【和歌山観光】聖地巡礼バスで行く 高野山から熊野本宮大社の旅~前編~

熊野本宮大社
真言密教の総本山「高野山」と自然崇拝を起源とした神々が棲まう「熊野三山」は、遥か昔から人々に信仰される二大聖地です。

今回は両区間を結ぶ路線バス『世界遺産「高野山・熊野」聖地巡礼バス』に乗車。たった1日で聖地を巡礼してきました。熊野本宮大社に着くまでの行程や、熊野本宮大社周辺の様子、バスについての詳細情報を2記事に分けてご紹介していきます。ぜひご覧ください!

『世界遺産「高野山・熊野」聖地巡礼バス』とは?

「高野山」と「熊野三山」は世界を代表する聖地であり、一生に一度は巡礼しておきたい場所。せっかくこの地を訪れたなら「熊野古道を歩いて行きたい!」と思う方もいるでしょう。しかし高野山と熊野本宮大社を結ぶ「小辺路(こへち)」ルートは総延長約70㎞。1000m級の峠を3つも越えていかなければなりません。限られた体力と日程で踏破するのは至難の業ですよね。

聖地巡礼バス

そこで利用したいのが『世界遺産「高野山・熊野」聖地巡礼バス』。歩けば4~5日かかるところを約4時間半で行くことができます。

乗車料金

聖地巡礼バスの乗車料金は以下のとおりです。

高野山駅前
季楽里龍神・龍神温泉
2,900円(子ども1,450円)
本宮大社前
2,500円(子ども1,250円)

5,000円(子ども2,500円)

高野山から熊野本宮大社まで1日で行きたい方は、5,000円の乗車券を購入しましょう。ゆったり旅気分を満喫したい方は、道中の「龍神温泉」で宿泊していくのがおすすめ。“日本三美人の湯”としても知られる龍神温泉で、身も心も美しくなってから聖地を巡るのも素敵ですね♩なお乗車するには事前予約が必要です。「発車オーライネット」から予約ができるので、気になる方は下記サイトをのぞいてみてください。

>>発車オーライネット予約ページへ

>>『世界遺産「高野山・熊野」聖地巡礼バス』公式サイトはこちら

いざ聖地巡礼の旅へ(前編)

前編のバスルートと旅のポイントはこちらです。

バスルート
千手院橋(東)護摩壇山(乗り換え)季楽里龍神(お昼休憩)(※)熊野本宮大社
※熊野本宮大社からは後編の記事でご紹介します。
旅のポイント
・休憩時間を上手く活用すべし
・乗車券を提示するだけで使える特典を受けるべし
それでは「千手院橋(東)」から、聖地巡礼の旅へ向かいましょう!

9:55 「千手院橋(東)」から聖地巡礼バスに乗車

千手院橋東

聖地巡礼バスの始発場所は「高野山駅」。ですが私は高野山に宿泊していたため「千手院橋(東)」から出発します。バス停は消防署の隣にありました。

【ちなみに】

バス停比較

聖地巡礼バスが止まる「千手院橋(東)」と「奥の院前」バス停は、柱の色が緑になっています!聖地巡礼バスが止まらない「千手院橋(西)」と比較してみるとこんな感じ。もし迷いそうになったら「緑色の柱」と覚えておきましょう。

千手院橋東

バスを待つ間、周辺をうろうろ。歩いてすぐのところにトイレや自販機、郵便局がありました。ゆうちょ銀行を使っている方なら、ATMでお金を下ろすこともできますね。

高野山宿坊協会

さらに便利そうなスポットを発見。こちらはバス停から歩いて1分ほどの場所にある「高野山宿坊協会 中央案内所」。

館内ではパンフレットを入手したり、調べものをしたり、新聞を読んだりすることが可能です。熊野のことを事前に調べていなくても、ここで情報を得ることができます。Wi-Fiが完備されているのも嬉しいポイント。スタッフの方もとても親切で「普段はもちろん、(バス停に屋根がないので)雨の日にもぜひ利用してくださいね。」とおっしゃってくださいました。

◎高野山宿坊協会 中央案内所の基本情報

営業時間 8:30~17:00
住所 和歌山県伊都郡高野町高野山600
電話 0736-56-2616
公式サイト 高野山宿坊協会 中央案内所の詳細はこちら

聖地巡礼バス

そうこうしている間にバスが到着。事前に発券しておいた乗車券を見せ、好きな座席に座ります。

こちらはバス車内の様子です。この日のバスは4列シートで、上に荷物が置けるようになっていました。

定刻に出発して間もなく「高野龍神スカイライン」に突入。ところどころに山を見渡せるポイントがあり、食い入るように景色を眺めてしまいます。

10:50 「護摩壇山」で小休憩&バスの乗り換え

護摩壇山

乗車から約1時間で「護摩壇山(ごまだんざん)」に到着。ここで15分間の休憩と、バスの乗り換え(※)をするようです。停車場にはトイレや自販機が設置されているほか、展望塔や道の駅も。私はお手洗いを済ませてから売店をのぞいてみることにしました。

