新宿から2000円台で箱根へ!小田急箱根高速バスで行く御殿場・箱根旅行記

バスタ新宿から箱根・芦ノ湖までをつなぐ「小田急箱根高速バス」で日帰り旅行をしてきました。バスの乗車の様子やどんなスポットに行ってきたのかを詳しく解説していきます!

小田急箱根高速バスのここが良い!

芦ノ湖畔や御殿場プレミアムアウトレットへ行くなら、小田急箱根高速バスが便利!(※御殿場プレミアムアウトレットへは、東名御殿場バス停よりシャトルバスに乗り換えが必要です。)

・全席指定制だから、バス停で並んで待つ必要無し。(※一部箱根山内区間のみの乗車を除く)

・車内にはトイレがあるから安心。

・東名高速道路上のバス停にも停車!東名高速道路沿いにお住いの方にも便利!(※一部の便を除く)

などなど、快適なバス旅ができるような様々な特徴があります。

特に片道2000円で箱根に行けるのは驚きですね。

参考までに他の交通手段と比較してみるとこのような差になります。

交通手段 片道運賃 (新宿-箱根・芦ノ湖)
小田急箱根高速バス 2040円
3000~3500円+ガソリン代
新幹線 4130円

また、新宿駅からはもちろん、東急田園都市線の池尻大橋駅から乗車できるのも魅力です。それ以外の場所からでも乗車可能ですので、自宅近くの停留所からバスに乗車することができます。

バスの便によっては、箱根桃源台よりも先にある小田急山のホテルや箱根園まで運行する便もあります。

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バスのメリットはこれだけではありません。実際にバスに乗車してきた感想を踏まえながら画像付きで解説していきます!

小田急箱根高速バスってこんなバス

「小田急箱根高速バス」は、小田急電鉄グループの傘下である小田急箱根高速バス株式会社が運営している新宿駅と御殿場・箱根エリアを結ぶ高速バスや、貸し切りバスを運行しているバスです。

 

もともとは、小田急電鉄が以前から運行していた「小田急ロマンスカー」のエリアを補完する目的でバス部門が開設されました。

 

「小田急箱根高速バス」のデザイン
赤は情熱・誠心、白は忠実・清潔を表している

早速、車内を見てみましょう。

車内は、青を主としたカラフルなデザインのシートが並びます。

「小田急箱根高速バス」の車内
足もらくらく伸ばすことができるシート

4列ワイドシートでひとつひとつの席の間隔がゆったりとしているので、座っていて狭いなと感じることはありませんでした。

座席の横にはコンセント、上部には読書灯と冷暖房設備が備わってるのも嬉しいポイントです。

スマホの充電も楽々
冷暖房で快適に過ごせる

リクライニング機能ももちろんあり、座席横のレバーを引いて倒します。

もともとゆったりめの座席なのですが、椅子をフルに倒してみると予想以上にスペースが確保できました。

リクライニング前。これでもかなりゆったりとした印象
フルリクライニングしたシート

車内の最後尾にはトイレが設置されています。個人的に、トイレがないと不安だったので非常に助かりました。

トイレ内には除菌用のアルコールもあります

ゴミ入れや石鹸も完備
バス車内は専用のフリーWi-Fiが飛んでいるので、トンネルの中や山道など通信環境が悪いところでも快適にネットを利用することができます。また、車内ではプラズマクラスターによる空気清浄と換気が行われていて、5分でバス内の空気が入れ替わるようになっています。感染症対策も万全なので安心ですね。

フリーWi-Fiで快適、感染症対策も万全で安心

手荷物は総重量10キロ、容積0.027立方メートル、長さ1メートル以内の物であれば持ち込むことができます。また、ペットも動物専用容器に収集し、重量が10キロ以内であればバス内に連れ込むことができます。

座席上部のラックにも荷物を載せることができます
カーテンを開けるとこんな感じ

乗り物酔いがしやすい僕でも安心して乗ることができたので本当におすすめです。

なお、バスにはスリッパやブランケットは備えられていないので、必要な方は事前に用意しておくと良いと思います。

以上、「小田急箱根高速バス」の車内について解説していきました。片道2000円でこのクオリティは信じられないですね。

新宿から箱根へ 観光スタート!

