全但高速バスのLuxRea(ラグリア)に完全個室が登場!うわさの「グリーンルーム」で湯村温泉から帰ってみた

みなさんは高速バスに「完全個室」の便があることをご存知ですか?実は全但高速バスの「LuxRea(ラグリア)」には、ラグジュアリーなプライベート空間を満喫できる「グリーンルームがあるんです!

「バス車内でも周りの目を気にせずにくつろぎたい」「長距離は疲れるから足を伸ばして寝て移動したい」といった方にぴったりの高速バス。そんなグリーンルームを、湯村温泉旅行の帰りに使用してみました。

今回は完全個室の様子や設備、乗車してみた率直な感想を含め、高速バスで行く湯村温泉の旅をお届けします!

今回の旅について
おすすめポイント:バス車内にある完全個室「グリーンルーム」で移動時間までも旅の思い出になる
目的地:兵庫県 湯村温泉
日程:4月 1泊2日
所要時間:片道約3時間

 

完全個室「グリーンルーム」を完備したLuxRea(ラグリア)とは?

全但高速バスの完全個室「グリーンルーム」を完備したLuxRea(ラグリア)は、「城崎温泉・豊岡-大阪線」と「浜坂・湯村温泉-大阪線」のみ運行しています。

1室あたり通常シート4席分の空間を確保しているため、室内はかなりゆったり。バス車両の後方に2室だけ用意されているラグジュアリーな空間です。

とても快適な空間にもかかわらず、大人片道運賃たったの+1,000円でグリーンルームを利用できちゃうところも嬉しいポイントですよね♪

全但高速バス「グリーンルーム」の魅力を3つのポイントにまとめて紹介!

まずは、グリーンルームの魅力を3つに絞ってご紹介します。

①高速バス車内で鍵付きのプライベート空間を楽しめる
②リクライニング、フットレスト、充電器……とにかく設備が充実しすぎ!
③高速バス初!KDDI最新のARグラス「NrealLight(エンリアルライト)」を無料で利用できる(期間限定)

「え?これ本当に高速バス?」と思ってしまうような、ゆったり空間と設備の充実度。それぞれについて、詳しく説明していきます!

①内側から鍵までかけられる完全個室

“完全個室”がバス車内で実現できるの?と疑問に思う方も多いかもしれませんが、実際に私も乗車してみて驚きました。

本当に一つの部屋になっているんです!しかも、窓がとっても広くて閉塞感がない。通常シート4席分の空間とのことなので、かなり広い空間です。

個室に入ると、内側から扉を占めて、鍵をかけることもできるようになっています。

これなら突然扉が開いてしまう心配もないので、気持ち的にも安心できますよね!

私も大きな窓から景色を眺めたり、フットレストを使って思いっきり足を伸ばしたり、リクライニングを全部倒して横になったり……思うがままに移動時間を過ごしました。

②室内にある設備の充実度が高い

また、グリーンルームは設備が充実し過ぎていることも大きな魅力のひとつ。

リクライニングはこんなにも深く倒せるので、まるで布団で寝るかのような睡眠がとれます。

ちなみに、シートも通常より10cmほど広いので乗り心地抜群です◎

フットレストだけでなく、足元には靴を脱いでくつろげるようにクッションも完備。これならエコノミー症候群の心配もありませんね。

ほかにもコンセントやUSBポート、室内灯、マルチ充電器も用意されています。私は室内でパソコンを使用したのですが、大きい荷物の中からわざわざ自分の充電器を出す必要がなかったのでとっても助かりました!

車内にはフリーWi-Fiも飛んでいるので、スマホで動画を見たり、パソコンでお仕事したりもできます◎

③メガネ型ウェアラブル端末で旅がより楽しくなる!

そしてグリーンルームを予約した方だけが楽しめるのが、KDDIの最新ARスマートグラス「Nreallight(エンリアルライト)」

一見普通のメガネのように見えますが、こちらの端末をいつもメガネをかけるように装着する、レンズを通して目の前にディスプレイが表示されるんです……!

全但バスオリジナル観光地紹介動画のほか、YouTubeなどの動画配信サービスも大画面で鑑賞できます。好きなバラエティ番組を観ていたら、長距離バスでもあっという間に目的地に到着してしまいました〜。

グリーンルームを使った湯村温泉旅行はどんな感じ?

