,760円+飲食代10,910円+宿泊代7,500円+その他6,710円)
夏の京都を大満喫!涼を堪能する旅~1日目~の目的地
京都の避暑地「貴船」ではパワースポット「貴船神社」を参拝後に、涼しい川床が体験できる「貴船 べにや」でランチ。午後は「北野天満宮」へ移動し、青もみじを堪能します。近くの「有職菓子御調進所 老松」で夏の和菓子を手にいれるのも忘れずに♩
21:50 「東京駅 八重洲バスターミナル」からスタート!
今回は、往復ともに夜行バスを利用しました。行きは「ユタカライナー」の「関西-関東便」。決め手は、3列シートだったことです。筆者はアラサーのため、いかに快適に睡眠をとりつつ、京都まで移動できるがバス選びに重要な要素でした!(笑)
バスの料金は、東京駅から京都駅まで4,400円です。新幹線と比較すると、高速バスは片道9,570円、往復は18,180円もお得です♩(帰りは5,360円のバスに乗車)
高速バス | 新幹線 | |
片道料金 | 4,400円 | 13,970円 |
往復料金 | 9,760円 | 27,940円 |
時間 | 約8時間30分 | 2時間10分 |
バスの予約や情報はこちら
バスのりばは「東京駅 八重洲バスターミナル」11番です。地下2階に位置しています。
のりばは、当日、各所にある電光掲示板で必ずチェックしてください。
東京駅 八重洲バスターミナルの解説はコチラ ⇓
乗車時間が近づくと係員が案内してくれます。列に並んでいると、定刻より10分ほど前にバスがやってきました。
車内はこんな感じです。独立したシートが3つ並んでいます。この日はあらかじめ、座席の間にカーテンが引かれていました。これなら隣のお客さんを気にせず眠れそう。
長時間乗車では気になるコンセントも備え付けられています。フットレストもついていて、快適に過ごせそうです。22時に完全消灯するので、明かりを気にせず眠ることができます。
途中「沼津SA」「岡崎SA」「草津SA」で3回休憩がありました。SAでトイレに行けるのはありがたいですよね。停車のアナウンスが無いので、ゆっくり眠りたい人にも親切です。
5:20 「京都駅八条口 アバンティ前」に到着
バスは定刻どおり「京都駅八条口アバンティ前」のバスのりばに到着。3列シートを選択したおかげで寝返りも打てて、隣を気にせずに眠ることができました。寝不足感は全くなく、朝から元気に観光できそうです。
5:30 「tops cafe」で身支度
目的地に着いたら、まずはシャワーを浴びたいですよね。
京都には土日であれば朝から入れる銭湯がたくさんあります。筆者が旅したのは平日だったため、近くの漫画喫茶で身支度を整えることにしました。
「tops cafe」は、京都駅まで夜行バスを利用したことがある方には、お馴染みの場所かもしれません。
最も安いのは「オープン席」30分350円(税込み・以後15分ごとに150円)です。シャワーはコイン式で12分300円(税込み)。パウダースペースもありました。
◎「tops cafe」の基本情報
営業時間 | 24時間営業 |
住所 | 京都市南区東九条上殿田町53-1 |
定休日 | 年中無休 |
Googleマップ | https://goo.gl/maps/kTgn6Bymp9hxr85P6 |
電話 | 075-681-9270 |
公式HP | https://www.topsnet.co.jp/ |
7:00 「OGAWA COFFEE 京都駅中央口店」でモーニング
コインロッカーに荷物を預け「OGAWA COFFEE 京都駅中央口店」で朝ごはんを食べることにしました。旅の計画を練るのにぴったりの店です。
7:00〜11:30まで食べられるモーニングメニューの中から、「バタートーストモーニング」650円(税込み)をチョイス。筆者は大好きなクロワッサンにパンの種類を変更しました。「オリジナルブレンド」のコーヒーは、香り高くすっきりとしています。さすが京都を代表する珈琲店です。良質なコーヒーをいただいて頭が冴え渡りました!