今回は小田急箱根高速バスの沿線から近い場所に絞って観光をしました。

新宿から片道2時間半で終点の箱根桃源台(芦ノ湖)に到着しました。

箱根桃源台駅に到着 

桃源台駅からロープウェイに乗ることができます。駅構内はお土産コーナーやコインロッカーがあります。

駅に入ってすぐ右手にあるきっぷ売り場では、箱根のいろいろな乗り物が乗り放題になる「箱根フリーパス」や、「ガラスの森美術館」などの有名観光地の前売り入場券をお得に購入することができます。

箱根フリーパス:https://www.hakonenavi.jp/transportation/ticket/freepass/</a >

入場券などをお得に買うことができます
駅内にあるお土産屋

 

箱根ロープウェイで大涌谷へ

箱根を観光するならば絶対に外せない場所が、大涌谷です。火山が作り出した壮大な景色を見ることができたり、ご当地グルメ「黒たまご」を食べることができる、箱根の中でも屈指の人気スポットです。

桃源台駅からロープウェイで行くことができます。

ロープウェイで大涌谷へ
往復切符を買ったほうがお得

【ロープウェイ料金】

桃源台~大涌谷 片道 往復
大人 1250円 2250円
子供 630円 850円

ロープウェイのチケット

箱根ロープウェイのきっぷには、ロープウェイから実際に見ることができる絶景がプリントされています。

春には一面桜、秋は紅葉など、季節によって様々な表情を見せてくれます。

また天気が良く空気が澄んだ日は、間近で富士山を眺めることができます。

ロープウェイに乗ること約15分、大涌谷に到着しました。

地上からの標高は1044メートル。

 

大涌谷の一帯は硫黄のにおいがします。これは、大涌谷がある箱根山の火山活動が原因です。

遥か昔、箱根火山が水蒸気爆発を起こし山崩れが起こりました。その100年後、小規模な火砕流が発生し冠ヶ岳ができ、さらには火山砕屑物が積もりました。

これらの堆積物の間のエリアが、現在の大涌谷と呼ばれるエリアになりました。

 

箱根山は現在もなお火山活動が行われており、周囲から硫化水素を含む噴煙が上がっています。その影響により、大涌谷の一帯は硫黄のにおいが立ちのぼります。

大涌谷の斜面。黄色の部分は吹き出た硫黄です。

「大涌谷くろたまご館」では、名物の「黒たまご」を食べることができます。

たまごを茹でるときに温泉成分が付着して黒くなるのですが、普通のたまごよりもうまみ成分が多いので「1個食べると寿命が7年伸びる」とも言われています。

5個入りで500円と、リーズナブルな価格なのも嬉しいですね。

大涌谷くろたまご館:http://www.owakudani.com/

「黒たまご」のほかにも様々なお土産が販売されています。

お昼ご飯は大涌谷駅2階にある「大涌谷駅食堂」で、特製大涌谷カレーを食べました!

和風だしベースのコクとお肉が柔らかくて美味しかったです!

辛さも控えめなので、辛いのが苦手な方でも大丈夫かと。

価格:1100円(税込み)

ちなみに、大涌谷へは車やバスでも行くことができます。

※無料駐車場40台、有料駐車場200台

箱根の秋といえばここ!仙石原すすき草原!

箱根の秋の風物詩といえば、「仙石原すすき草原」です。

箱根桃源台駅からバスで10分の仙石高原駅まで向かいます。

停留所から歩くこと1分、目的地に到着です。

 

「仙石高原駅」
かわいいデザインの停留所

こちらの高原は国立公園に指定されています。また、「かながわの景勝50選」「かながわの花の名所100選」に選ばれていて、見頃を迎える9月下旬~11月中旬には毎年大勢の観光客が訪れるスポットです。

道は緩やかな上り坂になっています。

辺り一面を覆いつくす、すすきの迫力はまさに圧巻です。すすきが色づき始める9月下旬ごろには、日の光が反射して黄金色に輝いて見えるというから驚きです。

一度見たら忘れられない光景になること間違いなし!

是非一度訪れてみてはいかがでしょうか。

見渡す限りすすき。中には背丈を超えるものもあり迫力があります。

中世ヨーロッパにタイムスリップ!?ガラスの森美術館!

続いては美術館に向かいます。

仙石高原駅からバスで10分。箱根ガラスの森駅に到着しました!