それでは、実際に高速バスに乗って湯村温泉旅行に行ってきたので、そのときの旅行記をお届けします!

あらためて今回の旅を整理すると、以下のとおり。

・宿泊数:1泊2日
・高速バスの所要時間:約3時間(大阪バスターミナル 12:20出発〜湯村温泉 15:19到着)
行きは通常のLuxRea(ラグリア)、帰りはグリーンルームを完備したLuxRea(ラグリア)に乗車

それでは旅行スタートです!

– 12:20 大阪バスターミナルから乗車

この日は阪急高速バス大阪梅田ターミナル発のバスに乗車しました。

湯村温泉行きのバスは大阪17:20発のみグリーンルームを完備した車両だったので、行きは通常のLuxRea(ラグリア)で!バスの運転手さんがとても気さくな方だったのが印象的でした。

湯村温泉へ向かう道中はとにかく自然が豊か。窓から見える景色にとても癒されて、観光する前からすでに心身ともにリフレッシュされていきましたよ〜。

– 14:20 道の駅あおがきでトイレ休憩

大阪から湯村温泉までは約3時間ほどですが、途中「道の駅あおがき」でトイレ休憩がありました。

売店があったのでささっと立ち寄り、丹波の名物・のんじゃえ丹波を購入。梅干しが丸ごとはいったどら焼きも珍しかったので、一緒にいただきました!

サービスエリアでご当地グルメを楽しむって、バス旅行ならではの魅力ですよね♩

– 15:20 湯村温泉着

時間通りに湯村温泉に到着。温泉街は閉店が17時前後と早いので、すぐに旅館に荷物を預けて観光へ!

– 15:40 湯村温泉の源泉「荒湯」


最初に訪れたのは、湯村温泉の有名観光スポット・荒湯(あらゆ)。

泉温は98度と日本一の高温泉なのだそう。近くに行くだけでふわっと温風が感じられるほどでした。

そして荒湯ではこの源泉の熱さを利用して、ゆでたまごを作れるんです!

湯村温泉では多くの売店で生たまごが販売されているので、そちらを購入してネットに入れ、温泉のなかにドボンっ。11〜12分ほどでおいしいゆでたまごが完成します。みなさんもぜひ旅の思い出につくってみてはいかがでしょうか。

また、川のほうへ降りると天然かけ流しの足湯があります。春来川(はるきがわ)を眺めながら、旅の疲れを癒すのもいいですね〜。

足湯の奥には、この地を訪れた芸能人や文化人たちの手形が飾られていました。奥までずらりと並ぶその数からも、全国から愛される温泉街であることが伝わってきます。

◎「荒湯」の基本情報

営業時間 7:00~21:00(足湯)
定休日 なし
Googleマップ https://goo.gl/maps/GENAmp2DgJrnYDwP8
アクセス 湯村温泉バス停から徒歩5分
電話 0796-92-2000(湯村温泉観光協会)
公式サイト http://www.yumura.gr.jp/kanko/arayu/

– 16:00 ドラマ「夢千代日記」の舞台を散策

先ほどの荒湯を抜けて奥の橋を渡ると、NHKドラマ「夢千代日記」の夢千代が現れます。

女優の吉永小百合さんが主演を務められた「夢千代日記」。実はこの舞台になったのが湯村温泉なのです。

その周辺には日本酒づくり資料館「杜氏館」があったり、売店やカフェがあったりと、ぶらぶら歩いているだけ楽しかったです。

◎「夢千代像」の基本情報

営業時間
定休日 なし
Googleマップ https://goo.gl/maps/veQJL7j7VgJcSY999
アクセス 湯村温泉バス停から徒歩6分
電話
公式サイト https://www.town.shinonsen.hyogo.jp/page/?mode=detail&page_id=58e4bbc0e5737fa65dac9a5276c82338

– 16:30 但馬ビーフはまだで食べ歩き

バスを降りてからノンストップで歩き続けたので、お腹が空きはじめてきまして……。夕食の時間も近かったので、湯村温泉で有名な食べ歩きグルメのひとつ「ビーフはまだ」のメンチカツをいただくことに。


注文してから揚げてくれるので、熱々サクサクのメンチカツをいただけます。

この辺りはローカルならではの雰囲気があり、ほかの観光スポットをまわっているときに、たまたまこちらの店員さんとすれ違ったのですが、「ああ!こんにちは」と声をかけてくれました。人の温かさに気持ちがほっこり。

