あなたの旅がここからはじまる!
◆ 全国最大級の路線数
◆ かんたんネット予約
◆ 5〜26時まで予約OK

「移住するなら富山がいい。」
そう思ってしまうほどの旅を、冬期限定の定期観光バス「富山ぶりかにバス」で叶えてきました。
この記事では「富山ぶりかにバス」を2日間利用して制覇した、最強のモデルコースを徹底レポート!筆者の感動と興奮をリアルにお届けします。
冬の富山、本気(マジ)でいいです。この記事を読んで、あなたもぜひ。
▼旅の概要はコチラ!(2025年11月時点)
出発地 :富山県 富山駅
目的地 :富山県 射水市・氷見市
バス代 :往復3,500円

寒いのも、厚着するのも苦手なワガママ筆者。正直、冬に日本海側に行くのは、かなり抵抗がありました。
しかーし!!!
富山は冬こそ行った方がいいッッ!!
その理由は
・雪化粧した立山連峰があまりにも綺麗
・「世界で最も美しい湾クラブ」加盟の富山湾もあまりにも綺麗
・富山ってなんか空が広い
・11月〜2月しか食べられない脂ののった極上「ひみ寒ぶり」が美味しすぎる
・甘みたっぷりの冬の味覚「高志の紅ガニ」は今まで食べたカニの中でもトップクラス
というわけで、1年の疲れが溜まっているあなたを浄化するには最適の旅先なのです。
しかも!冬の間は、定期観光バス「富山ぶりかにバス」が運行しているから、車がなくても、土地勘がなくても大丈夫!
ぜひ筆者のモデルルートを参考に、お出かけしてみてください。

今回の旅は「富山ぶりかにバス」のみで移動します。
バスは事前予約制のため、必ずWEBで予約を済ませておきましょう!
当日空きがある場合は乗車することもできます(降車時に運賃支払い・現金のみ)が、“ひみ寒ぶり宣言”が出されたあとの11月下旬から1月下旬までは、特に混雑が予想されるので、予約しておいた方が安心です。

単品利用でもお得ですが、この旅では特典つきの「2Daysふりーきっぷ」を利用します。ふりーきっぷは、
❶WEBで席のみ予約して
❷支払いはせず
❸富山駅にある「富山地鉄乗車券センター」へ
きっぷを買いに行きます。現金のみの取り扱いなので注意してくださいね。
↓その他ぶりかにバスの予約方法や注意点等はこちらの記事で詳しく解説しています。お出かけ前にぜひご一読ください!

>>富山ぶりかにバスの公式サイトはこちら
>>富山ぶりかにバスの空席状況を見る!

10:00発の便に乗るべく、10分前に1番のりばに到着。
しかし、すでに長蛇の列……!!!
特にこの時間の便は混雑するそうなので、みなさん必ずご予約を……!(しつこい)

車内もご覧の盛況ぶり!私も相席でした。(しかし、人なんて多い方が盛り上がりますからね!)
期待に胸を弾ませながらまず向かうのは、帆船「海王丸」を中心にした海浜公園「海王丸パーク」。

道中、日本海側最大級の斜張橋「新湊(しんみなと)大橋」を渡っていくのですが、すでにこの絶景。旅のワクワク感が高まります。

10:35、海王丸パークに到着。3分の1ほどの乗客の皆さんと一緒に下車しました。
出迎えてくれたのはこの景色。
富山湾に浮かぶ“海の貴婦人”こと「海王丸」と立山連峰、新湊大橋が織りなす絶景コラボに、ため息が止まりません。(ため息のあとの空気が美味しい)

海王丸は大人(高校生以上)400円、小人(小・中学生) 200円で乗船可能ですが、この日は船体整備期間だったため、ひたすら写真撮影に勤しみます。
とても広い海王丸パークですが、見どころは他にも。

筆者的おすすめスポットは「展望広場」。
一瞬尻込みしてしまう階段を上がった先には……

「世界で最も美しい湾クラブ」にも加盟している富山湾の大海原が広がっています。

広場にはベンチがあるため、筆者はここで少し、ぼーっとする時間を楽しみました。

もう一つ、おすすめしたいのが「海王バードパーク」。
帆船から少し離れた場所にあるうえ、森の中にひっそりと佇んでいるので、入るのに少し勇気がいるのですが、次の目的地である「新湊きっときと市場」への道中にあるので、ぜひ立ち寄ってみてください。

