【バスタ新宿発】日帰りOK!高速バスで「尾瀬沼ハイキング」に行ってきた

尾瀬沼
「尾瀬」は福島県、新潟県、群馬県、栃木県にまたがって広がる盆地状の高原です。本州最大規模の湿原にはミズバショウやワタスゲなどの花が咲き、毎年多くの人々を魅了しています。今回はそんな尾瀬に群馬県側から入山し、尾瀬沼周辺までハイキングをしてきました!バスタ新宿から高速バスに乗れば日帰りで行けてしまうので、ぜひシーズン中に挑戦してみてください!

まずはコースの確認から。

今回歩いたのはこちらのコースです。

尾瀬

スタート:大清水→一ノ瀬→三平峠→三平下→尾瀬沼→大江湿原→(来たコースを戻る)→ゴール:大清水

合計21km強、時間にすると6〜7時間程かかるため、初中級者向けのコースです。

尾瀬低公害バス

ちなみにスタート地点の大清水から一ノ瀬間は、朝5:00から低公害車が走っています。これを使えば片道約3km、往復約6kmもの距離を短縮することができるんですよ~!大人700円、子ども350円の料金がかかりますが、体力に自信のない方にはオススメです。

続いて服装と持ち物の確認。

尾瀬は山岳地帯。決してふらりと行く場所ではありません。特に靴や服装、雨具類に気を配ることがとても大切!下記を参考に、季節に合った装備をしていきましょう。下記のサイトで分かりやすく説明しているので、事前にチェックしておきましょう。

>>尾瀬での服装&持ち物

さっそく尾瀬へGO!

尾瀬

それではさっそく尾瀬へと参りましょう。筆者がバスタ新宿を出て戻ってくるまでの様子を時系列でお伝えするので、ぜひ参考にしてみてください。

22:00 バスタ新宿発

バスタ新宿案内板

今回の旅では“早朝ハイク”に挑戦しようと決意。夜の「バスタ新宿」から高速バスに乗り込みます。案内電子版を確認したら指定ののりばへ。

尾瀬号

発車5分前に「尾瀬号」が到着。

22:00発の便はハイシーズン限定の便なので、シートは日中の路線と同じ4列シート。たまたま点検中でしたが、普段はお手洗いもついています。大きな荷物は座席の上か、トランクへ。車内ではWi-Fiも使えました。

夜の便であるためこのあと車内の明かりは消灯。少しの間、おやすみなさい……。

3:15 大清水着

尾瀬

※実際の写真です

何ということでしょう。周囲がこんなに真っ暗とは……。(バス会社さんは決して悪くありません。)しかもこの日は雨。絶望感にしばらく打ちひしがれていましたが、早朝ハイクに挑戦すると決めたのは私!!スマホの明かりを灯して、辺りの状況を確認することに。

見つけたのは公衆トイレ。「開けたら大きな虫がいるのでは?!」とドキドキしましたが、尾瀬のトイレはTEPCOさんのおかげで虫対策バッチリ&とってもきれいなんです。すっぴんメガネのボサボサ状態だったので、ありがたく身支度を整えました。水がひんやりしていて気持ちよかった~!

※尾瀬の公衆トイレは有料です。環境保全のためにも必ずお金を払いましょう。

大清水

支度を済ませドアを開けると、なんと夜が明けているではありませんか!奇跡的に雨も止んでいます。山の神に感謝!!本当にありがとうございます~~!!

大清水登山口

さあ気を取り直して、入山です!

大清水から一ノ瀬へ

尾瀬低公害バス

実は[大清水~一ノ瀬間]は、朝5:00から低公害車に乗車できます。しかし、私は来るのが早すぎました(笑)。ここは問答無用で歩きます。

尾瀬

一人で不安でしたが、いきなり登山道ではなかったこともあり、シラカバやミズナラの木を楽しむ余裕がありました。

一ノ瀬

一ノ瀬に到着すると、二つ目の公衆トイレがありました。この先のことを考え、ここでもトイレを済ませておくことに。相変わらず綺麗なトイレに感激です。

一ノ瀬から三平峠へ

尾瀬

一ノ瀬の先にある橋を渡り、左に折れたらいよいよ本格的なハイキングの開始。三平峠はジグザグ上りを繰り返し、どんどんと標高を増していくことから「十二曲がり」とも呼ばれています。

尾瀬

その名のとおり、石道や木道を登っては曲がり、登っては曲がり……肌寒いと聞いていた尾瀬ですが、気付けば汗びっしょり。息が上がりますが、心地よくも感じられます。

尾瀬

一ノ瀬から三平峠ルートのいいところは、息が上がったタイミングで景色が開けること。確実に標高が上がっていく感じにも興奮します。

石清水

道中には石清水も。触ってみるとかなり冷たく、気持ちよかったです。

三平峠から三平下へ

尾瀬

長くきつかった登りを終え、今度は下りが始まります。昨夜からの雨もあり、ツルツルの木道を進むのは怖かった……!

何度か足を滑らせましたが、短い木が等間隔で渡されていたので、ストッパーになってくれました。木道をつくる作業をしてくださっている方には本当に感謝です。

尾瀬沼

やがて木道が階段状に変化し出し、木立の間から「尾瀬沼」が見えてきました。やっと到着する嬉しさやら、美しさやらで涙が出そう……!