お店の奥に「アオギリの湯」と呼ばれる足湯があり、ベンチが並んでいたので、そこで食べることにしました。

精肉店だけあり、中はとってもジューシー!ひとつでかなり食べ応えのあるメンチカツでした。

◎「但馬ビーフはまだ本店」の基本情報

営業時間 9:30~18:00
定休日 木曜日
Googleマップ https://goo.gl/maps/LK8jZpVYvFUsX8bPA
アクセス 湯村温泉バス停から徒歩6分
電話 079-692-0080
公式サイト https://www.tajima-beef.jp/

 – 18:00 薬師湯で旅の疲れをリフレッシュ

観光もグルメも楽しんだあとは、高速バスの停留所からも近く、温泉街の中にある「薬師湯」へ。露天風呂やサウナが完備された、誰でも楽しめる公衆浴場です。

こちらは温泉町役場庁舎の跡地だそうで、土地が広く、建物もとても巨大。観光客だけではなく、地元の人も通う源泉掛け流しの天然温泉です。

ちなみに、こちらにも温泉たまごをつくれる場所がありましたよ!

薬師湯の前には足湯もあるので、お風呂に入る時間がない方はぜひこちらにどうぞ。

私が訪れたのはまだまだ足先が冷える4月だったので、薬師湯の足湯で体の芯から温まりました。

◎「薬師湯」の基本情報

営業時間 9:00~21:00
定休日 毎月15日
(そのほかのスケジュールは公式HPを参照)
Googleマップ https://goo.gl/maps/azk79anvXipGuKqYA
アクセス 湯村温泉バス停から徒歩6分
バス停「薬師湯」を降りてすぐ
電話 079-692-1081
公式サイト https://www.town.shinonsen.hyogo.jp/page/index.php?mode=detail&page_id=e7278b4842a879e1204aa3664eb80b0e

– 19:30 老舗旅館でコスパ満点の夕食

夕食に選んだのは、元禄十五年創業の老舗旅館「湯村温泉 佳泉郷井づつや」。こちらには宿泊者以外でも利用できるお店が複数あります。

この日はお菓子やメンチカツを食べたこともあり、そこまでお腹が減っていなかったので、旅館の中にある居酒屋「春来茶屋」で軽食をいただくことにしました。

旅館内は高級料理店が多いのですが、居酒屋やラウンジは比較的お手頃なお値段なので、宿泊するホテルに食事をつけていない方におすすめです!

ほとんどの飲食店が夕方に閉店してしまうなか、春来茶屋は夜11時までオーダー可能。高速バスで到着して、温泉街を楽しんでからでもゆっくり夕食がいただけます。

私はラーメンと焼き餃子をいただきました。

温泉街にはお手頃な飲食店がなかなかないので、旅館ならではの落ち着いた雰囲気で居酒屋メニューが楽しめる場所は貴重!大満足の夕食でした。

佳泉郷井づつやさんは、スタッフみなさんもとても親切で本当に居心地が良かったのでおすすめです◎(私は宿泊もしました!)

◎「湯村温泉 佳泉郷井づつや 春来茶屋」の基本情報

営業時間 18:00~23:30
定休日 なし
Googleマップ https://goo.gl/maps/wmdvTdFG2whrKdRp6
アクセス 湯村温泉バス停から徒歩1分
電話 0796-921-111
公式サイト https://www.izutuya.com/meal/restaurant/

– 10:30(翌朝) 湯村温泉を出発

楽しかった温泉旅も終盤、あっという間に帰る時間になってしまいました。でも、帰りはグリーンルームが待っているので、まだ気持ちはワクワクのまま!笑

バス車内に入ると、後方に2つ個室が見えてきました。

シートの質も違うし、やっぱり室内が広い!化粧室も近いので、周りの目を気にすることなく移動できます。

室内に入って驚いたのが、感染症対策にぬかりがないこと。個室専用のエアクリーナーやアルコールがしっかり完備されていました。

そしてとにかく設備が充実していることは冒頭でもお伝えしましたが、各機能の使い方は細かく記載されているので安心です。

アームの側面や下部についているボタンを押すと、リクライニングやフットレストが調節できました。

室内灯は正直「必要なのかな……?」と思っていたのですが、道中はトンネルも多く、車内が真っ暗になってしまうんですね。そんなときに室内灯をつけることで、ストレスなくYouTubeを見たり、パソコンをしたりできました。めちゃくちゃ便利だ!