◎「OGAWA COFFEE 京都駅中央口店」の基本情報
営業時間 | 7:00〜21:00 (ラストオーダー 20:30) |
住所 | 京都市下京区塩小路通室町東入東塩小路町579-16 ホテル法華クラブ京都1F |
定休日 | 年中無休 |
Googleマップ | https://goo.gl/maps/GQYywG7ma1rDSsei8 |
電話 | 075-353-9940 |
公式HP | https://www.oc-ogawa.co.jp/ |
7:30 「京都駅前バスのりば(烏丸口)」で「地下鉄・バス1日券」を購入
まずは「京都駅前バスのりば(烏丸口)」にある「バス総合案内所」で、「地下鉄・バス1日券」を購入します。案内所は7:30から窓口が開くので、目的地への行き方や交通情報について知りたい方は利用すると便利です。
「地下鉄・バス1日券」は1,100円(大人・税込み)で、京都市内の地下鉄全線と市バス、京都バス、京阪バス、西日本JRバスが乗り放題です。(一部路線を除く)
バス総合案内所の裏手にある階段を降りると、地下鉄「烏丸線」ののりばへ出られます。
こちらにも、地下鉄・バス1日券の券売機があります。他にも様々な場所で購入することができるので下記のHPから調べてみてください。
地下鉄バス1日券のHPはこちら
9:00 京都随一のパワースポット「貴船神社」へ
地下鉄とバスを利用して、移動すること約1時間15分。「貴船神社」へやってきました。京都駅から「貴船」への行き方は下記の通りです。
京都駅⇒(地下鉄 烏丸線)⇒国際会館駅⇒(徒歩)⇒国際会館前⇒(バス)⇒貴船口⇒(徒歩)⇒叡電貴船口駅前⇒(バス)⇒貴船
※貴船口バス停から、歩くこともできます。所要時間は30分ほどです。
地下鉄・バス1日券を利用したので、追加料金330円(税込み)で最寄りのバス停・貴船まで来ることができました。
それにしても、ずっと爽やかな水音が聞こえてきます。貴船神社まで続く道に沿うようにして「貴船川」が流れていました。この川はやがて、「鴨川」に合流するそうです。この貴船川の恩恵なのか、とにかく涼しい!
水神を祀る貴船神社は京都を代表するパワースポット。貴船とは「気が生ずる根源の地」という意味の「気生根」から名付けられたそうです。その名の通り、生命力あふれる緑が美しい。
◆まずはココから「貴船神社・本宮」
手水で身を清めて、早速、本宮を参拝します。口に含んだ湧水が冷たくて甘い!
社殿で手を合わせます。貴船神社のご祭神は「タカオカミノカミ」と「クラオカミノカミ」。ともに降雨・止雨を司る龍神様です。「運氣隆昌、縁結び、諸願成就」などのご利益があります。
さらに、絵馬発祥の地としても知られています。かつて貴船神社では、晴れを願うときには白馬を、雨を願うときには黒馬が奉納されていました。時には、生きた馬ではなくに「板立馬(いただてうま)」が奉納されたことも。これが今日の絵馬の原型と言われています。
社殿前の石垣からは、御神水が湧き出ていました。「水占みくじ」200円(税込み)が有名だそうで、筆者もやってみることにしました。
結構しっかりとした紙でできています。結果は…「大吉」!水の神様に愛されたのでしょうか。
社殿の向かいにある授与所では、お守りや可愛らしいグッズを販売しています。
どれを買おうか迷ってしまいます。水難よけ、大漁満足の「ルアー御守」は、龍神様をお祀りする貴船神社ならではです。この時期だけの「青もみじ守」も心惹かれます。
◆京都随一の縁結び「貴船神社・結社(むすびしゃ)」
見どころは本宮だけではありません。貴船神社には貴船川の下流から上流に向けて、本宮・結社・奥宮の三社が鎮座しています。本宮の次は奥宮へ参拝するのが習わしだそうですが、筆者は上流に向かって歩き、結社から尋ねました。
ご祭神は「イワナガヒメノミコト」。結社は外国人観光客にも人気で、この日も多くの参拝客が訪れていました。なんと平安時代にはすでに縁結びの神様として信仰されていたそうです。
こちらは、夫との復縁を願った女流歌人「和泉式部」の歌碑。「あの人のことで思い悩んでいると、水辺を舞う蛍もわが身からさまよい出た魂かと見てしまう」という意味だそうで、この歌にはなんと貴船明神からの返歌があったそうです。
それは「奥山にたぎりて落つる滝つ瀬のたまちるばかりものなおもひそ」という歌。あまり思い煩わないで自分の身を労りなさい、という貴船明神の優しさが感じられる歌です。