建物内と建物下で観察場所が分かれているのですが、建物下がおすすめ。

穴を覗き込んだ先に見えるのは、野鳥たちの楽園。
人間がいない自然界を見ているようで、とても美しく、ちょっぴり不思議な感覚を味わうことができます。
目を凝らすといろんな鳥がいることがわかり、それもまた楽しむことができました。
◎「海王丸パーク」の基本情報
営業時間 | 公園 24時間 展望広場、海王バードパーク 3月~6月 9:00~17:00 7月~8月 9:00~18:00 9月~10月 9:00~17:00 11月~2月 9:00~16:00 |
| 定休日 | 公園 なし 展望広場、海王バードパーク 毎週月曜日(休日にあたる場合は火曜日) 年末年始(12月29日~1月3日) ※展望広場は荒天時等に閉鎖する場合があります |
| Googleマップ | https://maps.app.goo.gl/XGW4JgCr1eiGJT7T6 |
| 電話 | 0766-82-5181 |
| 公式サイト | https://www.kaiwomaru.jp/ |

海王バードパークから歩くこと約7分。「新湊きっときと市場」にやってきました。
新湊漁港は県内有数の漁場。”浜前魚場”といわれるほど漁場が非常に近いので、早朝のセリ市だけでなく、お昼12:30からの”昼セリ”も行われています。
事前に電話予約すれば1人100円で見学ができるので、筆者も2週間前に電話をかけましたが、

時すでに遅し。
ツアーの方もいてかなり人気なので、見学したい方は早めに予約してくださいね。

ちなみに、昼セリで落とされた紅ガニはすぐに茹でられ、13:30ごろから各店舗で提供されます。
筆者は13:00発のぶりかにバスに乗車したかったため、ここでは匂いだけ堪能しました。

バスを待つ間、市場内のお店で、ふりーきっぷに付いているお買い物券500円と、ぷちプレゼント券を使うことに。

筆者は市場内の「おみやげ処 丸徳」でお土産を購入。こんなに買いましたが1,774円→1,274円に!嬉しくてニヤけていた自信があります。
インフォメーションでぷちプレゼントもありがたく受け取りました。
◎「新湊きっときと市場」の基本情報
| 営業時間 | 9:00〜17:00 ※時期により変動します |
| 定休日 | なし |
| Googleマップ | https://maps.app.goo.gl/EgZtLZ7CcrTBQXXz5 |
| 電話 | 0766-84-1233 (昼セリ予約はこちらから) |
| 公式サイト | http://kittokito-ichiba.co.jp/index.html |

カニの匂いに見送られながら、市場の外へ。本日2回目の富山ぶりかにバスに乗り込みます。
入り口すぐのところにのりばがありますよ。

10:00富山発の便とは打って変わって、この便はとても空いていました。

ここまで写真と動画を撮る手が止まらず、充電が底をつきそうだったので、座席にあるコンセントがとてもありがたい……!

バスは13:45に、本日最後の目的地「ひみ番屋街」に到着しました。


ひみ番屋街は、氷見漁港直送の「氷見寒ぶり」や「氷見牛」「氷見うどん」など、氷見の幸が味わえる道の駅。
富山湾を眺めながら、足湯に温泉まで楽しむことができます。


ちなみに「番屋」とは、漁師さんの作業小屋のこと。港町ならではの雰囲気を感じながら、グルメやお買い物を楽しむことができます。
さて、ここまで何も食べなかったのには訳があります。

そう、寒ぶりのためッ!!!!
「ひみ寒ブリ宣言」による厳格な品質基準をクリアしなければ名乗ることができない「ひみ寒ぶり」。富山湾の急深な海底地形と豊富な栄養により、脂がたっぷりのった極上の身質を誇ります。
魚のレストラン「番屋亭」では、そんな絶品寒ぶりを、11月下旬から2月ごろまでいただくことができます。
ブリ料理は3日前からの事前予約制(1名から可能!)なので、気になる方は必ず電話予約をしておいてくださいね。

筆者がいただいたのは「寒鰤定食」(税込5,000円)。
超分厚ーーい鰤と地魚のお造り、鰤大根、大漁汁、ご飯、小鉢、香物がセットになっています。

お刺身は「甘い!美味い!」が止まらない、プチパニックな美味しさ。
そしてぶり大根もとにかく美味!!!!!お箸で切れる柔らかさで、口の中でほろっほろにほどけます。旨みや脂がジュワッと広がり、のんびりしていると口の中から無くなってしまう……ので、急いで白米とのハーモニーを楽しみます。
あー幸せ。