入り口からすでに別世界を思わせてくれる雰囲気です。

箱根ガラスの森美術館では、イタリア北東部で制作された「ヴェネチアン・グラス」と呼ばれる工芸品を見ることができる場所です。

ヴェネチアン・グラスは、1千年を超える歴史があるともいわれている大変貴重なガラス工芸です。

美術館の外観、内観ともに中世ヨーロッパのような雰囲気があふれ出ているので、外の世界とは隔絶された非日常の空間を味わうことができます。

手前の白いオブジェクトや緑のボート、橋にかかるカーテンは全てガラスで出来ている。

美術館の中はヴェネツィアン・グラス美術館と現代美術館の2つに分かれています。

ヴェネツィアン・グラス美術館では、15世紀から18世紀ごろにかけてヨーロッパ貴族を熱狂させた、様々なガラス工芸や展示物を見ることができます。

 

ヨーロッパの貴族の部屋

天井にはシャンデリアも

『ニッコロ・マルチェッロのモザイク画』

ひとつひとつガラスで構成されている
現代ガラス美術館では、19世紀後半になって再び復活した、今までの型に当てはまらない自由な表現で作られたヴェネチアン・グラスを見ることができます。

 

『長頸瓶』

『ムッリーネ標本箱』

『道化師』

美術館の庭園では、大涌谷を眺望しながら現代ガラス作品やオブジェ、園内に植えられた花々を楽しむことができます。

バラに囲まれた椅子

『寄り添うガラスたち』

『クリスタルガラスのススキ』

幸運の象徴とされる『誓いの鐘』

館内のショップでは個性的なガラス細工が購入できます。

カラフルなデザインが可愛いお皿

個性あふれるお面

 

中世ヨーロッパの雰囲気を味わうことができる美術館。カメラを片手に、様々な時代のガラス作品を鑑賞してみてはいかがでしょうか。

御殿場に到着!プレミアムアウトレットでお買い物

箱根ガラスの森駅からバスに揺られること30分。御殿場駅に到着しました。

御殿場の定番観光スポットといえば「御殿場プレミアムアウトレット」です。国内外の人気ブランドに加え、レストランやカフェ、生活雑貨品などが揃う日本最大級のアウトレットモールです。

ここからプレミアムアウトレットまでの無料シャトルバスが出ているので、バスが来るまで少し待ちます。

待っている間に、御殿場駅からすぐ近くにある「ぽっぽ広場」に行ってきました。

D5272車両

ぽっぽ広場には、かつて沿線で活躍していたSLが保存されています。

大迫力のSLの他に、童謡『汽車ぽっぽ』の歌詞が刻まれた石碑と押すとメロディーが流れるボタンが設置されています。というのも、『汽車ぽっぽ』を作詞された方が御殿場市出身なので置かれているそうです。

さて、そうこうしているうちにシャトルバスが到着しました。

ここからおよそ10分バスに乗ります。

御殿場プレミアムアウトレットに到着しました!

プレミアムアウトレット手前のバス停。

今回は行きませんでしたが、全国的に有名なハンバーグ店「さわやか」が御殿場アウトレットの中にあります。また訪れた際には是非食べてみたいですね。

公式サイト:https://www.premiumoutlets.co.jp/gotemba/

帰りも小田急箱根高速バスで楽ちん

あっという間に時間が過ぎ、帰宅の時間になりました。帰りも小田急箱根高速バスを利用します。

 

乗車券は「発車オーライネット」で予約できます!

窓口、コンビニ、スマートフォンのQRコードなどで簡単に発券できるので便利ですね。

帰りは疲れもあり、あっという間に眠りにおちてしまいました。リクライニングシートをフルに傾けたので快適に眠れましたよ!

【発車オーライネット】

公式サイト:https://secure.j-bus.co.jp/hon

まとめ

いかがでしたでしょうか?
小田急箱根高速バスでの日帰り旅行をレポートしていきました!
小田急箱根高速バスについてや、箱根・御殿場の魅力がたくさん伝わったと思います。

今回はバス沿線の観光地に絞って紹介していきましたが、他にもまだまだたくさんの観光スポットがあります!

今回の記事を見て、少しでも多くの方がバス旅に興味を持ってくれたら嬉しいです!

ライター

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バスレポ 編集部

こんにちは、「バスレポ」は"バス旅"の楽しさや魅力をお伝えする総合メディアです。このサイトでは、バスレポライター達がバスを使って全国津々浦々をめぐり、人気のスポットから隠れた名所、バスならではの便利さや楽しみ方など様々な情報を発信しています!

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