※バス会社切り替えのため

道の駅「田辺市龍神ごまさんスカイタワー」でスイーツとお土産を物色

道の駅「田辺市龍神ごまさんスカイタワー」

店内には地元産の手作りスイーツや昔ながらの保存食、からだ想いのおやつ、和の味から洋の味まで盛りだくさん。朝ごはんをたくさん食べてきてしまったことを後悔するほど、美味しそうなものがたくさん並んでいます。

ごまさんスカイタワー
普通のお土産屋さんでは見かけないようなデザインのお土産も。龍神村の作家さんをはじめ県内で活躍している職人さんの商品・作品にも惹きつけられました。「何か買えばよかったな~」と後になって思ったので、みなさんはぜひお買い物を楽しんでください。

【ちなみに】
「聖地巡礼バス」のチケットを提示すると、「日高川源流天然水」を使用した「備長炭コーヒー」が50円引きでテイクアウトできます。コーヒー好きの方はぜひ利用してみてください。

◎田辺市龍神ごまさんスカイタワーの基本情報

営業時間 売店
平日 9:30~16:00
土日祝 9:00~16:00
レストラン
10:00~14:00
展望塔
平日 9:30~15:50
休日 9:00~15:50
住所 和歌山県田辺市龍神村龍神1020-6
電話 0739-79-0622
公式サイト 田辺市龍神ごまさんスカイタワーの詳細はこちら

11:05 護摩壇山から季楽里龍神へ

聖地巡礼バス

定刻になったので、バスの乗り換えをして再出発!

聖地巡礼バス

車内は先ほどの4列シートと違うシート。車椅子やベビーカーを固定するための座席もありました。ただしトランクルームはないので、大きな荷物は手に持って入りましょう。

季楽里龍神

約35分間の乗車で「季楽里(きらり)龍神」に到着。40分間のお昼休憩に入ります♩

季楽里龍神でお昼休憩

「季楽里龍神」は龍神温泉にある旅館。龍神産の檜をふんだんに使ったロビーや龍神の湯を張った温泉、地元食材にこだわったお料理が人気です。また日帰り入浴や、ランチだけの利用も可能。「熊野牛コロッケ定食」や「猪カツカレー」といった地元ならではのメニューが揃っています。

季楽里龍神

お腹が空いていない場合は、解放感溢れるロビーでお茶をするのも◎

この日は小春日和だったので、テラス席でのんびり休憩を楽しみました。川のせせらぎや小鳥のさえずりを聞きながら食べるソフトクリームは何物にも代えがたいお味でした~♩

ここから熊野本宮大社までは、あと約2時間。飲み物やおやつが必要な方は、売店での購入を忘れずに。

【ちなみに】
「聖地巡礼バス」のチケットを提示すると、日帰り温泉の入浴料が150円引きになります。「日本三美人の湯」にお得に浸かれる機会をぜひお見逃しなく。

◎季楽里龍神の基本情報

営業時間 レストラン(ランチ)
11:30~13:30
日帰り入浴
11:00~15:00
住所 和歌山県田辺市龍神村龍神 189
電話 0739-79-0331
公式サイト 季楽里龍神の詳細はこちら

聖地巡礼の旅(後編)へ続く

聖地巡礼バス

ここまでいかがでしたか?前編では“聖地”こそ出てきませんでしたが、移動だけでも十分楽しめたことが分かっていただけたと思います。また個人的な感想として、こまめに休憩タイムがあったおかげで山道でもひどく酔わずに済みました。聖地巡礼バスを運転する乗務員さんは山道走行のプロでもあるため、車酔いしやすい方でも安心できると思います。ぜひ気軽にバスを利用してみてください。

後編はいよいよ「熊野本宮大社」に到着!見どころをたっぷりご紹介していきます。続けてご覧いただけますと幸いです。

>>『世界遺産「高野山・熊野」聖地巡礼バス』公式サイトはこちら

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※本記事に掲載されている情報は、記事作成時点の情報となります。最新の情報とは異なる場合がございますのでご了承ください。※バス車両撮影時には、十分に配慮して撮影を行っております。

ライター

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ずんちゃん

喫茶店と猫と自然をこよなく愛するトラベルライター。バスレポ取材時の必須アイテムは「酔い止め」と「いも恋」。優しい運転手さんに出会えるとやる気がみなぎる。もっともっとバスの魅力を届けたい!

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