足元にはグレーのバックが用意されていました。

その中身は……

・スマートグラス
・説明書
・アルコールティッシュ2枚
・充電器、ケーブル
・コンテンツを楽しむためのスマートフォン

さっそくスマートグラスを体験してみます!

アルコールシートで端末を拭いてから、スマートフォンとメガネをつなぎます。アルコールシートがあると机や椅子など、自分が気になるところを除菌できるので嬉しい。

端末が滑り落ちないようにゴム製のクロスが敷かれるなど、テーブルにも配慮が施されていました。

スマートフォンの操作はバックに入っている説明書に沿えばOK。最初は全但バスオリジナルの新温泉町のガイドを再生します。

こんな感じでメガネをつけると、目の前に画面が浮き出てきて、まるで映画館にいるような感じに!映像の世界に没頭できるのが新鮮で、ガイドを観たあとは、YouTubeで好きなバラエティや音楽番組も楽しみました。

スマートグラスのおかげで退屈することはなく、途中で眠たくなったときはリクライニングを倒して睡眠を取るなど、高速バスとは思えないほど自由な時間が過ごせました!グリーンルームに乗るだけで、いつもの旅行の満足度が一気に上がります〜。

LuxRea(ラグリア)「グリーンルーム」の基本情報

快適なグリーンルームは1車両に2室しかないので、早めの予約がおすすめです。

―料金

大人片道運賃 +1,000円でグリーンルームにアップグレードできます。

たとえば今回乗車した湯村温泉〜大阪の場合、大人片道運賃が4,400円だったので、4,400円+1,000円=5,400円で乗車できました!

▼大阪〜湯村温泉の場合

高速バス 電車
ルート 大阪(阪急高速バス大阪梅田ターミナル)〜
湯村温泉
大阪駅〜城崎温泉駅〜浜坂駅〜湯村温泉
所要時間 約3時間 約4時間〜
料金 4,400円〜 6,000円〜
乗り換え なし直通) 2回〜

※電車のルートは時間帯によって変わります。ここでは一番最短のルートを例に挙げています。
電車で行く場合と比べても、高速バスのほうが時間は短く、料金も安いのでコスパが高いです◎
>>浜坂・湯村温泉-大阪線の片道運賃を詳しくみる
>>城崎温泉・豊岡-大阪線の片道運賃を詳しくみる

―運行路線・時間

「城崎温泉・豊岡-大阪線」と「浜坂・湯村温泉-大阪線」の2路線のみ運行

―予約方法

発車オ~ライネットから、高速バスの空席照会・予約ができます。

お手持ちのクレジットカードやコンビニで簡単に決済・オンラインチケットなので管理も便利です。

▶︎「発車オ~ライネット」をみる

―公式サイト

そのほか、グリーンルームの詳しい情報は公式サイトをご覧ください。

>>全但バス公式ホームページへ

高速バスLuxRea(ラグリア)のグリーンルームに乗って、湯村温泉に行こう!

LuxRea(ラグリア)の「グリーンルーム」は、鍵付きの個室と充実の設備を完備した“バスのグリーン車”です。そんな贅沢なプライベート空間が、いつもの片道運賃にたったの1,000円追加するだけで手に入ります。

ただし、1車両につき2室までと特別な部屋になっているため、検討している方は早めの予約がおすすめです!

移動からが旅のはじまり。ぜひ思い出に残る、快適な高速バスで湯村温泉に出かけてみてはいかがでしょうか。

▶︎「浜坂・湯村温泉-大阪線」をみる

高速バス予約なら「発車オ~ライネット」へ
※本記事に掲載されている情報は、記事作成時点の情報となります。最新の情報とは異なる場合がございますのでご了承ください。※バス車両撮影時には、十分に配慮して撮影を行っております。

ライター

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おのまり

アジアが大好きなトラベルクリエイター。国内外問わず、おいしいものを求めて、毎月どこかへ旅をしています。記事を通して、ひとりでものんびり楽しめるような、新しいバス旅の魅力をお届けします!

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