かつては細長い葉を、玉垣に結びつけて縁結びを願ったそうです。その名残からか結社には、淡い緑色の「結び文」があります。訪れた方はぜひ、願い事をしたためて結んでみてはいかがでしょうか?優しい神様が良縁を運んでくれるかもしれません。
◆日本三大龍穴(りゅうけつ)の一つがある「貴船神社・奥宮」
いよいよ奥宮へ。貴船神社に来たからにはここを訪れずには、帰れません。ガイドさんを伴った修学旅行生の姿もありました。
背の高い木々に囲まれ、厳かな空気が漂っています。どこかピンと張り詰めたような冷気も感じられる奥宮。本殿の真下には、「龍穴」と言われる大きな穴が空いており、その上に社が創建されたそうです。人目に触れてはならないとされ、見ることはできませんが、本殿の前に立つとそのパワーが感じられるようです。
隣にあるのは、「タマヨリヒメノミコト」が乗ったと言われている船を隠した「舟形石」。タマヨリヒメノミコトは、神武天皇の母とされる方。大阪湾から黄色い船に乗って貴船川をさかのぼり、現在の奥宮の地にたどり着き、祠を建てて水神を祀りました。そこを「黄船の宮」と称したのが貴船神社の起こりと伝えられています。
今でも、船舶関係者の信仰があついそうです。神秘的な雰囲気に包まれた奥宮、しっかりとパワーをチャージしました。
◎「貴布禰総本宮 貴船神社」の基本情報
営業時間 |
本宮 開門時間
6:00〜20:00(5/1~11/30)
6:00〜18:00(12/1~4/30) 授与所受付時間
9:00〜17:00
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住所 | 京都市左京区鞍馬貴船町180 |
定休日 | 年中無休 |
Googleマップ | https://goo.gl/maps/CJ7j3NBMATw9WyVN9 |
電話 | 075-741-2016 |
公式HP | https://kifunejinja.jp/info/ |
11:30 涼を呼ぶ川床でランチ「貴船 べにや」
貴船神社から歩いて15分ほどの場所にある「貴船 べにや」。筆者が夏の京都でどうしても体験してみたかったのが「川床」です。特に、貴船の川床は長年の憧れでした。交通費を節約したので、今回は、奮発して川床を体験してみることにしました。
すごい!本当に、川の上にお座敷がある。床下を清流が流れていて、とにかく涼しい! 屋外なのにまるでエアコンを効かせた部屋に通されたようです。京都市街と比べて10度ほども温度が低いのだとか。さわさわと流れる水の音も心地よい。
夏を乗り切る精をつけようと「鰻ひつまぶし」3,600円(税込み)を注文しました。ゆっくり楽しみたい方は、鮎の塩焼きが味わえる「夏の川床会席」8,900円(税込み)もおすすめです。
そうめんとマンゴーのデザートもついてきます。食べ終わる頃にはすっかり、涼しくなりました。こちらの店では、2名から「叡山電車 貴船口駅」まで送迎してくれます。(10名以上であれば京都市内も可能・要相談)至れり尽くせりの川床初体験でした。
◎「貴船 べにや」の基本情報
営業時間 | 11:00~22:00 (21:00ラストオーダー) |
住所 | 京都市左京区鞍馬貴船町17 |
定休日 | 年中無休 |
Googleマップ | https://goo.gl/maps/4wTMkvBebfMdsTM76 |
電話 | 075-741-2041 |
公式HP | https://kibune-beniya.jp/ |
14:30 今だけ! 「北野天満宮」の特別公開「御土居(おどい)の青もみじ」
初夏の京都といえば、楽しみなのが涼やかな「青もみじ」です。秋の紅葉も素晴らしいですが、青々とした青もみじも生命力が溢れていて風情がありますよ。
やってきたのは、学問の神様「菅原道真公」をお祀りした「北野天満宮」です。「叡山電車貴船口駅」から「叡山電鉄鞍馬線」に乗り、約30分で「出町柳駅」へ。「出町柳駅前」バス停から市営バスに乗ること約15分で「北野天満宮前」に着きます。
至る所にある「臥牛(がぎゅう)」は、頭を撫でて学問成就を願います。筆者も賢くなれるように、頭を撫でておきました。
みずみずしい花手水も美しい!そんな北野天満宮には、この時期だけの楽しみがあります。
それが「史跡 御土居 青もみじ苑」です。2023年は4月8日(土)〜6月25日(日)までの特別公開。「もみじ苑」は、毎年、秋の紅葉の時期に公開されますが、実は初夏にも見られるのです。入場料は500円(税込み・大人)。
緩やかな坂を登っていくと、目にいっぱいの緑が飛び込んできます。
風にゆらゆらと揺れる葉は、目にも涼やか!