三平下で朝ごはん♩

三平下

尾瀬沼はもうすぐそこ!なのですが、ベンチを見たら座らずにはいられませんでした。お腹も空いてきたので、ここで持参したおにぎりを食べることに。

三平下

三平下には売店や軽食店がありますが、オープンは10:00から。早く着いた場合は何も購入できないので、持参してきて正解でした。

登山道では虫が元気いっぱいに飛び交っていましたが、ベンチの辺りは虫が少ないのも嬉しいポイント。ゆっくり気を休めることができます。

いよいよ尾瀬沼へ!

尾瀬沼

さて、いろいろな気持ちを満たしたところで、本題の尾瀬沼へ進んでいきます。

尾瀬沼

山の中から見た尾瀬沼もきれいでしたが、パーっと開けた尾瀬沼はさらに美しく感じられました。この瞬間だけ晴れ間も見え、雰囲気も最高!!

尾瀬沼

尾瀬の代名詞とも言える、高原に咲く花々たちもとってもかわいかったです。「ここまでよく頑張ったね」と、優しくささやいてくれているようでした。

尾瀬沼から大江湿原へ

大江湿原

すれ違う方々とあいさつをしながら、今度は「大江湿原」に向かいます。約40分程度歩いていくと……

大江湿原に到着!このあたりは尾瀬の中でも“花の湿原”として人気があります。

大江湿原

ポスター等でよく見かける黄色い花・「ニッコウキスゲ」の見ごろは、7月中旬からなんだそう。この日は7月上旬なので一歩及ばずでしたが、ワタスゲやツツジが咲き、十分きれいでした。

尾瀬沼休憩所でホッと一息。

尾瀬沼山荘

大江湿原を堪能し、来た道を戻ります。先ほどおにぎりを食べた場所、三平下まで戻ってきました。

時刻は午前10:00。またもベンチで座っていると「よかったらどうぞ~」の掛け声とともに「尾瀬沼休憩所」の売店がオープンしました。お言葉に甘え、いざ入店!

尾瀬沼山荘

店内ではオリジナルグッズや、ハイキングには欠かせない道具が販売されているほか、

尾瀬沼山荘

軽食も充実♩いろいろと気になるメニューがありましたが、「豚汁」をいただくことにしました。

豚汁

道中たくさん汗をかいたので、味噌の塩味が体いっぱいに広がります。短冊状に切られたお肉も旨みがあって美味しい!あ~求めていた味です。

◎尾瀬沼休憩所の基本情報

営業時間 5月21日(土)~10月15日(土)
10:00~14:00
※営業日、営業時間が変更になる場合があります
住所 群馬県利根郡片品村戸倉898-13
電話 0278-58-7311(尾瀬山荘案内)
公式サイト 尾瀬沼休憩所の詳細はこちら

大清水まで一気に戻る!!

尾瀬

尾瀬沼山荘で1時間ほど休憩し、時刻はお昼12:00。帰りのバスは15:10発なので、そろそろ来た道を戻ります。足はパンパンだけど、大清水でゆっくり休憩するためにも、頑張るぞー!!

というわけで、とにかく無心で戻りました。平日の尾瀬は人が少ないので、心が折れそうになったら歌を歌っても平気です(笑)。鳥たちの歌声に合わせ、好きな歌を口ずさみながら、山を下っていきました。

大清水休憩所で名物アイスに舌鼓♡

大清水休憩所

さて、やっとの思いで大清水まで戻ってきました!筆者がここまで頑張れたのには、ある理由があります。

花豆ジェラート

そう、この「花豆ジェラート」が食べたかったのです!頑張ったあとの美味しいアイスは最高のご褒美になりました。

家族へのお土産も買って、あとはベンチで体を休めます。

◎大清水休憩所の基本情報

営業時間 2022年は4月23日~11月3日
9:00~17:00
住所 群馬県利根郡片品村戸倉字船ケ原906-61
電話 0278-58-7311 (尾瀬山荘案内)
公式サイト 大清水休憩所の詳細はこちら

15:10 バスタ新宿へ

大清水休憩所

来た時と同じバスに乗り込み、東京に戻ります。朝が早かったこともあり、一瞬で眠りについてしまいました。

赤城高原SA

途中「赤城高原SA」と「三芳SA」で20分程度の休憩もありました。高速バスの休憩というと10分程度のイメージですが、「尾瀬号」の休憩時間は長めに設定されているよう。お手洗いもお買い物もできて、嬉しかったです。

今こそベストシーズン!尾瀬号で日帰りハイキングに行こう!

尾瀬号

いかがでしたか?高原の花が咲き乱れる春から夏、紅葉が楽しめる秋までが、尾瀬のベストシーズンです。10月からは閉山準備に入ってしまうので、ぜひその前に足を運んでみてください。

またシーズン中は、関越交通の「尾瀬号」が毎日運行しています。「尾瀬戸倉」や「鎌田」でも下車できるので、自分に合ったところから、ハイキングを楽しんでみてください!!

>>尾瀬号の詳細はこちら

>>尾瀬号のご予約はこちら

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※本記事に掲載されている情報は、記事作成時点の情報となります。最新の情報とは異なる場合がございますのでご了承ください。※バス車両撮影時には、十分に配慮して撮影を行っております。

ライター

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ずんちゃん

喫茶店と猫と自然をこよなく愛するトラベルライター。バスレポ取材時の必須アイテムは「酔い止め」と「いも恋」。優しい運転手さんに出会えるとやる気がみなぎる。もっともっとバスの魅力を届けたい!

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