番屋亭ではぶり料理だけでなく、水深1,000m の深海に生息する紅ズワイガニ「高志(こし)の紅ガニ」が楽しめる御膳・会席も。(こちらも3日前までの事前予約制です。)
通常の丼メニューや御膳ももちろん最高ですが、せっかく氷見に来たのなら、ぶりやかにをぜひ味わってみては。
◎「魚のレストラン 番屋亭」の基本情報
| 営業時間 | 11:00~17:00 (ラストオーダー16:30) ※ばんや朝食 8:00~9:30 (ラストオーダー9:00) |
| 定休日 | なし |
| Googleマップ | https://maps.app.goo.gl/8VwuGaQQsknmkkAE8 |
| 電話 | 0766-72-3400 (ご予約はこちらから) |
| 公式サイト | https://himi-banya.jp/banyatei/ |
今更ですが、皆さんに謝っておきたいことがひとつあります。

「富山駅発→ひみ番屋街周辺」に宿泊する当ルートは、荷物を持って移動しなければなりません。(内緒にしててごめんなさい)
ここまでキャリーケースを引き続けてきた筆者、そろそろ腕が限界を迎えたので、一旦ホテルへ荷物を預けに向かいます。
もし皆さんがこのコースを真似してくださるのであれば、先にホテルに荷物を送っておくのがおすすめです。

時刻は16:00。
ひみ番屋街から道路を渡ってすぐの場所に広がる「比美乃江(ひみのえ)公園」に、ぼんやりしにやってきました。ちょうど夕暮れ時が重なり、あたりは綺麗なグラデーションに。
それにしても富山、空が広い。最高です。

公園のシンボルとも言える「比美乃江公園 展望台」からは、ご覧の景色を望むことができます。
写真中央左の無人島「唐島」は、氷見漁港から300m沖合にある小さな島で、氷見漁港の守り神として信仰されているんだとか。

氷見市は漫画家・藤子不二雄Ⓐ先生の出身地でもあります。公園には忍者ハットリくんの撮影用額もあるので、ぜひ撮影を楽しんでくださいね。(筆者も一人で撮りました!)
◎「比美乃江公園」の基本情報
| 営業時間 | 24時間 |
| 定休日 | なし |
| Googleマップ | https://maps.app.goo.gl/eFGdUCwwMg6WPdS69 |
| 電話 | なし |
| 公式サイト | https://www.city.himi.toyama.jp/gyosei/soshiki/hishokoho/1/3/1555.html |

本日最後にやってきたのは、ひみ番屋街にある「氷見前寿し」。春夏秋冬で美味が変わる氷見前浜の新鮮なネタを、握りたての状態でいただくことができます。
※次の写真はかなり刺激が強いので、ご注意ください!!!

はい、どーーーん。
このタグが付いているのが、本物の証。富山湾で獲れる紅ズワイガニは、漁場が近く、水揚げまでの時間が短いため、他県産の紅ズワイガニに比べても鮮度が良いんだそう。
丁寧に剥いてくださってあるから、あとは美味しくいただくだけ。

お味は言わずもがななんですが、今まで食べたカニの中でも一番みずみずしく、そして甘い。苦味や臭みが一切感じられない、本当に美味しいカニでした。

人生初のぶりしゃぶもいただきました。程よく脂が落ちて身が締まり、お刺身でいただくよりもさっぱりと食べられます。

もちろんお寿司も絶品!!筆者的にはのどぐろの炙りが美味しすぎて、おかしくなりそうでした。
お寿司やお料理に合わせて、富山の美味しい地酒もいただけるので、お酒好きの方はぜひご一緒に。
◎「廻鮮 氷見前寿し」の基本情報
| 営業時間 | 10:00~20:00 |
| 定休日 | 1月1日 |
| Googleマップ | https://maps.app.goo.gl/rTU7KpNrGNn1fpRh8 |
| 電話 | 0766-50-8838 |
| 公式サイト | https://www.himimaesushi.com/ |

1日目にして早くも大満足の富山旅。
後編の2日目も富山ぶりかにバス乗り、冬の富山を満喫します。ぜひこちらの記事から続きをご覧ください。

毎年9月1日に解禁となる「紅ズワイ漁」、また11月下旬から2月ごろまでに最も美味しい時期を迎える「ひみ寒ぶり」に合わせて、期間限定で運行されている富山ぶりかにバス。
電車では行きづらい新湊エリア・氷見エリアにダイレクトにアクセスできます。
2025年は10月3日(金)~2026年3月30日(月)の特定日のみ運行。※火曜日~木曜日は運行していないのでご注意ください。詳しくはこちらの運行カレンダーをご確認ください。
ぜひこのバスに乗って、冬の富山旅をさらに賢く・美味しく楽しんでみてはいかがでしょうか?
\富山地方鉄道「富山ぶりかにバス」を/

酒と自然をこよなく愛するトラベルライター。(※育児中のため禁酒を強いられている。)バスレポでは「非日常体験」をテーマに執筆中。取材先で優しくされると涙が出てしまう性格。もっともっと高速バスの魅力を届けたい!