ところで「御土居(おどい)」とは、天下統一を成し遂げた豊臣秀吉が築いた土塁のこと。敵の来襲に備える防塁と、鴨川の氾濫から市街を守る堤防として、1591年に築いたそうです。中でも、北野天満宮の御土居は原型に最も近いのだとか。
歴史に想いを馳せながら、もみじ苑を一周。
子供の手形のような青もみじが重なり合って、緑のグラデーションを作っています。すっかり心が洗われる体験でした。
◎「北野天満宮」の基本情報
営業時間 | 7:00~17:00 ※もみじ苑ライトアップ期間や正月等は夜間も開門 |
住所 | 京都市上京区馬喰町北野天満宮 |
定休日 | 年中無休 |
Googleマップ | https://goo.gl/maps/bsctKnF8TCfb5gZF7 |
電話 | 075-461-0005 |
公式HP | https://kitanotenmangu.or.jp/ |
16:00 涼やかな夏だけの和菓子「有職菓子御調進所 老松(おいまつ)」
北野天満宮を後にして、近くの花街「上七軒(かみしちけん)」を歩きます。京都五花街の一つです。
そんな上七軒に店を構える「有職菓子御調進所 老松」は、1908年創業の京菓子屋。花街に溶け込んだ風情ある佇まいの店です。
ショーケースには、一度は味わってみたい素敵な和菓子がずらりと並んでいますが、筆者の目当ては初夏限定の「あのお菓子」です。
それが、こちらの「夏柑糖(なつかんとう)」です!見てください、この写真映えするビジュアル。夏みかんを丸ごと贅沢に使っています。販売期間は、4月1日〜初夏まで。夏みかんが無くなり次第終了です。1個1,620円(税込み)。
切ってみると、これはまさしく「萌え断」。断面の美しさもさることながら、味も抜群です。萩や和歌山などで栽培した夏みかんの中身をくり抜き、搾った果汁と寒天を合わせて固めています。程よい酸味と苦味が暑気払いにもってこい。お土産にすれば、話題になりそうですね。
◎「有職菓子御調進所 老松 北野店」の基本情報
営業時間 | 9:00~17:00 |
住所 | 京都市上京区社家長屋町675-2 |
定休日 | 不定休 |
Googleマップ | https://goo.gl/maps/JSjJVYUHtoxsYdxG6 |
電話 | 075-463-3050 |
公式HP | https://oimatu.co.jp/ |
2日目は後編で!嵐山の「最新 抹茶スイーツ」をはじめ、涼やかな京都の魅力をお伝えしています。
夏の京都を味わい尽くそう!
前編ではパワースポット貴船神社や涼を呼ぶ川床、青もみじの名所を中心にご紹介しました♩
貴船エリアは市街から離れているため、たっぷり時間がないと訪れるのが難しいエリア。夜行バスを利用すれば、朝の時間に余裕ができるので午前中が勝負の観光にはおすすめです。ぜひ、移動手段の候補に夜行バスも検討してみてくださいね。
※本記事に掲載されている情報は、記事作成時点の情報となります。最新の情報とは異なる場合がございますのでご了承ください。※バス車両撮影時には、十分に配慮して撮影を行っております。